ディザーム




カウンター罠 
手札から「剣闘獣」と名のついたカード1枚をデッキに戻す。 
[[魔法カード]]の発動を無効にし、それを破壊する。 


剣闘獣専用の魔法カウンター。しかしコナミ伝統の「縛ったほうが弱い」の代表的なカードでもある。
このカードと比較されるカードは遊戯王黎明期から存在する古参の魔法カウンター、《マジック・ジャマー》が挙げられる。
墓地に捨てるよりも圧倒的にきついデッキに戻すコストに加え剣闘獣専用という救いようのなさ。

しかしこのカードにも使い道は存在する。注目して欲しいのはこのイラスト。
剣闘獣使い以外にも知れ渡った知名度を誇る最強の剣闘獣、《剣闘獣ベストロウリィ》がこのカードを彩っているのだ。
一時期の無制限時代では大暴れしたこの鳥、古参デュエリストであればその恐怖は身に染み付いているといってもいいだろう。
場に剣闘獣が一体、相手がモンスターをセット……この一連の流れは現代のダンセル召喚に通じるものがある。
しかし《剣闘獣ベストロウリィ》も今では制限カードとなってしまい、もっぱらプリズマーでコピーされるだけの存在となっている。

そこでこの《ディザーム》の出番だ!
実はこのカードは唯一のベストロウリィ絵違いverのイラストを持つカードなのだ!!(厳密にはもう一枚だけ存在する)

そして《ディザーム》は無制限カード……もうお分かりだろうか?
そう!《ディザーム》を3枚投入することで、初手にベストロウリィを握る確率を飛躍的に高めることができるのだ!
もちろんこのカードはベストロウリィではない。ガイザレスに融合することはできない。
しかし発動されたこのカードを見た相手の脳裏には、往年のガイザレスが蘇り、精神的な動揺を誘うことができるのだ。
平常心を失った相手は恐慌状態のまま、思わず《神の宣告》を発動してしまうかもしれない。そうなればしめたものだ。このカードの第二の利点が生きてくる。

懸命なる読者諸君はもうお気づきのことだろう。
そう、発動時に剣闘獣を戻す効果は効果であってコストではない。仮に《マジック・ジャマー》が無効にされた場合アド-1。
しかしこのカードは無効化されると逆に1体1交換を保証してくれるカードなのだ。本来ならば失っていたアドを得るこのカードのポテンシャルは計り知れない。
このようにディザームは無効化されることを前提にデザインされたカードだといえよう。

相手が《神の宣告》や《盗賊の七つ道具》を発動して、効果を無効にするたびに仮想アド+1される《ディザーム》
こんなインチキカードがあっていいのかと相手が自問自答、混乱すればするほど優位に立てる。原作主人公である遊戯さんのように、精神的揺さぶりの得意な玄人向けのカードだ。

最悪の場合、つまり相手が冷静になって「そうか、無効にしなければいいだけだ」と真実に気づいてしまったとしても、最低限相手の魔法を一枚は無効にすることはできている。
相手が真相にたどり着くまでに得た仮想アドで一気に畳み掛け勝利をもぎ取ろう。
5スレ目 364 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2012/05/16(水) 23:56:44.09 ID:YBZlm49f0


最終更新:2018年07月14日 16:29