毒蛇の牙




通常罠 
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。 
選択したモンスターの守備力はエンドフェイズ時まで500ポイントダウンする。 


インパクトのあるイラストで印象に残りやすいカード。しかし、その実態は《ミクロ光線》の完全下位互換である。
その《ミクロ光線》自体の採用率も低く、このカードをデッキに入れたことのあるデュエリストは少ないだろう。
守備力をダウンを《あまのじゃくの呪い》で反転させることで、《ミクロ光線》との差別化を図ることもできるが、労力の割に減られるものは少ない。

しかし、このカード。《落とし穴》と同じ、罠らしい罠アドを持っている。
ダンジョン探索型RPGの罠として、毒蛇の罠は定番中の定番だろう。隠された財宝を狙う盗賊から墓所を守る罠としてイメージするのはたやすい。
御存知の通り、遊戯王原作では古代エジプト王のアテムが主人公の一人として活躍している。
彼の失われた記憶と名前にまつわる原作エピソードは、ファラオの記憶編としてアニメ化もされている。
もちろん、王の墓の盗掘者対策の罠もエピソードの一つとして取り上げられている。
曲がりなりにも原作アドを持っているのだ。

罠らしい罠として、真偽の程は不明だが、創作物では定番の罠として扱われることの多い毒蛇。
OCGを知らない一般人にもインディ・ジョーンズなどの存在から「罠」としてのイメージが定着しているため、
罠カードの例にあげても違和感を持たずにすんなり納得してもらえるのもポイントが高い。
このカードは「罠カードの例」としてOCGの門外漢から初心者にまで幅広く紹介することができるのだ。

そんなビギナー向けのカードであるにもかかわらず、このカードは中級者にも様々な教訓を与えてくれる。
中級者の登竜門とも言われるフリーチェーンの使い方だが、このカードもれっきとしたフリーチェーンカード。このカードでフリーチェーンの基礎を学ぶこともできるのだ。
しかも攻守変動カードであるため、ダメージステップ開始時からダメージ計算開始時までという例のタイミングでの発動も可能。
表側表示モンスターの指定についても、リバースのタイミングを学べるいいスパイスになっている。
決して使い勝手がいいとはいえないが、ルールを学ぶのにこれほど適したカードは他にあるまい。

総じて強力な布教・教育アドを持つこのカードだが、干支アドを持つことも忘れてはならない。来年は巳年。
年賀状のイラストとしてはインパクトのあるこのカードはピッタリだろう。
ただし、《邪龍アナンタ》は「龍」でありながら「蛇」という辰→巳の移り変わりを表現しているモンスターであり、センスにおいて《毒蛇の牙》を上回る。
どちらを使用するかはしっかりと考えたほうがいい。
5スレ目 499 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2012/06/03(日) 23:33:52.99 ID:NrqnZUtb0
  • ゲームでオンライン対戦してる際に便利なカードだよな
    ゲームだとカードの発動タイミングになる度に確認ウインドウが出るんだが、
    ダメステでウインドウが出て相手の動きが止まると「ああ、オネストか収縮の発動確認だな」と判断する事ができる
    相手にオネストや収縮へのいらぬ警戒を抱かせ、うまくいけば余計な手札を消費させる事にも繋がる強力なカードだ



最終更新:2018年08月27日 19:52