アンサイクラー




通常モンスター
星1/地属性/機械族/攻 100/守 100 
トライクラー、ヴィークラーを兄に持つ三男坊のアンサイクラー。 


今度発売される新パック・ABPFの新規カードの中でも良い評判を全く聞かないマシン三兄弟。
その中でも特にガッカリだという声の大きい三男坊のアンサイクラーをに見てく事にしよう。

このカードはレベル1、機械族、通常モンスターで、上記の通りのステータスである。
この性能で出来る事を考えてみよう。
まず低攻撃力の機械族であるという事で、機械複製術に対応している。
これを使えば一気にアンサイクラーを3体並べる事が可能である。
そして、レベル1の通常モンスターという事で、トライアングルパワーが使用できる。
これを使用すれば元々の攻守が2000ポイントもアップし、頼り無かったアンサイクラーも
攻守2100の強力モンスターへと変貌するのだ。
そこからリミッター解除を使えば、攻撃力は倍の4200となる。
3体並んだ状態だとデルタ・アタッカーを使用する事で相手への直接攻撃が可能となる。
上記のカードを全て使うと、攻撃力4200のダイレクトアタッカーが3体も並ぶ事となる。
勿論3体で殴りかかれば、1ターンキルを達成する事も可能である。
1ターン目の手札にアンサイクラー、機械複製術、トライアングルパワー、リミッター解除、
デルタ・アタッカーが揃った時には、漫画GXでこのカードと同じ機械族のモンスターを
使用していたデイビット・ラブのように「おいおい、これじゃあMEの勝ちじゃないか」という
気分を味わう事ができるのである。

このような運用のできるレベル1の機械族、実はこれが初ではない。
遡る事10年半、1999年5月に発売されたBOOSTER2に登場した「バット」がすでに存在するのだ。
しかし、その後長きに渡って「機械族・レベル1」のモンスターは登場しなかった。
それは何故か。上記のようなあまりに強力な運用ができるからに他ならない。
まだまだルールの基礎が固まっていなかった頃に、
製作側はうっかりこのようなカードを出してしまい、きっとひどく後悔したであろう。
しかし一度発売したものは取り消せない。かといって禁止にするのも不自然である。
そこで取った道は、莫大な数のカードを生産する事で存在を闇へと埋もれさせる事である。
実際バットは1度も再録されておらず、最近このゲームを始めた人の中には存在すら知らない者も多いだろう。
多くのカードが発売され、確かにバットは闇の中へと葬られ、機械族・レベル1モンスターは姿を消した。
しかし10年半後、突如として「アンサイクラー」が登場するに至った。これは何故か。
強力なシンクロモンスターが台頭したからに他ならない。
このカードが収録されているABPFにはシンクロ召喚メタとなるカードが収録されている事からも明らかである。
環境は激変し、過去に禁止カードとなっていたカードすら制限解除されるような時代となった。
そのような時代だからこそ、10年半もの封印を破り、
シンクロに対抗する新たな勢力の1つとして、機械族・レベル1のこのカードが現世に再臨したのである。
これによって、今までバットの手に入らなかった新参のデュエリストも
先に記したような戦術を取る事が可能となったのである。

発売前には全く評価されていなかったカードが、発売後注目を浴びるのはよくある事である。
果たしてこのカードがどのような評価を受けるのか、今後も目が離せない。
3スレ目 178 : 名無しプレイヤー@手札いっぱい。 : 2009/10/27(火) 21:28:29 ID:h57YfTLm0


最終更新:2018年07月08日 18:18