A・ボム




効果モンスター 
星2/闇属性/機械族/攻 400/守 300 
このカードが光属性モンスターとの戦闘によって 
破壊され墓地へ送られた時、フィールド上のカード2枚を破壊する。 


はじめに-おそらく「このカードは下位でもなければクズでもない」というレスが付くであろう。
しかし、このカードは「クズ」扱いされているのが一般的な見解である。よってこのカードを取り上げる。
その経緯は以下に述べる。
このカードが収録されているのは「DUEL TERMINAL -ワームの侵攻!!-」である。
そして、この弾で今大きく値段を上げているカードがある。ジェネクス・コントローラー及び
そのサポート効果を有するジェネクス・ウンディーネである。
カードの性能以外でその高値の理由としてよく上げられる根拠としては、
「2弾は他のカード以外はクズだから誰もほとんど買わず、結果希少になった」というものである。
事実、デュエルターミナルのラインナップの話題になると、他の弾と比べて
2弾は(前述のカード以外は)クズだという話題になっているのをよく聞くし、
事実この文章を読んでいる人の中にもそう思っていた人は多いであろう。
よってこのカードは一般的にはスレタイに書かれている「クズカード」の一員なのである。
このカードのレアリティはレア、そう、ジェネクス・コントローラーと同じレアリティである。
そして属性・種族までもがジェネクス・コントローラーと同じである。
しかし、店頭や一般認識上において、その価値には天と地ほどの差がある。
方やクズだらけの弾の中の唯一の光り輝く宝物、方やそれを取り巻く無数のクズの一員である。
2弾をジェネクス・コントローラー狙いで買い、結果当たったのが他のレアばかりで、
シングル買いをした方が得だったのかも・・・という思いをした者もいるだろう。
そして、その代償に価値のないこのカードが無駄に溜まり、ガッカリしているだろう。
しかし待ってみよう、本当にこのカード、役に立たない、クズカードなのであろうか。

効果は光属性に戦闘破壊された時、フィールド上のカードを2枚破壊するものである。
光属性でないと効果を発動しないという事に不安を持つ者が多いだろう。しかし心配は不要である。
.>>933のA・O・Jリーサル・ウェポンの説明にある通り、今後光属性の勢力の台頭が予想され、
この効果の発動機会は十分あるのである。
このカードを裏側守備表示でセットしておけば、文字通り「爆弾」、地雷として機能する。
戦闘を仕掛けてきた相手モンスターに加え、もう1枚カードを破壊できるのである。
相手カードを上手く破壊できれば、一気に相手のボードアドバンテージを損ねる事ができる。
モンスター効果で破壊されるおそれのある場合は、閃光を吸い込むマジックミラーの出番である。
相手はモンスター効果による破壊ができなくなる。即ち、戦闘破壊する他ないのである。
魔法・罠による除去も考えられるが、裏側表示で出すことが低く見られてる今、
わざわざ抹殺の使途等は詰まれていないであろう。これはチャンスである。
しかし、それでもバウンス等されて上手くかかってくれない事はあるだろう。
そういう時は自ら攻撃を仕掛けていこう。
文字通り「自爆」、カード2枚を巻き込んでの大規模な爆発である。
光属性の戦闘といえばオネストがあるが、このカードの攻撃力は400。
たった400ポイントライフを多く削るためにわざわざ手札1枚を消費するなどという事はさすがにされないであろうから、
全く心配する必要はない。
ライフは多く失う事になるが相応の成果は得られ、相手の攻撃力の値分をそのまま喰らうのではなく、
それより400ポイント低いのだから、とそこは割り切ろう。
相手フィールド上にカードが戦闘モンスター1枚しか存在しない場合、自分のカードが破壊される事になる。
さらに自分のフィールド上にこのカードしか無ければ、効果は不発になってしまう。
よって、このカードを使う際は破壊されても良いようなカード、破壊される事でメリットの得られるカードをデッキに入れてみよう。
黄金の邪神像を破壊すれば、邪神トークンを特殊召喚する事ができ、更なる追い討ちや、チューナーがいればシンクロ召喚にも使える。
呪われた棺を破壊すれば、相手の手札をも巻き込む事ができる。
このように、使いこなせば様々な運用のできるカードである。
あまりに派手なカードに埋もれて全然注目されず、価値の低いカードの中にも実際には
価値のあるカードと同等、あるいはそれ以上の活躍の見込めるカードは存在する。
店頭や世評での価値観に惑わされる事無く、確かな価値観を備えられるようにして行きたい。
2スレ目 970 : 新ローカルルール案議論中@自治スレ : 2009/09/07(月) 00:08:52 ID:tdii/hzd0

Tag: 正当評価

最終更新:2018年07月21日 09:08