運命のろうそく




通常モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻 600/守 600 
指先の炎が消えたとき、相手の運命が決定する。 


レベル2・闇属性・悪魔族・通常モンスターと絞り込んでも、すでに《悪魔の鏡》《D・ナポレオン》、《魔人銃》の下位互換。
攻守ともに同値で、もう一方を上回るものが存在する以上、《星に願いを》をもってしても組み合わせの考察に入る前からお払い箱である。
だがこのカード、他に類を見ない恐ろしい能力を備えている。

テキストをよく読み返してほしい。
「よける悪魔の鏡」「生物兵器」など、通常モンスターのほとんどが、そのモンスターの特徴を示すだけで終わるのに対し、
このカードのテキストは異質である。ろうそくのなんたるかについてはまったく触れていない。
それはまさしく、フレイバー・テキストを持たない効果モンスターのそれと一致しているではないか。

「指先の炎が消えたとき(適用条件)、相手の運命が決定する(処理内容)。」
すなわち《運命のろうそく》は相手の運命を決定するという、唯一無二にして凶悪極まりない効果を持っているという事だ。
「そんな馬鹿なはなしがあるか、そもそもこいつは通常モンスターじゃないか」という考えがあるならば、結構。
むしろそれがこのカードの凶悪な点である(そもそもが運命とは認識によって作用する不確定性な量子のはたらきを観測する事によって成り立つため、
固定的な処理としてモンスター効果の枠組みに持ち込む事自体不可能といえる)。

確かに《運命のろうそく》はコナミによって直々に「効果モンスターでない」とされている。
だがそれは裏を返せば、《スキルドレイン》、《エフェクト・ヴェーラー》、《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》……
いかなる手段を以ってしても、この「効果であって効果でない」、運命決定能力を防ぐ術はないという事にほかならない。

しかも適用タイミングは「消えたとき」であるが、「決定する」とあるように強制処理であるからして、タイミングを逃すような事もない。
つけ加えるならば、適用条件さえ満たしたならば、その場所すら問わず効力を発揮する。

つまり《運命のろうそく》は、手札・フィールド・墓地・除外、あらゆる場所から強制的に割り込み、
かつ無効化されるどころかチェーンも許さず、運命という、我々が認識する時間の一方通行性を超えた、
高位次元的観測に依る――ともすればそれは世界そのものの――選択を行うというチート能力を持っているのである。
デュエル中にカードを書き換えてしまってはジャッジキルされてしまうかもしれないが、ルールに抵触する事のない運命の決定には、ジャッジとて従わざるをえない。

このようにOCG中でも屈指の「ルール介入」能力を持つ《悪魔のろうそく》だが、このカードで決定できるのは相手の運命のみである点には注意したい。
自分の運命は決定する事ができないため、それこそ扱うプレイヤーの観測者としての力量が問われるカードである。
6スレ目 880:名無しプレイヤー@手札いっぱい。投稿日:2013/05/09 01:57:16  ID:3iAylwFh0
  • これは運命のろうそくが禁止を免れられなくなったな……強すぎるだろ
  • で、問題点はどうやってイラストの炎を消すかだな
    リ・コントラクト・ユニバースでイラストだけ書き換えるか



最終更新:2018年06月13日 09:45