通常魔法
フィールド上にセットされた魔法・[[罠カード]]1枚を選択して破壊し、ゲームから除外する。
それが[[罠カード]]だった場合、お互いのデッキを確認し、
同名カードを全てゲームから除外する。
古くは伏せ除去として利用されていた、それなりのカードであったものの、サイクロン無制限化やナイトショットの登場で一気に下落。
下位カードとして認識しているデュエリストも少なくない。
確かに、罠しか割れないうえチェーンされれば不発と扱いにくい面はある。
ピーピング&同名カード除外もお互いにかかるうえ、直接的なアドバンテージにならない。
しかしそれはあくまで表面的な動きを捉えた結果に過ぎない。
まず、最大の欠点である「チェーンされやすい」という点について。
これは一見して大きな弱点のようだが、実際は先入観によるものが大きい。
以下をご覧いただこう。
セットする可能性のあるカード(罠or速攻魔法)メインデッキ上位10種
(13/9/1制限、公認・国内・小型大会~9/30迄) 遊戯王カード検索より
デッキ数:297
カード名 採用数 採用率
神の警告 246枚 82.8%
サイクロン 242枚 81.5%
神の宣告 182枚 61.3%
激流葬 150枚 50.5%
デモンズチェーン 148枚 49.8%
奈落の落とし穴 114枚 38.4%
月の書 97枚 32.7%
強制脱出装置 93枚 31.3%
アビスフィアー 91枚 30.6%
実際に環境での採用率を見てみると、実のところフリーチェーンのカードは確かにあるのだが、採用率は半々。
50%で回避されると考えれば、たまったものではないのだが、注目すべきはそのフリーチェーンカードの内容である。
デモンズ・チェーン、月の書、強制脱出装置。これらが活きるのはあくまで、自分フィールドにモンスターが存在する場合。
通常、魔法・罠除去はモンスター展開前に発動するため、実際の発生率は思いの外低い。
既に展開した状況から引く場合もあるが、その状況では既に前のターン、アドバンテージを得ている事も多い。
効果としても、直接破壊しているわけではないので、被害はそこまで大きくない。
また、もっとも採用率の高いフリーチェーンであるサイクロンだが、そもそも魔法・罠を伏せないデッキであれば影響はない。
という事は、この中で完全に損失となる対象というのは、アビスフィアーのみである。
水精鱗以外の採用はまずないカードかつ制限カードであるため、実際に上述の欠点はほとんど無視できるレベルという事になる。
メリットがなければナイトショットよりも優先させる理由にはならない。
しかしこのカードの場合、ピーピングという強力な武器がある。
お互いに発生するため、純粋な利益になりにくいように思えるが、このカードの用途は伏せ除去。
つまり、展開を行う前の露払いというタイミングで、ピーピングが行えるという事である。
「相手のデッキになにが採用されているか」を知るだけにとどまらず、
デッキの内容とフィールド、除外したカードをセットしたというプレイングによって「手札にあるカード」までを推測する事が可能なのだ。
であれば、自分が展開にあたり、どういったものをフィールドに展開するべきか、自ずと分かる。
強制脱出装置がないと分かれば閃スタやサックなどの制圧力は増す。
激流葬がなく特殊召喚に成功してしまえば、対象耐性だけでほとんどの状況に対応できる。
伏せカードを多用するデッキであれば、残りの伏せカードも予想がつく。
この性質から、場に依存せず自由に展開でき、苦手とする表側表示をブラスターで叩き割れる【征竜】などのデッキとは相性は良い。
自分のデッキを見せてしまっても、そもそも大半が征竜に枠を割かれ、サーチを繰り返す都合情報アドの喪失が小さい。
他にも【聖刻】や【X-セイバー】といった、展開先の融通を効かせられるデッキは少なくない。
瞬時にカードを確認・記憶する能力や、手札・フィールドの内容を予測する能力、その後の各カードのドローする確率計算能力など、要求されるものは多い。
しかし使いこなせれば、露払いの一手として強力なカードである。
類まれなる計算能力を持ったデュエリストとして描かれるデュエリスト・三沢大地が漫画版において使用している事からも、この点は伺える。
7スレ目 391 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2013/09/30(月) 18:41:11.48 ID:6VpvdKEl0
- ジャンプフェスタでの【グールズ狩】ではキーカードだな
ちなみに自分の伏せ罠にも打てるからチェーンされることはなくなるぜ
- ブレイクスルーを消し切れるのも強い
最終更新:2018年08月09日 15:32