ロスト




通常罠 
相手の墓地のカード1枚をゲームから除外する 


単純かつ強いカードであるが手札から発動でき奇襲性も高いDDクロウの存在で優先度が低くなりがちである
wikiにも上記の理由から不憫なカードと書かれる典型的下位カード
本当にそうだろうか? かつてDDクロウがメタカードとしての一時代を築いたシンクロ全盛期ではそうだったかも知れないだが今はどうだろう?
DDクロウの天敵そのものであるモンスターが今現在暴れ回っている。
M・HEROダークロウ
このスレの方々もこのモンスターに頭を悩まされた経験も多いだろう。相手だけマクロコスモスという理不尽効果に加えて闇属性モンスターが入ればマスクチェンジセカンドを積むだけでデッキを選ばず出てくる汎用性。
このカード1枚で多くのカードを封殺できてしまう。
DDクロウも例外ではなく、墓地に捨てる事が出来なくなったこのカードはたちまち低ステータスの紙切れと化してしまうのだ
前置きが長くなってしまったが上記のダークロウの存在で手札から発動できる墓地除外としてのクロウはその価値を失いやすい
対して除外されようがしまいが対して痛手ではなく、墓地除外としての役割を果たしやすいロスト。このカードの前ではダークロウもただの2400打点モンスター...メタも刺さらなければどうということはないのだ。
環境は常に変化する。ダークロウが活躍する今、長らく続いたクロウの下位カードという立場は既に逆転しているのだ。

だがこのカードはそんな単純な優先云々の評価にはとどまらない。

手札にロストを握った場合当然それをセットして妨害の機会を伺う。
その間可能な限り相手に墓地確認を要求しよう。何かブツブツと呟いて入れば更に効果的だ。
こうすれば相手は自然と墓地に対するアクションをとるのだと認識してくれる。
そして相手は自然と墓地に対する代表的なDDクロウを思い浮かべるだろう。
この時点で0ハンドで誤認アドをとることができる
この時点で相手がダークロウを出せる状況でなくともかなり有利な状況だが、相手がダークロウを出せるハンドの場合は更に有利な状況に持っていける。
DDクロウの幻影に踊らされた相手はまずそれを無力化しようと考えるだろう。
あとは相手が迷いなくダークロウを立て場を制圧して手札を腐らせたと確信させて警戒を怠らせればもう蜘蛛の巣に掛かった獲物同然。意気揚々と墓地カードを活用しようとした時、涼しい顔でこのカードを開こう。

「伏せのロストを発動して墓地のカードを除外します。何かありますか?」

ここで相手は初めて気づく、自分は敵の動きを封じていたのではなく踊らされていた道化なのだと。
気付いた時にはもう遅い。ロストは墓地除外としての役割を果たし、後に残るのは2、3枚消費で出した棒立ちの2400打点のモンスターのみある。
追撃でそれを除去すればパーフェクト。
盤上のアドはもちろんのこと、道化にされたという屈辱。DDクロウ以外での妨害予測を怠った怠慢・慢心。

様々な精神ディスアドをくらった大抵のデュエリストは正常なプレイングをすることはできないだろう。
この場合でのロストが失わせるものは墓地のカード1枚という枠には収まらない。このカードは墓地除外という役割を果たしつつ、ダークロウに対する最強のメタカードとしての役割を隠しもつのだ。

ここまで読んでくれたなかであることに気付く人もいるだろう。
「これDDクロウの存在がないとダークロウメタとしてはなりたたないのでは?」
その通り、このカードはDDクロウというもう一つの墓地除外のカードを相手に認識させることができるのだ。
ロストの強さを認識したデュエリストの前では効果が薄いがDDクロウ>>>>ロストという固定概念に囚われたデュエリストは多い。
彼らが墓地除外の存在を感知した時、ごく自然と入ってもいないDDクロウの幻影を見ることになるだろう。
この場合ロストは1枚で2枚分のアドを稼ぐことになる。
発動しただけで1アドをノーリスクでとれる強欲な壺があるがロストの場合は極論発動する必要はないため、デッキに投入するだけでアドがとれるという破格の性能と化す。

相手のあらゆる要素をロストしつつ自分は莫大な恩恵を受けることができる。
これがロストに隠された真の能力である。
だが例にあげた強欲な壺と違い、この能力を発揮するにはDDクロウの存在が不可欠。
下位互換だと一方を切り捨てるのではなく、どちらも欠けてはならない存在に昇華する。
ロストという名からはとても想像できないものだ。

ところでみなさんはロストに描かれた竜の名前を知っているだろうか?wikiを確認して見てほんの少し驚いた人もいるだろう。

そう、カードに描かれた竜の詳細はない。
OCG背景ストーリーやターミナルストーリーに慣れ親しんだデュエリストにとってはモンスターがまた別のカードに登場するというというのは遊戯王では日常茶飯事。
それらの情報を頼りにそのモンスターのキャラクターを想像して楽しむ人も多いだろう。
だがこの竜に対し私達は思いをはせる事ができない。
ぐったりとして崩れていく竜は名前も存在すら知られることなく朽ちていく。
遊戯王wikiにはウィザードリィの異常状態の一つ、ロストが元ネタではないかとの記述がある。
この状態になれば最後、データが消去され、二度と使えることはない。この竜もOCG化されず、存在そのものがなくなってしまったのを表しているのではないかと。

相手の様々なものを奪う凶悪な効果を持つカードである<ロスト>
存在すら消された悲しき竜の絶望と怒り

だが私は信じたい。
このカードの本当の力は誰も失うことなく手を取り合い、存在し続けてほしいという名もなき竜の願いだとー。
10スレ目 98 :名無しさん:2015/03/10(火) 04:59:40.68 ID:N9trXAsz0
  • インフェのサイドにクロウ入れたくなった時代わりにこいついれたな
    セットできるのが利点だったし
    • これ便利な言葉だな、インフェに入れたい
      手札誘発のカードに取って代わられて下位互換扱いの魔法罠全般は、インフェに入れる場合セットできるメリットで優劣を逆転できるのか



最終更新:2018年08月21日 22:35