シンクロ・効果モンスター
星5/光属性/サイキック族/攻2400/守1700
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のエンドフェイズ時、自分フィールド上の
サイキック族モンスター1体につき、自分は600ライフポイント回復する。
初期サイキックにありがちな回復モンスター
サイキックを多く展開すれば大量のライフゲインを見込め、ライフ消費系カードと合わせて【サイキック】の主軸になる──と思われたのも束の間
「ライフコストと回復」というサイキック初期のテーマは消え去り、【サイキック】は除外利用デッキと化してしまった
☆5縛りなしシンクロで最大攻撃力とはいえ、あのライブラリアンと同じ数値であるのが辛いところ
戦闘なら基本的にカタストルの方が強く、最近のサイキックは地属性が多い故にナチュビまでライバルとなる
効果モンスター故にガイアナイトの素材にもなれず、その効果は軽視されがちな回復であるのも厳しい
数少ない仕事はアルティメットサイキッカーの素材になることだという有り様だ
今日はこのカードに焦点を当ててみたい
このカード、実はステータスは決して悪いものではない
サイキックシンクロはそう多くないため種族サポートを使うなら優先できなくはない
属性を見てもオネストに代表される光サポートを受けられ、素の攻撃力も帝ラインに達している
では何がいけないのか
「エンドにサイキックの数に応じてライフ回復」という効果である
例えば同じライフ回復系のサイキックシンクロである「サイコ・ヘルストランサー」
あちらはメインに墓地のサイキックを除外して1200回復という効果だ
回復量という点では大した数値ではないが、「墓地から除外」というのが昨今のサイキックでは重宝されるのである
メインに回復する故に最古式念動などのコストを即座に用意できるのも地味にありがたい
マジカル・アンドロイド(長いので以下『泥』とする)に話を戻そう
エンドに多めの無条件回復、純粋なメリット効果だ。そしてそれが問題だ
踏み倒すべきコストも、利用するべきデメリットもない
これではライフ回復にしか使えないのである
そしてライフアドバンテージは極めて軽視されているのだ
そもそも初期ライフは8000
よほど追い込まれなければライフコストが足りないということはなく、追い込まれたときはライフを1000や2000回復しても無駄だ
昨今では積極的にライフを減らしていくデッキも幅を利かせている始末
というわけで泥の効果は役に立たない、そう思った決闘者も多いだろう
しかし待ってほしい
本当にライフ・アドバンテージはいらないのか?
そんなはずがない
環境において、長らくビートダウンが9割以上を占めている
それらは全て「相手のライフを削る」デッキだ
つまり「ライフがある限り負けることはない」と言ってもいいだろう
それはつまりこういうことではないか?
「1ターンあたりの被ダメージを超えて回復し続ければ負けることはない」
そして継続的に大量のライフを回復できるカードこそが泥なのである
泥の回復力は毎ターンサイキック×600回復
他にサイキックを2つ並べれば1800だ
そしてこの効果は自信も含み、1ターンに同名1の制限もない
泥を3つ並べれば5400、ソルチャで5体蘇生してもお釣りが来る
縛りなし☆5シンクロであるので3体並べるのはさほど難しくない
しかしこれではダメだ
ワンショットキルが横行する現在では安心できる数字とは言えないだろう
そもそも泥が除去されてしまえば終わりである
ダメージを受けるということは戦闘に負けているわけで、それはつまり泥が破壊されているではないか
問題点を整理する
・回復量の不足
・泥の護衛
・泥を守れるならダメージを受けないのでは?
このあたりだろうか
ピンと来た方もいらっしゃるだろう
そう、【ゴーストリック】である
ゴーストリックを使うだけで全ては解決するのだ
とりわけ優秀なのが「ゴーストリック・ハウス」
ゴーストリック以外によるあらゆるダメージを半減させる効果を持つ
つまり5400回復が実質10800回復になるのだ
毎ターンワンショットキルコンボを受けても問題ない
さらにこのハウス、裏守備モンスターを攻撃対象に選べなくする効果も持つ
裏守備にした泥は戦闘破壊されないのだ
裏守備では効果が使えない、そういう問題は「ゴーストリックの人形」が解決してくれる
泥を3体並べて人形をリバース、エンドに5400回復したら人形の効果でフィールドのモンスターは全て裏になる
その際必要ならゴーストリックをリクルートできるおまけ付きだ
効果による除去にも隙はない
「ゴーストリック・アウト」という罠がある
手札のゴーストリックを見せるだけで、裏守備モンスターと「ゴーストリック」カードに破壊耐性、対象耐性を付与できるのだ
人形で裏になっている泥とハウスを1枚で守れる優れものである
しかもこれらのカードはサーチ、サルベージ、リクルートが極めて用意なのだ
シリーズ内だけでも、人形はキョンシーによるサーチ、デュラハンアルカードによるサルベージ、マリーによるリクルート
ハウスとアウトはデュラハンアルカードによるサルベージ、駄天使によるサーチに対応している
耐えてばかりでは勝てない、そういう問題も駄天使が解決してくれる
なんとこのカード、忘れられがちだが特殊勝利効果を備えているのだ
仮に1度効果を使っても8ターンで勝利でき、自信がサーチできるハウスとアウトにより護衛は完璧
唯一の問題であるライフを削られることに関しては泥が完璧な対応を見せる
実際の運用方としてはこうだろう
リクルート等から繋げて駄天使を展開、ハウスやアウトをサーチ
キョンシーで手札を稼ぎつつゾンキャリとシンクロして泥
ゾンキャリと☆3ゴストリで共有できるアンデットサポートで泥を連続展開
ハウスアウト、3泥 人形 駄天使程度を揃えるのは難しくない
この布陣が完成すれば鉄壁だ
実質ライフは倍、毎ターン10800回復、自陣カードには強固な守り
その上待つだけで特殊勝利である
ビートダウンする際には軽視されがちなライフ回復
しかし「Life」とは「命」のことだ
マジカル・アンドロイドという名からして、魔法により作られた人造人間なのであろう
人に作られた身でありながら無限に命を増やし続けるこのカード、その健気な姿は我々に命の大切さを教えてくれることだろう
コンマイがこのカードをデザインしたのは、年々増えていく自殺者に命の大切さを教えたかったからかもしれない
11スレ目 188 : 名も無き決闘者@転☆載☆禁☆止2015/10/25(日) 00:21:24.46 ID:gGBCwxT10
最終更新:2018年06月19日 12:11