カンガルー・チャンプ




効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 800/守 700
このカードと戦闘を行ったモンスターは、ダメージ計算後に守備表示になる。


12スレ目 275 : 名も無き決闘者@無断転載禁止2016/05/28(土) 08:49:52.51 ID:k6nAHP2l0

Wikiでは「割に合わないエネコン【獣族】でも出番はない」とされている不遇のカードである。
しかし、それはWikiを執筆した者がこのカードを表面的にしか見ていないからこそ出る結論である。
このカードが何故チャンプであるかを、ステータス、イラスト、そして効果の三つの側面から解説していきたいと思う。

まずは、チャンプのステータスだ。
流石チャンプと名乗るだけあって、昨今の攻撃力だけは高い数多のモンスターたちと異なり、攻守のバランスが非常に良い。
また、このモンスターは攻撃力を過度にアピールしない謙虚さを持ち合わせながら、いざというときは銃器で完全武装した筋骨隆々な男を一撃で葬り去る、高い実力を誇る。
地属性獣族の例に漏れず、多種多様なサポートに対応しているのもポイントだ。

次に、その外見である。
本来、カンガルーは全身が毛に被われている動物である。
しかし、チャンプには頭髪こそあるが、それ以外の部分には毛がない。何故だろうか。

脱毛の原因は多数存在するが、その中でもストレスによる脱毛がある。
経験した決闘者諸君も多いと思うが、あまりストレスを受けすぎると、毛はごっそりと抜け落ちるものである。
チャンプも、恐らくはチャンプになるまでの激しい修行がストレスとなり、少しばかりを残して全身の毛が抜け落ちてしまったのであろう。

しかし、その表情には強い闘志が宿っている。
チャンピオンベルトも手にしている以上、毛を失った彼を哀れむのではなく、その努力を称賛することこそ、我々がすべきことでないだろうか。

最後に、その効果である。
自身と戦闘を行ったモンスターを守備表示にするという効果は、当然相手の攻撃力がチャンプを上回っている時に発動する効果である。
そして、遊戯王のルールの都合上、モンスター同士の戦闘で敗北者を待つのは死のみである。

しかし、遊戯王はスタンドプレーではく、モンスター同士が連携をすることで勝利を掴むゲームである。
モンスターの中にはクリッターダンディライオン等、死すことが仕事の者が存在するが、チャンプもそれに該当するのだ。

先程も述べた通り、チャンプは禿げ上がる程の修行を経て、王者となった。
そんな魂のこもったパンチを受けた相手は、堪らずマットに手をつき、脆弱な守備を晒してしまう。
あとは、自軍で相手を撃破するだけだ。
そう、チャンプは仲間のために自身を犠牲にしてまで活路を切り開く崇高な精神の持ち主なのだ。
正に真のチャンプである。

以上からも、カンガルー・チャンプは下位・クズカードなどではなく、謙虚であり、仲間思いな闘士であることは明白だ。
皆さんもこの激化する環境の中、一度はチャンプと共に戦ってみてはいかがであろうか。
チャンプの存在は、デッキのモンスターたちの意識に良い変化をもたらしてくれるであろう。

なお余談だが、何故同じカンガルーモンスターとして《デス・カンガルー》が存在するにも関わらずチャンプが王者でいられるか。
それは、デス・カンガルーがその力をもってして非戦闘員のセコンド・ゴブリンや罪のない百獣王ベヒーモスを瀕死の重症に追い込んだり、ビッグ・コアラと結託してマスター・オブ・OZとしてKozmoたちの故郷を襲撃した罪により、公式戦における出場権を剥奪されたからである。
その力を振りかざさず、仲間と共に健全に戦い抜くチャンプを見習ってほしいものである。
13スレ目 856名も無き決闘者@無断転載禁止 (ワッチョイWW 97a7-nplF)2017/07/28(金) 18:43:18.26ID:hGhNC88H0
  • すみません、マスター・オブ・OZのOZは魔法使いの方ではなく、オーストラリアの略称としてのOZから取られているみたいです。最後の行のことは忘れてください。
  • コマンダー笑った



最終更新:2018年07月13日 17:54