効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 300/守 600
相手のバトルフェイズ時、手札からこのカードを捨てて発動できる。
自分フィールド上の全ての「D-HERO」と名のついたモンスターの攻撃力は、
エンドフェイズ時まで800ポイントアップする。
一応このカード一枚で総攻撃力では4800もの強化が狙えるが、相手ターンにしか使えないのでほとんど役に立たない。コンバットトリックとしては問題ないが、その場合は《E・HERO オネスティ・ネオス》に圧倒的に負けている。
通常召喚からリンク素材にしたり、闇属性を活かして《ダーク・アームド・ドラゴン》の弾になれたりするので完全下位とは言えないが、それでもオネスティを採用した方が便利だろう。
しかし「手札から発動できる誘発即時効果持ち」としてはかなりの古参モンスターである。このカードの登場した2006年には珍しい効果だったが、昨今のOCGではよく見られる効果になった。
彼なくして《オネスト》も《灰流うらら》もなし。現在のOCGの礎となったこのカードは、弱カードであってもクズカードではないだろう。
そんなことは大きな問題ではない。今回私はこのカードに秘められたメッセージを伝えようと思う。
結論を先に言おう。このカードは「日本国憲法」を体現したカードなのだ。
日本国憲法の三要素として「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」が挙げられることがある。そしてこのカードは様々な形でその三要素を伝えてくれるのだ。
確かにオネスティ・ネオスの登場によって、HEROは一瞬で2500もの打点強化を受けられるようになった。
しかし一体の攻撃力を2500も上昇させるということは、それだけ力が誰かに集中しているということである。
これはまさに独裁ではないか。独裁という行為が生みだす悲劇を私たちは知っているはずだ。
D-HERO「すべて」の攻撃力を上昇させるこのカードは、誰か一人に権力が集中することを戒めている。世界は決して一人の人間の力で動かされるべきではないと。
これは日本国憲法に掲げられた「国民主権」の大切さを説いているのだ。
またこのカードは800ポイントしか強化できない。これではモンスターを守れるかもしれないが、相手ライフへの大きなダメージは期待できない。だからこのカードは役に立たないのか?
第三十六条では「拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる」と定められている。急に攻撃力が2500も跳ね上がれば、モンスターは返り討ちにあい大きな反射ダメージを受けることが予想できる。
そのため800ポイント「しか」強化しないことで、相手に戦闘破壊という相応の刑罰を与えながらも、過度な暴力は否定しているのだ。これは「基本的人権の尊重」である。
またOCGのこのカードはアニメ版から変更された点が二つある。
一つは効果だ。アニメではお互いのバトルフェイズに発動できたが、OCGでは相手の攻撃に対してしか発動できなくなった。
つまり専守防衛を掲げているのだ。有名な第九条の「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」という意思表示だろう。
もう一つはそのイラスト。背中に背負っていた剣が消されている。剣といえば、古くから力の象徴だ。
現代社会で力といえば軍隊、それに核兵器だろうか。それをこのカードは放棄したということだ。これは軍縮や、核兵器のない世界への強い気持ちと捉えるべきだろう。これを「平和主義」と呼ばずにはいられない。
以上のことからこのカードには、日本国憲法の柱の三要素がすべて込められていることがわかる。
この一枚のカードに平和への想いを託し、世に放ったKONAMIに敬意を表したい。カードゲームを通じて世界に笑顔を届けたい、という強い気持ちがあるのだろう。
D-HEROには3つのDの意味が込められていると、アニメでエドは言っていた。
このカードの3つのDとは、Democracy、Diversity、そしてDisarmamentなのだろうか。
16スレ目 494名も無き決闘者 (ワッチョイ 8b54-79R4)2019/06/18(火) 19:53:29.98ID:qSX4PkgO0
- KONAMIはそこまで考えてダガーガイを作り出したのか……
- 落ちまでキレイに落ちてて秀逸すぎる
- ダガーガイの名前にあるダガーは護身用の短剣だから確かに専守防衛だよね。
それにイラストを見てみるとダガーガイのポーズも上に立つものとしての威厳があるあのポーズに似ているよな(そうでもないけど)
リバースカードオープン!《便乗評価》!
自分以外がカードを評価した時に、同じカードを続けて評価できる!
すでに《D-HERO ダガーガイ》の評価はなされたようだが、ボクからも一つタクティクスを紹介させてもらおう。
それはあえてダガーガイを《オーバー・デステニー》でリクルートするというものだ。
「何?場に出すならデビルガイを優先すべきではないのか!?」だって?
たしかにその通りだ。キミは正しい。フィールドにプレイするなら手札誘発のダガーガイよりエフェクトを発動可能なデビルガイの方が有用だ。
デュエリストならみなそう考えるだろう。少なくともプロの世界では常識だ。
だがその常識をも利用し、相手の三歩先を行くのが真のプロというものだ。
キミたちにはこんな経験がないだろうか。
「仮面竜で攻撃を凌ぎ最後にアームド・ドラゴンを出したかったが仮面竜が全部手札にいた」
「おじゃマジックを墓地へ送ったがデッキのおジャマ三兄弟が足りない」というようなことだ。
ボクには馴染みのないことだが、アマチュアではよくあることらしい。ボクの元付き人もたまにやらかしていた。
さて、そんな常識や経験が頭にある状態でダガーガイがリクルートされたら相手はどう考えるだろうか。
おそらく「デビルガイを出したかったが全て手札に来てしまったのだろう」と考えるはずだ。
これこそダガーガイの真の刃。フィールドに現れるだけで相手はこちらの手札2~3枚をデビルガイだと思い込んでしまうのだ。
現在のデュエル界は手札誘発全盛期。それがこちらの手札にないと分かれば、相手は無警戒で動くだろう。
そこでタイミングを見計らって《幽鬼うさぎ》や《灰流うらら》のエフェクトを発動!
予想ガイの反撃を食らい勝利の運命を壊された相手は平静ではいられない。
自分を見失うほど熱くなったらデュエルは負けなのだ。もはやこちらの勝利は揺るがない。
ちなみに妨害用手札誘発にはレベル3チューナーが多い。ダガーガイは非チューナーかつレベルが一致するので素材としても連携がとりやすい。
手札誘発モンスター同士で展開を始めることで、さらに相手を攪乱することも可能だ。
D-HEROは運命を司るHERO。
だが自分の運命のみを操るのはまだ二流。
相手の心理を掌握し、その運命を操ってこそ一流のプロなのだ。
16スレ目 505名も無き決闘者 (ワッチョイ 8b54-LWbF)2019/06/19(水) 22:08:40.63ID:WCMeQzfW0
- 誤認アドを活かした如何にもプロらしいカードの使い
とは言え未だに仮面竜使ってる付き人は1人だけGXで止まってないか?
- オーバーデステニーのイラスト再現もしていてエンターテイメント性も高いな
最終更新:2020年04月30日 22:29