暗黒界の書物




永続魔法
自分のエンドフェイズ時に手札枚数制限によって手札を墓地に捨てた場合、
その中に[[モンスターカード]]が含まれていれば1体のみ
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。


手札枚数制限で捨てたモンスターを蘇生できる一風変わったカード。
しかしながら、普通にデュエルをしていてエンドフェイズに手札が7枚以上あるということはまずない。
無理矢理手札を溢れさせて手札のモンスター1体を場に出すくらいならその分の手札を使ってより強力なモンスターを展開できる場合がほとんどである。
総じて効果の発動条件の厳しさの割にリターンの少ない、扱いにくいカードと思われがちである。

だが、ちょっと待ってほしい。よく見るとこのカード、ターン1制限がついていないのである。
「手札調整はターンに1回なんだから当たり前だろ」と思うかもしれないが、そうとは限らない。
通常通り手札調整を行った後、何らかの効果でターンを渡す前に再び手札が7枚以上となった場合、改めて手札調整を行うことになる。
これを利用すれば、エンドフェイズにガラ空きだったフィールドをモンスターで埋め尽くすことすら可能なのである。

特に相性が良いのは《E・HERO エアーマン》だ。
手札調整でエアーマンを捨てる→暗黒界の書物でエアーマンを蘇生→エアーマンでエアーマンをサーチという流れで3体のエアーマンを連鎖的に並べられる。
最後のエアーマンで《E・HERO シャドー・ミスト》をサーチし捨てることで更にHEROをサーチし、そのHEROも捨てて蘇生すれば一瞬で5体のモンスターが並ぶ。
《聖鳥クレイン》《魂喰いオヴィラプター》等手札を増やせるモンスターならば何でも展開に寄与でき、属性を調整すれば《風林火山》の発動条件を満たせる。

フィニッシャー兼牽制役としては《オシリスの天空竜》がお勧めだ。
手札を上限まで持つことが前提のこのカードは、手札の枚数を参照して攻撃力を上げるオシリスと相性抜群である。
通常召喚する条件が整わなくとも、暗黒界の書物の効果で蘇生しておけば相手の行動を大きく制限できる。
「エンドフェイズにオシリスを蘇生してもそのまま墓地へ送られるだけでは?」と思うかもしれない。
結論から言えば、この場合オシリスが自壊するのは相手のエンドフェイズである。

あまり知られていないが、「手札調整を行った後はエンドフェイズを条件とする誘発効果は発動しない」というルールがある。(《邪悪なるワーム・ビースト》のwiki参照)
つまり、エンドフェイズを条件とするオシリスの自壊は暗黒界の書物による蘇生ならば1度のみすり抜けられるのである。
大量の下級を並べた横に1体目のオシリスを蘇生して相手ターンを凌ぎ、次のターンに守った下級を生贄にして2体目のオシリスを立てれば無駄がない。

肝心の手札枚数を溢れさせる手段だが、このデッキはドロー・サーチ効果を持つモンスターを多く積む関係でそもそも手札枚数が減りにくい。
《強欲で金満な壺》《貪欲な壺》を発動できればそれだけで条件を満たすのも難しくないが、《無念の手札》を採用すればより動きが安定する。
オシリスの牽制能力を考えれば攻撃力3000でも十分な数値であり、オシリスを前に動けなくなった相手が手札を貯め込むのを抑制できる。
リンクモンスターが主流の今、多くのデュエリストが神の力を最大限に引き出す【無念書物オシリス】の前に膝をつくことになるだろう。
16スレ目 805名も無き決闘者 (ワッチョイ 0f3a-k+pP)2019/07/21(日) 21:47:42.41ID:9ynBZGSx0
  • 裁定についても勉強になるグッドな評価
    • エンドフェイズ裁定知らなかったわ
  • ターン1が無いのがまた大きな問題になってますねこれぇ…



最終更新:2020年09月13日 12:24