効果モンスター
星7/風属性/爬虫類族/攻2000/守1500
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
フィールド上に表側表示で存在する風属性モンスター以外のモンスターを全て破壊する。
STRIKE OF NEOSで登場したレベル7爬虫類族サイクル。
まともに出すと2体リリース+自爆の3枚ディスアドで、最上級モンスターとしては余りに貧弱なステータス。
肝心の効果は戦闘を介して自分フィールドも巻き込む全体除去、しかも相手の属性次第で破壊に失敗する可能性も。
各種属性デッキに投入しても、実戦に耐えうる域には達しないというのが大多数の意見だろう。
今回はあえてこの6枚をまとめて考察し、使い道を提案する。
今回の評価の主軸は、
「スネークレインで落とし、《エーリアン・ソルジャー M/フレーム》の蘇生効果で並べる」という動き。
爬虫類族の強力なサポート2種を活用し、レベル7モンスターを大量展開することが出来るのだ。
M/フレームの手札コストとしても有用で、相手モンスター全てに乗せて余りあるカウンターを用意した上で蘇生対象を用意できる。
まずは各種素材としての用途について。
ランク7エクシーズ素材としては、《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》での連続リンク展開など強力な選択肢が揃っている。
サイクル内に6属性が揃っている点は、《No.76 諧調光師グラディエール》の素材にすることで活きる。
相手のデッキに合わせて任意の属性を選択すれば、実質戦闘・効果で破壊されない強固な耐性のモンスターが降臨する。
グラディエールは(3)効果で相手墓地から素材を補給出来るではないか、との意見もあるだろうが、狙いたい属性を特殊召喚時の素材に含めることで、「効果の発動」という隙を晒さずに済むというメリットがある。
《屋敷わらし》や《墓穴の指名者》といったカウンターカードを食らわずに済むのだ。
蘇生対象にチューナーを含めれば、シンクロ素材としても活用できる。元々のレベルが高く、高レベルシンクロに繋げやすいのが利点だ。
各属性を用意できるので、素材の属性に縛りがあるモンスターも展開できる。
《水晶機巧 ハリファイバー》を絡めて爬虫類族以外のチューナーを調達すれば幅が更に広がる。
オススメは、レベル1水属性チューナー+
サイレントアビス→
《白闘気白鯨》と、レベル1風・機械チューナー+
デスサイクロン→
《HSRカイドレイク》あたり。
レベル7爬虫類サイクル+チューナー含む任意の2体をM/フレームで蘇生し、ハリファイバー+Sモンスターの盤面を作れば、相手ターンにアクセルシンクロが達成できる。
爬虫類族は《エーリアンモナイト》《レプティレス・ヒュドラ》《カメンレオン》等、数は少ないながら優秀なチューナーを擁しており、M/フレームの展開にも役立つだろう。
リンク素材にするにあたっては、このサイクルである必要性は薄いかもしれない。強いて言うなら、素材の属性指定を達成したり《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》の追加効果を得られたり、といったところか。
ここまでレベル・属性・種族を活かす方法を紹介したが、問題がある。
レベル7爬虫類族が、このサイクル以外にも存在しているのだ。
該当カードは
《サブテラーマリス・リグリアード》《ワーム・ヴィクトリー》《宇宙獣ガンギル》の3枚。属性は順に地・光・光。いずれもカテゴリのサポートを受けられるカードで、強力な効果を備えている。
(ガンギルは厳密に言うとエーリアンではないが)
このままでは、
レイジアースと
シャインスピリッツが下位互換の烙印を押されてしまう。
だが安心して欲しい。このサイクルが持つ全体除去効果を活かせば、この問題は解決出来る。
展開の基点となるM/フレームの蘇生効果は、自爆特攻から発動するのが最も使いやすい。そこから蘇生するモンスターを「相手フィールドにない属性のレベル7爬虫類サイクル+同属性モンスター」のみにすれば、レベル7自爆から相手モンスターのみ全破壊が可能。
メイン2で強固な盤面を作って蓋をしてしまえる。
あえて除去に《レプティレス・ガードナー》を巻き込めば、ヒュドラ等をサーチして次ターン以降の展開に備えることも出来る。
破壊効果を活かすことを考えてデッキを組む場合、レベル7爬虫類以外のモンスターは属性を偏らせる必要があるだろう。風属性以外は爬虫類族がある程度存在するので、環境や好みと相談するとよい。
(風属性はデスサイクロン含めて4体しかいない)
グラディエールの素材とすることを考えるなら全種類ピン挿しが望ましいが、メインの属性を1つに絞り、目的に応じて1-2種を挿すというのもアリだろう。
メインに据えるなら、ワームを擁し層が厚く、《W星雲隕石》のサポートも受けられる光属性がオススメ。
シャインスピリッツと一緒に先程紹介したレベル7光爬虫類2種を蘇生して、特攻からの全体除去後にレベル7エクシーズ出来るという点も強い。
他の属性もそれぞれ強みがあり、工夫のし甲斐がある。
だが、問題はもう1つある。
ここまで紹介した展開は全て「M/フレームが相手モンスターにAカウンターを乗せること」「M/フレームが自分ターンに破壊されること」を前提としているのだ。
相手モンスターが少なくM/フレームで十分な数のAカウンターを乗せられない状況や、Mフレームを出せても自爆特攻等の破壊手段がない状況になれば、上記のプランは容易く瓦解してしまう。
※レベル7爬虫類デッキというよりM/フレームの弱点だが、ついでなので考察していく。ご容赦頂きたい。
Aカウンターを置く対象を確保するためのカードとしては、《ブラック・ガーデン》を推したい。
M/フレームを出すまでには最低3回の召喚・特殊召喚を要するため、ブラックガーデンを張るタイミングによって1-3体のローズトークンを相手フィールドに置き、Aカウンターを乗せることができる。M/フレームの攻撃力を下げて特攻の範囲を広げられる点でも相性が良い。
また、俗に言う「黒庭ライン」のモンスターも採用することで、展開補助にも使える。
黒庭ラインに該当する爬虫類族は、上述のカメンレオンに加え、サイクルとレベルが共通する《ワーム・ヴィクトリー》、多彩な効果を持ち闇属性以外揃うレベル4エーリアン等がある。
蘇生した《レプティレス・メデューサ》の効果でトークンの攻撃力を下げたり、M/フレームの特攻後に展開されたモンスターでトークンを減らしたりすれば、総攻撃力の微調整が可能。
トークンの総攻撃力を0に出来れば、ガードナーやヒュドラも蘇生範囲に入れることが出来る。
《ハイパースター》を出せば、ラインが400の倍数に変わり、レベル7爬虫類サイクルや《ライト・サーペント》を蘇生対象に含めることが出来る。
M/フレームの破壊手段としては、《トライアングル・エリア》が展開補助にもなり単純に強力。
壊獣は、蘇生したレベル7爬虫類による特攻で容易に処理できる。
…本筋とズレるので、M/フレームの考察はここまでにしておこう。
レベル7爬虫類サイクルは、種族デッキにおいて優秀な素材要員となる可能性を秘めていることがお分かり頂けたかと思う。
種族サポートで多数展開でき、ついでに全体除去効果も備えたレベル7カード群。デッキ単位で活用法を考えれば、活躍は十分可能なのだ。
サイクル内の個々のカードの差別化要素である属性サポートについて等、紹介しきれなかった点も多々あるが、今回はサイクル全体の評価ということで、ひとつお目こぼし願いたい。
17スレ目 255名も無き決闘者 (アウアウカー Sa5d-N1bm)2019/08/25(日) 02:02:05.29ID:1QmOpC7va
- 種族に着目してデッキ単位で評価するのは素晴らしい
サポートも充実してるし全体除去やランク7にもできるし普通に組めるなこりゃ
最終更新:2021年03月13日 15:27