装備魔法
戦士族モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップし、
フィールド上に表側表示で存在する全ての水属性モンスターの攻撃力は500ポイントダウンする。
装備魔法でありながらフィールド上全体に影響を及ぼす効果を持つ、割と珍しいカードである
だが、このカードには1つ重大な欠陥が存在する
テキストをよく読み返していただきたい
そう、後半の攻撃力ダウン効果の範囲には装備モンスター自身も含まれてしまっているのだ
すなわち水属性戦士族モンスターが装備すると効果の競合を起こし、攻撃力の上昇量が300に抑えられてしまう
後半の効果にどうして「装備モンスター以外の」というテキストを記載しなかったのか、疑問に思わざるを得ないカードである
このカードは原作での描写を見るに、剣に稲妻を落とす事で攻撃力を上げているようだ
すなわち、後半の攻撃力ダウン効果は水属性モンスターに稲妻を落とし感電させる事で引き起こされていると推測できる
これはつまり、水属性戦士族モンスターが装備すると、そのパワーをコントロールできず自身も感電してしまうと言える
新しい力を手に入れるも、強大なパワーを上手く扱えず自分に跳ね返ってきてしまう…
後に力を上手くコントロールできるようになり大きくパワーアップするフラグであるとも言える、なかなか王道的な展開である
ここで唐突だが科学のお勉強の時間に入る
「超伝導」とは、特定の金属などを絶対零度付近の極低温まで冷却した時に、その物質が持つ電気抵抗がゼロになる現象の事である
電気抵抗がゼロになるという事は、すなわち流した電流が100%ロス無く伝わるという事であり
このロスは電流が電気抵抗によって熱エネルギーに変換されてしまう事を指す
現在ではこの発熱を抑え、より強大な電流を流せるようにするために超伝導を利用した超伝導電磁石という物が発明され
リニアモーターカーなどの最新技術への応用が行われている
「お前はまた唐突に違う話を始めるのか…」とお思いの方もおられるだろう
だが、今回の話は重要な話なのだ
先に説明したように、《稲妻の剣》は剣に稲妻を落とす事で攻撃力を上げている
いくら剣が金属製であっても、稲妻の電圧は数億ボルトにも達するため
電気抵抗によるロス、すなわち発熱による破損が生じる可能性が存在する
また相手モンスターに対しては直接稲妻を落とす訳ではなく、剣を通しているため少なからず電流は減衰してしまう
ここで超伝導の出番である
剣を超伝導状態にし稲妻のパワーをロス無く伝えれば、より《稲妻の剣》を強力にする事が可能であろう
水属性戦士族… 「絶対零度」… どこかで聞き覚えは無いだろうか…
そう、実は《稲妻の剣》を最も上手く使いこなせるのは他でもない《E・HERO アブソルートZero》だったのだ!
彼ならば装備した《稲妻の剣》を絶対零度付近まで冷却し超伝導を起こす事が可能である
稲妻の力を余す事無く敵に伝え、同時に発熱を抑え武器の破損を防ぐ
ついでに凍結効果を狙う事ができるのは大きな利点であろう
…結局《E・HERO アブソルートZero》自身も感電してしまうのは避けられないのは難点ではある
ついでに彼が剣を扱えるかどうかも微妙なような気がする
しかし、彼も立派なHEROの一員である
是非とも彼にはこの試練を乗り越え《稲妻の剣》を振るっていただきたい
17スレ目 655名も無き決闘者 (ワッチョイ 43b1-0qAP)2019/10/30(水) 11:31:21.53ID:yLKwqHU50
- あまのじゃくと併用すれば相手の戦士族を弱体化させつつ自軍の水属性を全体強化できるな
- テレビマガジンとかのヒーローの秘密みたいな特集でありそうだ
超伝導(ちょうでんどう)をひきおこすぞ!とか
最終更新:2021年10月17日 09:41