永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにトークンが存在する限り、
相手は「ジェネレイド」効果モンスターを攻撃対象に選択できない。
(2):「ジェネレイド」効果モンスターが戦闘で破壊された場合に発動する。
相手はデッキから1枚ドローする。
特徴的なのは(2)、自身に一切のメリットがない効果である。
詳しい批評はwikiを参照していただきたいが、結局のところ使いにくく採用は難しいと記載されている。これは全て事実であり、論理的に考えればクズカードと言えるだろう。
しかし、決闘者なら誰もが知っているーー実戦における遊戯王とは心理戦であるということを…
例えば「ブラフで伏せたカードを相手が勝手に警戒し自滅する」、そういう理屈に合わないことが起こることは珍しくないのである。
さて、このカードであるが、やはり【ジェネレイド】で輝く。
重要な点は、サーチが可能、そして相手プレイヤーにアドバンテージがあることである。
論理より実戦を重視し、決闘の一例で考えてみよう。
まず《王の試練》を発動し、《王の舞台》と《王の報酬》を手札に加える。そして舞台と報酬を発動し魔法・罠をセットしターン終了。
この時、相手プレイヤーは《王の報酬》を選んだことを不可解に思うだろう。
何故なら、報酬よりも《王の襲来》や《王の支配》をサーチした方が展開や防御に有効的であるからだ。
そこで気づく……それらは既に初手に持っており、セットされたのだと。
そして《王の報酬》を見て喜ぶのである。
ジェネレイドを戦闘破壊すればドローできるではないか!
そう、このカードがフィールド上に存在する時、相手プレイヤーは「ジェネレイドを戦闘破壊してドローしたい」という考えに囚われてしまうのである。
目先の利益に固執し思考を放棄することがどれほど恐ろしい結果を招くか、よくおわかりだろう。
迂闊にも攻撃した時、その一瞬の油断が致命的な罠の代表格ーー《聖なるバリア -ミラーフォース-》である。
wikiによれば、「防御のためなら攻撃反応罠を使用すべき」と評価されているが、このカードの本質は戦闘を誘引させる盤外戦術なのである。
平時であればセットカードが攻撃反応罠だという僅かな可能性を警戒する筈が、報酬をチラつかせることで安易に戦闘を行なってしまう。
さらに、罠に嵌った相手は焦り、今度はセットカードを必死に除去しようと行動するだろう。
しかし、冷静さを欠いた決闘者に流れは来ない。
そんな相手が破壊するのは《ミラーフォース・ランチャー》だ。
王は再び聖なるバリアを纏い、震え上がる敵を粉砕する。
結果、報酬という欲に駆られた相手プレイヤーは全てを失ってしまうのである。
この通り、《王の報酬》は攻撃反応罠を採用した【バリアジェネレイド】で真価を発揮するのである。
ジェネレイドは軸となる《王の舞台》が優先的に処理されやすいが、裏を返せば攻撃反応罠が除去されにくいと言える。
また、《ミラーフォース・ランチャー》は手札で余りがちな王をコストに使うことができるため無駄がない。
左腕や命を削ってまでカードを引きたがる決闘者に《王の報酬》は耐えがたいほどの誘惑に駆られるだろう。
それが甘美な罠だとは知らずに…
ちなみに、レイドバトルでバリアといえば昨年発売された“ポケットモンスター ソード・シールド”で実装されたマックスレイドバトルが思い浮かぶ。
また、そのパッケージを飾るのは“剣の王”と”盾の王“であり、奇しくも【ジェネレイド】とは共通点が多い。
この構築の何よりの魅力は【ポケモンアド】と言っても過言ではないだろう。
18スレ目 86名も無き決闘者 (ワッチョイW 1155-Jm0q)2020/01/30(木) 08:24:08.93ID:gAInKxS00
- やっぱミラフォなんだよなあ
- 溢れる文章力を感じる
- ミラフォはどう使っても面白いのだ
- サーチできるカードはこういう使い方出来るのいいよね……
最終更新:2021年12月05日 12:31