細菌感染




装備魔法
機械族以外のモンスターのみ装備可能。
装備モンスターの攻撃力は自分のスタンバイフェイズ毎に300ポイントダウンする。


発動後1ターン待たないと効果が現れない、実に悠長な効果を持つカードである
減少量もわずか300と低く、細菌らしく機械族には装備できないという無駄に凝った装備条件も悲惨さに拍車をかけている
しかし、この機械族以外という装備条件は逆にこの細菌の凶悪性を証明してしまっている
神のカードであるはずの幻神獣族や仮想空間上の存在であるはずのサイバース族、炎を身にまとい非常に高い体温を持つはずの
炎族にも感染可能であるという点がその証拠である

特に炎族にも感染可能である点に注目すると、この細菌の正体は好熱菌である可能性が非常に高い

好熱菌は成長に適した温度が45℃以上、または生育限界温度が55℃以上と
通常の微生物より高い温度に耐える事ができる特殊な微生物であり
自然界では発酵し高熱を発している堆肥の中や温泉、深海に存在する熱水噴出孔などに生息している
現在確認されている中では120℃を上回る温度下でも生育が可能な好熱菌も存在するが
体温が明らかにそれ以上であると推測される炎族の体内でも生育できる《細菌感染》の細菌は
まさに最強の好熱菌であると言わざるを得ない

好熱菌が持つ特徴の一つとして、彼らが生きるために生産する酵素は一般的な生物が生産する酵素に比べ
耐熱性や薬品耐性などが高く高温環境下でも変性しづらいという特性を持つ
この特性を利用する事で大幅な革新を遂げた技術の1つとしてはPCR検査が挙げられる

PCR検査はポリメラーゼ連鎖反応と呼ばれるDNAの増幅技術を用いて行われる検査であり
現在ではサンプルに僅かに含まれる新型コロナウイルスのDNAの一部を
試薬を用いて検出可能になる十分な量になるまで増幅するのに用いられている
この方法ではDNAを増幅させる過程で94℃付近になるまで加熱し、60℃付近まで冷却した後
再び加熱するといったサイクルを何度も繰り返す必要があるのだが
DNAの増幅に用いられる DNAポリメラーゼという酵素は普通はこの加熱に耐えられず変性してしまう
よって従来の方法では加熱する度に新たに酵素を加え直す必要があった
しかし、好熱菌が生産するDNAポリメラーゼは加熱に耐え変性しないため
最初に一度加えるだけでよくなったのである

このように好熱菌が生産する酵素はその耐熱性の高さゆえに
様々な分野に応用される事が多い革新的な存在である
よって最強の好熱菌である《細菌感染》の細菌が持つ酵素は非常に素晴らしい存在として
将来性が期待される物質であると言えるだろう
《細菌感染》の細菌の未来はデュエリストの誰もが予想し得なかった方向で明るいのだ
18スレ目 939名も無き決闘者 (ワッチョイ 89b1-w7ks)2020/10/22(木) 23:10:15.27ID:NLCByYu00
  • サイバースの場合コンピュータウイルスを装備されちゃうんじゃないの
    • ウイルスと細菌は別の生き物?なので一緒にしてはいけない



最終更新:2022年02月20日 17:54