『センゴク』
作:宮下英樹
掲載:週刊ヤングマガジン
総話数:149話
既刊数:15巻(YMKC) / 6巻(KPC)
「センゴク」シリーズ最初の作品。第一部と呼称される。
主人公は
仙石秀久(通称・権兵衛)。
扱う時代は
稲葉山城の戦いの永禄10年(1567年)から、
小谷城の戦いの天正元年(1573年)まで。
コミックスの表紙にはその巻で活躍する登場人物が大きく描かれており、帯にはその人物を形容する文と作中で使用された台詞が書かれている。
主に秀久が織田軍の一兵卒として各地を転戦する様を描いている。そのため描写は合戦についてが大半を占めており、合戦に直接関係のない政治描写などは控えめな傾向にある。
筆者はこの作品を執筆するまで戦国時代を初めとして歴史への造詣が浅かったと述懐しており、そのためか特に人物設定についてのミスが散見される。
連載途中から実際に筆者が戦地へと赴いており、特に合戦については旧来の説と違った新しい見解を示しているものもある。
また参考文献として多数の一次史料、二次史料を使用しており、しばしば引用する事も大きな特徴である。
序盤は明確な区分けが無かったが、「
金ヶ崎の退き口編」以降は、「
姉川の合戦編」「
比叡山焼き討ち編」「
三方ヶ原の合戦編」「
一乗谷炎上編」「
小谷城虎口攻め編」と、シナリオに沿ってそれぞれ分けられている。(後に序盤は「仙石権兵衛登場編」と名付けられる)
物語は秀久が一兵卒から将へと昇進した(近江国野洲郡1000石を与えられた)時点、あるいは元号が天正と改元された時点で終了する。
「
センゴク 天正記」は直接の続編、第二部にあたる。
最終更新:2011年09月19日 00:50