「
あずにゃん! 誕生日おめでとう!」
「それ昨日さんざん聞きましたよ」
「というわけで、今日から敬語禁止です!」
「はい?」
「かもん!」
「いやいや、え? なんで敬語禁止になるんですか?」
「あずにゃんや」
「はい…」
「キミは今いくつだい」
「17になりましたけど…」
「ほら!」
「いや意味不明です」
「えー」
「えー、じゃな…って、もしかして…」
「うん、今日から同い年だね! あーずにゃんっ!」ぎゅっ
「にゃっ! お、同い年かもしれませんけど先輩は先輩じゃないですか!」
「ダメだよ! 同い年なんだから!」
「で、でも…」
「ほらかもん! あずにゃん!」
「え、えっと…、わ、わかった……」
「うんうん。あ、先輩もなしだからね」
「ええっ、そ、そこまでするんですか?」
「あずにゃん戻ってるよー」
「あっ、すいませ……ごめん」
「よしよし」
「で、でも唯せんぱ…、ゆ、ゆ…」
「んー?」
「っ! タメ口は27日がきたらやめるからっ!」
「えええええ!」
「だ、だって誕生日がきちゃったら同い年じゃなくなるし…」
「う、それはそうだけど…」
「だからそれまでの間なら…頑張る……」
「とは言ったものの…」
「ゆ、ゆ…」
「なんで呼び捨てにできないんだろう…はあ…」
「あーずにゃんっ!」ぎゅっ
「にゃっ! ゆ、唯せん…っ」
「うふふ~あずにゃん分~」すりすり
「や、やめてください!」
「敬語だからいや~」
「うっ…」
「あずにゃあん…」
「えっと…や、やめて……?」
「 」ズキューン
「あ、あの…」
「今ものすっごくかわゆかったよあずにゃん!!」
「はあ…」
「ね、ね、今みたいに名前呼んで! 名前!」
「え゛」
「ねえ、お願いー」
「うう……」
「あーずにゃーん」
「…わかった……」
「ゆ、ゆ…ぃ……?」
「 」ズキューン
「わ、うわ! 鼻血が! え!?」
「ぐ、ぐっじょぶ……!」
「ゆいいいいいいいいい!!!?」
「まったくもう!」
「えへへ…」
「すごくびっくりしたんだからね!」
「ごめんね~」
「もう大丈夫なの?」
「うん。ありがとう、あずにゃん」
「でもまだ無理しちゃダメだよ、ゆい」
「うん!」
それから!
「ゆいー」
「なあにー」
「練習しよー」
「お茶してからねー」
「ふぅ、しょうがないなぁ。はい、あーん」
「あーん…」
「おいしい?」
「おいひいー」
「なあ澪、あいつらなんでタメ口なんだ?」
「同い年だから、らしいぞ」
「じゃあなんでテンプレみたいなことまでしてるんだ?」
「さあ?」
「…あたしらもやる?」
「えっ…」
「うふふ」ツヤツヤ
「明日はゆいの誕生日だね」
「うん…」
「…? どうしたの?」
「あずにゃん…。私明日きてほしくないな…」
「なんで…?」
「だって、誕生日きて、私が18歳になっちゃったらさ…。あずにゃんが敬語に戻っちゃう…」
「ゆい…」
「せっかく今まで以上に仲良くなれたのに、元に戻っちゃう……」
「……」
「だからね、私は誕生日がきてほしくないの…」
「ねえ、ゆい」
「…なあに」
「ひとつだけ、あるよ」
「なにが?」
「このままでいられる方法」
「えっ…」
「ちゃんと、聞いててね」
「ゆい」
「あなたが好きです。私の恋人になってください」
END
- ごちそうさまでした、唯梓^^ -- 名無しさん (2011-03-02 13:54:19)
- 確かに最善の方法 -- あずにゃんラブ (2013-01-12 05:27:57)
- 良い話だ -- 名無しさん (2014-10-11 23:44:42)
最終更新:2014年10月11日 23:44