平沢家


「何ですか唯先輩?」

「これ呑んでみて」

「何ですかこれ?」

「良いから呑んでみて」

「うっ…わかりました。いただきます」

「うふふ~」

クンカクンカ
(何だろこの匂い)

コクッ
(ん…甘い)

「何だか知らないですけど甘くて美味しいですね」

「えへへ~それ甘酒なんだ~」

「へぇ~これが甘酒ですか。初めて呑みましたけど美味しいです」

「良かった~あずにゃん喜んでくれて」

「お姉ちゃ~ん、ちょっと手伝って~」

「ほ~い。あずにゃん、ちょっと憂のところ行ってくるね」

「はい」

「何~?憂~」

数分後

「お待たせ~ゴメンねあずにゃん…って!?」

「もぅ…おそいれすょゆいしぇんぱぁぃ」

「え…っと…あずにゃん?」

「はぁい、しょうれしゅ、わたひはあじゅにゃんれすょ…うふふ」

「あずにゃん…はっ!もしかしてっ!」

「んにゃ?」

ダッダッダッ
「あぁー!やっぱりお鍋の中の甘酒全部無くなってる!」

「あぁ~それならあまりにもおいしかったのれついついぜんぶのんれしまいまひたぁ…てへっ」

「あずにゃん…いくら甘酒でも全部はダメだよ酔っ払うよ」

「むぅ…ゆいしぇんぱいがなかなかもろってこないのがわりゅひんでふよぉ…それにわたひよってなんかいないれふ」

「あずにゃん!酔っ払いさんは皆酔ってないって言うもんなんだよ」

「うぅー!ゆいしぇんぱひのくせになまいひでしゅ!これはおしおきがひちゅようれすね」

「…えっ?」

「ゆいしぇんぱいっ!」

「は、はいっ!」

「ここにすわってくだしゃい」

トテトテ
「こ、これで良いかなあずにゃん?」

ゴロン
「はぁ~ゆいしぇんぱいのひざまくりゃきもちいぃ」

「わっ!?あ、あずにゃん」

(どどどどうしよう!あずにゃんが!あずにゃんの方から膝枕して欲しいなんて!)

「ねぇ…ゆいしぇんぱひ…」

「な、何かな?あずにゃん」

「えへへ~ゆいしぇんぱいだぁ~いしゅき!」

(あ、あずにゃんが!あずにゃんの方から!)

ナデナデ
「でへへ、ありがとうあずにゃん」

「さわらないでくだしゃい!」

ビクッ
「へっ?」

「あたまなでないでください!」

「えっ?えっ?…だって今あずにゃん私のこと大好きって…」

「しょれとこりぇとはまたべつでしゅ!」

「そんなっ!しどいっ!これじゃあ生殺しだよあずにゃ~ん」

「………」

「………」

「ゆいしぇんぱいはどうなんれすか?」

「へっ?」

「ゆいしぇんぱひはわたひのことどうおもってりゅんでしゅか?」

「もぅあずにゃんたら、そんなこと言わなくてもわかってるでしょ?」

「わかっててもいまききたいんれす!」

「うっ…す、好きだよ、私もあずにゃんのこと大好きだよ(いざ迫られると恥ずかしい…)」

「じゃあわたひはゆいしぇんぱいのことあいしてましゅ」

(あ、あひっ!?)

「ゆいしぇんぱひはどうなんれふか?」

「も、もちろん私もあずにゃんのこと愛してるよっ!」

「じゃあ…きす…してください」

(キ、キキキキキスッ!?)

「ダ、ダメだよあずにゃん…そんな…酔った勢いでなんて…」

「ゆいしぇんぱいがしてくれにゃいにゃらわたしのほうかりゃきすしてやるでしゅ」

「ん~…」

「あ、あずにゃん…(ダ、ダメ…)」

スカッ
「ぅん………すぅZzz」

「あ、ありゃ?あずにゃん…?」

「すぅ~」

「あずにゃん寝ちゃった…」

「あぁ~ん!生殺しにも程があるよぉ!甘酒のばかぁ~!」

翌日

「…ってことが憂がリビングに居ない間にあったんだよ」

「………」

「惜しかったねお姉ちゃん、梓ちゃんとキス出来なくて」

「………」

「いやぁ~結局私も心の準備が出来てなかったから良いんだけどね」

「………」

「でもお姉ちゃん!梓ちゃんお酒に弱いみたいだから、これからは梓ちゃんには甘酒でもあげるの禁止だからね!」

「………」

「はい…身を以って思い知ったのでもう二度とあずにゃんにお酒は勧めません」

「………」

「はい、よく出来ました…梓ちゃんも呑んじゃダメだよ」

「………はぃ(甘酒のばかぁぁぁっ!)」

おわり


  • 甘酒は運命的な何かを感じる -- (あずにゃんラブ) 2013-01-10 18:59:15
  • あまざけ -- (名無しさん) 2015-01-31 01:54:14
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最終更新:2011年01月07日 11:49