その日私は、誰もいない部室の扉の横で身を潜めていた。
なぜこんなことをしているのかというと、
あずにゃんに抱きつくためである。
最近は抵抗してなかなか抱きつかせてくれないし、こういう方法でないと存分にあずにゃんの感触を味わえないのだ…
身を潜めて5分ほどして、階段を昇るあずにゃんの足跡が聞こえてきた。いよいよだ!
ガチャ
私は影からあずにゃんに抱きつくべく腕を広げた。
この距離なら、もう逃げられない…はずだったが、ここであずにゃんは思わぬ行動に出た。
なんと、あずにゃんから私に抱きついてきたのだ。
私はあまりの驚きに、上手く言葉を発することができない。
唯「あ、あ、あずにゃん…?」
梓「どうしたんですか唯先輩。うれしくないんですか?」
唯「そりゃ…うれしいけど…」
梓「だったらもっと喜んでくださいよ。それとも、もっと色々されたいんですか?」
唯「い、色々って…?」
梓「例えばこういうこととか…」
そう言うと、あずにゃんは私の頬をぺろり、と舐めた。その瞬間、私の体はピクッと跳ねる。
唯「ひゃっ!あ、あずにゃん!?な、ななな…」
梓「ふふふ、そんな声出しちゃってかわいい…でも、そんなのじゃ済みませんよ?」
さらに、あずにゃんは私の耳たぶをくわえて、ぺろぺろと舐め回す。
私は全身の力が抜け、あずにゃんに寄りかかってしまう。
唯「あっ…あじゅ…にゃ…あうぅ…」
梓「…ふふふ…そんなに気持ちいいですか?唯先輩」
唯「う…うん…気持ち…いい…もっと…やって…?」
梓「じゃあ…もっと気持ちよくしてあげます。
もう二度と私に逆らえないくらいに、私無しじゃ生きられないくらいに、気持ちよくしてあげますよ、唯先輩」
そう言うとあずにゃんは、私のブレザーのボタンに手をかけた。
終わり
あずにゃんはブレザーを脱がせて、タイをほどいたところでピタリと手を止めた。
唯「あずにゃん…?どうしたの?」
梓「考えてみると…このまま唯先輩の思い通りにするなんて、なにか癪にさわります」
唯「え?そんな、いまさら…」
梓「やーめた!もうしません!さぁ、ギターの練習しましょう」
唯「ま、待ってよあずにゃん…」
私は突然目の前のごちそうを取り上げられたような、そんな感覚に襲われる。
あんなに気持ちよかったこと、もうしてもらえないの?そんなの、嫌だ…
唯「あずにゃん…お願いだから…もう一回…してよぉ」
梓「嫌です」
唯「お願い!一生のお願いだから!」
梓「そこまで言うなら…誠意を見せてください」
そう言うとあずにゃんは、目を閉じて唇をつきだした。これって…?
梓「大好きだよって言って、キスしてください。そしたら、続きしてあげます」
唯「で、でも…」
梓「嫌ならいいんです。私は別に構いませんよ?」
唯「わ、わかった!わかったよ…あずにゃん、大好き」
私はおそるおそる、あずにゃんの唇に自分の唇を重ねた。あずにゃんの唇は、柔らかくて、とても甘い味がした。
もうそろそろ離してもいいかな。そう思った時だった。
梓「んっ…」
あずにゃんの小さなうめき声が、私の中の何かを呼び起こした。
私は体の奥から、激しい衝動がわき上がるのを感じた。
唯「……」
私は思い切りあずにゃんを突き倒した。当然あずにゃんは床に倒れ込む。
梓「い…いた…なにするんですか!」
唯「あずにゃん、さっきから先輩に向かってずいぶんな態度だよね…おしおきしなくちゃだね♪」
梓「ゆ…唯先輩?な、なにを…んん…」
私はあずにゃんに馬乗りになると、再びキスをする。あずにゃんは息が苦しいのか、よだれをタラリ、と垂らす。
梓「ぷはぁっ…ゆ、ゆい…せ…」
唯「うふふ…あずにゃん、よだれでぬるぬるだよ?きれいにしてあげなきゃね」
梓「あ…や、やめ…ひゃ、ひゃあぁ…」
唯「ぺろぺろ…ねぇ、あずにゃん」
梓「……?」
唯「もう二度と私に逆らえないくらい、私無しじゃ生きられないくらいに気持ちよくしてあげるからね♪」
梓「ひぃ…や、やめ…にゃあああああああ!!」
――――――
律「ん、なんだ今の?」
澪「さぁ…ん、ムギ?なにやってんだそんなとこで…っておい!は、鼻血が…」
紬「きょ、今日の部活は…はぁ、はぁ…休みに…しましょう…」
(今度こそ)終わり
- 梓×唯と思いきや、やっぱ唯×梓とかwwww -- (名無しさん) 2010-02-12 12:36:23
- ムギは空気を読んだの・・・か? -- (名無しさん) 2010-08-30 00:00:14
- いいね♪ご馳走? -- (あずにゃんラブ) 2013-01-23 00:37:53
最終更新:2009年11月15日 03:18