唯「
あずにゃん、いつまでシャワー浴びてるのさぁ」ｶﾎﾟｰﾝ
梓「体を洗い終わるまでです」ｼｬﾜｰ
唯「むー、じゃあいつまで洗ってるの？」
梓「洗い終わるまでです」
唯「いいからこっちきてよ～一人じゃ寂しいよぅ」
梓「いやです」
唯「私と一緒にお風呂、いやなの……？」ｳﾙｳﾙ
梓「いやだったら、そもそもここにいませんよ」
唯「……あずにゃーん♪」
梓「でも、お風呂は遠慮です」
唯「……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ
梓「ああもう、そうじゃなくて、そのお湯熱すぎるんです！」
唯「ええ、そんなことないよぅ。ちょうどいいよ？」
梓「唯先輩には、ですよね？」
唯「……えい！」ﾊﾞｼｬｯ
梓「わっちゃあっ……！な、何するんですか唯先輩！」
唯「あはは！あずにゃん、おもしろ～い」
梓「……怒りますよ？」
唯「……ごめんなさい」
梓「はぁ、もう。お風呂でふざけないでください……ってもう二十歳近い人に言う台詞じゃないですよ？」
唯「うぅ、面目ないです……でも、いいお湯なのになぁ……たかだか48.752度のお湯が熱いなんて、あずにゃん軟弱だよ！」
梓「いや、十分熱いでしょうそれは。っていうか、何でそんな細かい数値までわかるんですか」
唯「絶対温感！」
梓「うまいこと言ったつもりですか」
唯「まあ、あずにゃんは猫だから、猫肌でも仕方ないよね」
梓「いや、別に猫じゃないですから、って言うか猫肌って何ですか」
唯「猫舌の肌バージョンじゃないかな？」
梓「じゃあそういうことにしておきましょう。ということで、お風呂は却下です」
唯「むー、でも冷えちゃうよ」
梓「大丈夫ですよ、シャワー浴びていれば冷えま……くしゅんっ」
唯「……ほらぁ、結構冷えてるでしょ、外」
梓「うぅ、でも……熱すぎるのも」
唯「もう、わがままだよあずにゃんは」
梓「唯先輩にその言葉を言われるとすごく傷つくんですが……」
唯「しょうがないなぁ……」ｻﾞﾊﾞｧ
梓「へ？唯先輩お風呂から上がってどう……へ？ちょ、ちょっ！」
唯「ぎゅーっと。ほら、あったかいでしょ？」ﾌﾆｮﾝ
梓「にゃあっ！ちょ、ま、待ってください！」
唯「なんで？あったかくない？温泉でたっぷりあったまってるはずだよ～？」
梓「いや、あったかいですけど……!そうじゃなくて、いろんなものが当たって……そのっ」
唯「当ててるんだよ♪」
梓「そんな台詞どこで覚えたんですか！いいから離してください！」
唯「じゃあ、お風呂はいる？」
梓「そ、それは……」
唯「じゃあ、だーめ。おとなしく抱きつかれる事。温泉に誘って、風邪引かせたんじゃ私の立場がないからね」
梓「……その言い方はずるいです」
唯「ふふ、私も大人になったんだよ。というわけで、おとなしく抱きつかれてなさい」
梓「……もう」
唯「ふふふ、気持ちいいでしょ、あずにゃん。いろいろ成長したんだよ、私も」
梓「……ノーコメントです」
唯「おお、あずにゃん、見てよ。夜空が綺麗だよ？」
梓「……すごいですね。こんなに星が綺麗に見えるなんて」
唯「露天風呂の醍醐味だね～」
梓「……唯先輩」
唯「んぅ、なぁに？」
梓「どうして私を誘ってくれたんですか？」
唯「言わなかったっけ？商店街のくじで温泉ペアチケットが――」
梓「それは聞きましたけど、それじゃどうして――」
唯「他の誰でもなく、あずにゃんを誘ったかってこと？」
梓「……はい」
唯「……だよねぇ、気になるよね」
梓「……はい」
唯「
ねえ、あずにゃん、ほら、あっちの方」
梓「なんですか……月がどうか――」
唯「ほら、月が綺麗だよ」
梓「……そうですね」
唯「……」
梓「それって斬新に見えて、意外と使い古された言葉だって知ってました？」
唯「伝わればいいんだよ」
梓「そうですね、伝われば問題ないですね」
唯「……伝わった……のかな？」
梓「そうですね、私も――月が綺麗だと思います」
唯「……そうだね」
梓「……唯先輩、照れてますね」
唯「……あずにゃんこそ」
梓「というか、らしくないです。分からなかったらどうするつもりだったんですか」
唯「その場合はね、部屋に戻ってから弾き語る予定だったよ！」
梓「よかったですね、私が知ってて」
唯「えええ！がんばって曲も作ってきたのにぃ」
梓「まあ、折角ですからそれはそれで後で聞かせてもらいます……録音したら、きっと後で黒歴史確定ですね」
唯「うぅ……そんなことないもん」
梓「ふふ……ねえ、唯先輩」
唯「ん、なぁに」
梓「大好きです」
唯「大大好きだよ、あずにゃん」
梓「……懐かしいですね、それ」
唯「あずにゃんが言ってくれなかったから、ぜんぜん返せなかったけどね」
梓「もう、そう簡単に言えるわけないじゃないですか」ﾌﾟｲ
唯「だからずうっと、あずにゃんの愛に飢えてたんだよ」
梓「ふふ、大丈夫ですよ。
これからはいっぱい……大好きって言いますから」
唯「じゃあ私もいっぱい……大大好きって返すよ」
梓「はい……ああもう、幸せです、唯先輩」ｷﾞｭ
唯「私も……いっぱいいっぱい、幸せだよ」ｷﾞｭ
- 48って…(笑) -- (名無しさん) 2013-07-31 11:28:58
- 絶対温感とかうまいww -- (あずにゃんラブ) 2014-01-02 00:23:43
最終更新：2011年03月10日 23:09
