「わたしのお母さん」 3年4くみ 平沢ゆず

 わたしはお母さんが二人います。
 ゆいお母さんとあずさお母さんです。
 お父さんはいません。
 でもいつもとても楽しいです。
 わたしは二人のお母さんが大すきです。

 ゆいお母さんはとってもやさしくて、仕事がない日はいっしょにあそんでくれます。
 歌を歌ったり、ギターっていう楽器をひかせてくれたりします。
 わたしはゆいお母さんとさんぽをするのが大すきです。
 アイスを買ってくれるからです。

 あずさお母さんはいつもうちにいて、がんばって仕事をしています。
 でも夜になるとおいしい夕ごはんを作ってくれます。
 いっしょにおふろにはいって、かみの毛をあらってもらうのがとても気もちいいです。

 ゆいお母さんはいつもあずさお母さんのことをあずにゃんっていいます。
 あずさお母さんはちょっといやな顔をするけど、でもうれしそうです。
 だからわたしもあずにゃんってよんだら、はずかしいからやめていっていいました。
 だからここだけのひみつです。

 でも2年生のじゅぎょうさんかんの時に、学校の友だちに「ゆずちゃんはお父さんがいないのおかしいね。」といわれました。
 わたしは「えっ。」とびっくりしました。
 おかしいねってわらわれて、すごくかなしかったです。

 うちにかえったら、ういおねえちゃんが来てました。
 ういおねえちゃんはゆいお母さんのいもうとです。
 よくうちに来て、いっしょにごはんを作ったり、そうじをしたりします。
 お母さんみたいにあったかくてやわらかいです。

 ういおねえちゃんに「なんでわたしにはお父さんがいないの」ってきいたら、ちょっとかなしいみたいなかおをしました。
 でも、ぎゅってだきしめて、「ゆずちゃんのお母さんは二人ともゆずちゃんが大すきなんだよ」っていいました。
 わたしはうれしかったです。

 それからゆいお母さんとあずさお母さんとわたしとういおねえちゃんの四人で夕ごはんをたべました。
 わたしがお父さんのことを話したら、あずさお母さんはむずかしいかおをしました。
 でも、「うちはうちなんだから、ゆずは気にしなくていいんだよ」っていってくれました。

 それからゆいお母さんとおふろに入りました。
 ゆいお母さんはわたしの体をつるつるにあらってくれて、とっても気もちよかったです。
 それからあたまをごしごしあらいながら、こういいました。
「ゆずちゃん、お父さんはいないけど、ゆずちゃんにはお母さんが二人もいるんだよ。
 ゆずちゃんはしあわせものなんだよ。」
 めをつぶってると、ゆいお母さんの声はころころやさしくきこえてとてもうれしかったです。

 それで、ういおねえちゃんも、「お母さんは二人ともゆずちゃんが大すきなんだから、心配ないね。」っていいました。
 わたしはとってもしあわせな気もちになりました。

 わたしはお父さんがいません。
 ちょっとへんないえです。
 だけど、わたしは二人のお母さんがいてくれて、とてもしあわせです。
 これからも三人でなかよくすごしたいとおもいます。

おわり。


  • 泣いた -- (名無しさん) 2011-12-13 22:33:52
  • 俺が担任だったら泣きながら聞いてるな -- (名無しさん) 2012-01-12 15:18:09
  • 拍手ーーーーー!!!!!パチパチパチパチ! この後は愛ちゃんかな? -- (あずにゃんラブ) 2013-01-08 21:01:15
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最終更新:2011年04月22日 22:10