唯「
あずにゃん、なんの用だろ?」
唯「体育館裏に来てくださいって」
唯「あっ!あずにゃんだ」
唯「やっほー、来たよ」
梓「…」
唯「どうしたの?あずにゃん」
梓「い、いえ…その」
梓「唯先輩に大切な話があるんです」
唯「大切な話?」
梓「はい…わ、私、ゆ…」ガヤガヤ
梓「(人が来た!)」
梓「(どうしよう…そうだ!あそこなら)」
梓「唯先輩、ちょっと来てください」グィ
唯「う、うん」
唯「体育館倉庫?」
梓「ここなら誰も来ませんから」
梓「実は私、ゆ、ゆ、唯先輩の…」ガシャーン!
梓「え」
唯「あずにゃん、ちょっと待って」
唯「よいしょ」ガンガン
唯「あずにゃん、どうしよう…鍵が閉まってて開かない」
梓「えっ、本当ですか?」ガンガン
梓「ほんとだ。開かない…」
唯「ケータイを使って誰か呼んで助けて貰おう」
唯「あっ…電池切れてる…」
唯「あずにゃんのケータイでかけてみて」
梓「わ、分かりました」
梓「圏外…」
梓「唯先輩、ここ圏外になってます」
唯「えー、そんな事があるの!?」
梓「ちょうど電波が入らない位置なのかもしれません」
唯「今日、金曜日だよ」
唯「助けが呼べないと月曜日になるまでここにいる事になっちゃうよ」
梓「そうですね」
梓「でも土日に体育館を使う部活などがあればもっと早く助かる可能性があります」
唯「そうだね…」
梓「唯先輩、頑張って二人で乗りきりましょう」
唯「うん」
唯「あずにゃん~暑い~」
梓「小さい窓はついてますが実質密室状態で夏に近いですからね」
梓「我慢するしかありません」
唯「じゃあ上着、脱ぐよ」
梓「唯先輩、凄い汗ですね」
梓「…!」
梓「あ、あの、唯先輩、見えてます//」
唯「何が?」
梓「ぶ、ブラ…下着が//」
唯「ほんとだ。汗がべったりで服がすけちゃってる」
唯「でもあずにゃんになら見られても大丈夫」
梓「えっ//」
梓「な、なぜですか?」
唯「だってあずにゃんだから」
梓「意味がわかりません…」
唯「それに合宿の時だって一緒にお風呂に入った仲だから大丈夫だよ」
梓「そうですけど」チラ
梓「(気になるじゃないですか//)」チラ
唯「脱いでも暑い~」
梓「そういえば暑い時には暑い事をした方が逆に涼しくなるって聞いた事があります」チラ
梓「物などに密着した方が涼しいとか」
唯「密着…」
唯「あず~にゃん~」ダキッ
梓「な、何するんですか」
唯「密着だよ。あずにゃん」
唯「密着した方が涼しいならこうだよ」ギュウ
梓「や、止めてください」
唯「やだー」ギュウ
梓「やだって…(ゆ、唯先輩の感触、前より良くなってる)」
梓「(もしかして大きくなった…)」
唯「さっきより涼しいような気がするよ」
梓「///」プシュー
唯「あずにゃん?」
梓「わ、私は暑いです」
梓「離れてください!」
唯「えー、せっかく涼しい感じがしてたのに」ブーブー
梓「(これ以上ギュっとされたら倒れちゃいますよ//)」
梓「…」ガサガサ
唯「何してるの?」
梓「マットを引こうと思ってるんです」
唯「マット?」
梓「時間を見てください」
梓「もう夜の12時過ぎですよ」
梓「寝ておかないと体力がもちませんよ」
梓「なので地面で寝るのはあれですからマットを引いてここで寝ます」
唯「あずにゃん寝ちゃうの?」
梓「寝ますよ」
梓「唯先輩は寝ないんですか?」
唯「こんな機会めったにないんだから暑い夜を一緒に過ごそうよ」
梓「なっ//」
梓「熱い夜って…」
唯「今夜は寝かさないぞ!子猫ちゃん」
梓「ゆ、唯先輩はこんなところで良いんですか?」
唯「…?こんなところだから過ごそうよ」
梓「わ、分かりました」
梓「唯先輩がそれで良いなら…//」
梓「は、初めてなので優しくしてください//」
唯「え?」
梓「…」
唯「あずにゃん?」
梓「いつでも良いですよ…唯先輩//」
唯「大の字に寝転がってどうしたの?」
梓「どうしたのって熱い夜を過ごそうって言ったじゃないですか」
梓「こんなところでも良いって」
唯「…?」
唯「こんなむし暑いところだから夜も起きて一緒に過ごそうって言ったのに」
梓「え」
唯「初めてなので優しくしてくださいって意味がわからないよ。あずにゃん」
梓「…」
梓「…//」
梓「寝ます。お休みなさい」
唯「あずにゃん!?」
梓「…何でもないですよ」
梓「私の
勘違いですから」
唯「勘違い?」
唯「ねぇねぇ、どういう事?」
梓「う、うるさいです!//」
唯「ねぇ、あずにゃん起きてる?」チュンチュン
梓「…はい」
梓「さっきの事は何でもないですよ」
唯「それじゃなくてさ」
梓「じゃあ何ですか?」
唯「何で体育館裏に呼んだの?」
梓「!?」
唯「今になって思い出したけど大切な話があるって言ってたよね?」
梓「はい…」
唯「大切な話って何?」
梓「それは…」
唯「それは?」
梓「言わないと駄目ですか?」
唯「うん、言って欲しいな」
梓「…」
梓「分かりました」
梓「好きです。唯先輩」
唯「えっ?」
梓「好きです」
唯「わ、私もあずにゃんの事が好きだよ」
梓「違います!」
梓「唯先輩の言ってる好きとは違うんです」
梓「私の言ってる好きは
愛してるって事何です」
唯「!?」
梓「唯先輩が良ければ私と付き合ってください」
唯「…」
唯「良いの?私何かで」
梓「唯先輩以外は考えられません!!」
唯「…」
梓「…」
唯「そっか…」
唯「良いよ」
梓「本当ですか!?」
唯「うん、だってあずにゃんの事が好きだもん」
唯「種類は違うかもしれないけど好きは好きだもん」
唯「もっとあずにゃんを好きになりたい」
唯「だから付き合って欲しいな」
梓「…はい」
姫子「今日は体育館の室内練習か…」
梓「…」
唯「…」
姫子「準備しておかないと」
梓「唯先輩…」
唯「あずにゃん…」
姫子「鍵を開けて」ガチャ
チュー
姫子「えっ」
姫子「ゆ、唯?」
梓「!?」
唯「あっ、姫子ちゃん!」
姫子「何してるの?こんなところで…」
唯「良かった~」
唯「出られるよ」
姫子「出られる?」
唯「うん、間違って鍵かけられて出られなくなっちゃったんだ」
唯「出られて良かったよ」
姫子「そうだったんだ」
姫子「この子は?顔が赤いけど…」
唯「後輩のあずにゃん」
唯「私の恋人だよ」
梓「ちょ、ちょっと//」
姫子「えっ?えっ?」
終わり
- 良かった! -- (あずにゃんラブ) 2014-01-02 22:49:33
最終更新:2011年07月09日 00:09