私は悩んでいた
桜ヶ丘高校を卒業し大学へ進むというのに私の
あずにゃん分依存性はますます強くなる一方だ
流石に毎週補給できるわけがない、こっちの事情もあるし何しろ今年あずにゃんは受験生だ
勉強の妨げになることはしないと約束したのに結局あずにゃん分が不足し勉強をしても頭に入らない
そこであずにゃん分をボトリングできないだろかと考えていたのだ
今日も残り少ない高校生活の一日、寒い冬の
放課後の事だった
唯「うーん・・・」
梓「どうしたんですか?珍しく考え事なんかして」
唯「私だって考えることくらいあるよー、えっとねあずにゃん分をいつでも補給できるように考えてるんだよー」
梓「へ?」
唯「だってあずにゃんもうすぐ3年生でしょ?私も大学生だから今みたいに毎日あずにゃん分補給できないもん」
梓「そうですね」
平然を装ったのだろうが少し言動から落ち込んでいるのがわかる
唯「最低でも月に2、3回は会えるようにがんばるよ!」フンス
梓「で、でも」
唯「でも?」
梓「どうやって採取するんですか?あずにゃん分、抱きつかないと補給できないんですよね?!」
唯「む、そうだった」
あずにゃん分はあずにゃんの体から発せられているけど抱きつくくらいまで引っ付かないと感じられないのだ
梓「別に毎日忙しいわけじゃありませんし少しくらいなら時間だってとれますよ」
唯「あずにゃーん」スリスリ
梓「唯先輩が勉強できなくなって私の責任になったら嫌ですし」
唯「そんなことないよぉ」
梓「前例があるから言ってるんですよ」
唯「むぅ」
結局図星をさされ言い返せない
でも逆に考えるとその分私の事を理解しているということになる
そう思うと嬉しさがこみ上げまた後ろからあずにゃんを抱きしめる
梓「唯先輩、重いです・・・」
唯「頭使いすぎて疲れた」
梓「勉強でも補給しに来るくらい頑張ってくださいよ」
唯「でもそうしたらあずにゃん分毎日補給しに来てあずにゃんの邪魔になっちゃうよ?」
梓「そんなことありませんよ、いつでも私の近くにいてくださいよ・・・」
唯「え?あずにゃん今なんて言った?」
梓「いえ、なんでも」
そのあずにゃんの顔は梅の花のようにほんのり赤かった
そんなあずにゃんを私はまた抱きしめた end
最終更新:2011年07月09日 00:11