唯「なんだろこれ?」ペラッ
唯「女の子と女の子がチューしてる……!」
唯「………」
梓「唯先輩、何を見てるんですか?」
唯「!?」バサッ
唯「な、何でもないよ」
梓「?」
唯「(これカバンにしまっちゃおう)」
梓「それより練習しますよ」
唯「う、うん」

唯「今日は練習のし過ぎで疲れたよ…」
唯「もう寝ちゃおう……」
唯「そうだ、和ちゃんにもらった飴をカバンの中に入れたままだった」ガサッ
唯「これ……」
唯「女の子と女の子がチューしてるマンガ」
唯「これもカバンに入れたままだった…」
唯「明日、元の場所に戻しておこう」
唯「……」
唯「その前に読んじゃおう!」ペラッ
唯「スキンシップが大好きな女の子」
唯「何だか私に似てる気がする」
唯「絵も私に似てるよ」
唯「こっちの子はあずにゃんに似てる気がする」
唯「あやにゃん~って言って抱きついてる」ペラッ
唯「この先輩の子、絶対にあやにゃんの事が好きだよ」ペラッ
唯「好きじゃなかったらこんなに抱きついたりチューしようとしたりしないよ」ペラッ
唯「あやにゃんもあやにゃんだよ」
唯「大好きなのに抱きつく度に止めてくださいだって」
唯「もっと素直になろうよ」ペラッ
唯「先輩の子が告白してる…」
唯「あやにゃん、OKだって」ペラッ
唯「やっぱりあやにゃんも先輩の事が好きだったんだ」
唯「チューしてる…」ペラッ
唯「これで終わり……」
唯「寝よう…」
唯「(………)」
唯「(私もあの子みたいに抱きついたりチューしようとしたりしてる)」
唯「(あの子みたいにあずにゃんの事が好きだから…?)」
唯「(あずにゃんは可愛いし優しいし…抱きつきたくなるぐらい好き……)」
唯「好き…好き…あずにゃんの事が……好き//」
唯「そっか私…//」

唯「あっ、あずにゃん//」
梓「唯先輩、こんにちは」
唯「こ、こんにちは」
梓「(抱きついて来ない!)」
唯「//」
梓「唯先輩、どこか悪いんですか?」
唯「な、なんで!?」
梓「顔が赤いですよ」
唯「そ、そんな事ないもん!」
梓「そうですか?」
唯「うん!」
梓「それじゃなんで顔をそむけてばかりなんですか?」
唯「そむけてないよ」
梓「そむけてるじゃないですか…」
梓「こっちを見てくださいよ」グイッ
梓「何か企んでるんですか?」ジィー
唯「うっ//」
唯「た、企んでなんかいないよ」ダダダッ
梓「唯先輩!……行っちゃった…」

唯「どうしよう…あずにゃんの顔がちゃんと見れないよ//」
唯「このままじゃあずにゃんに変な勘違いされちゃう……」
唯「この本を読んじゃったから……」
唯「そうだ…この本の子も確か顔が見られないぐらい悩んで……」
唯「それから…それから…告白を…//」
唯「そんなの無理だよ」
梓「何が無理なんですか?」
唯「あ、あずにゃん、なんでここに?」
梓「突然、走り出すからですよ」
梓「顔も赤いままでしたから心配して探したんです」
梓「大丈夫ですか?」
唯「う、うん」
梓「それじゃ何が無理なんですか?」
唯「い、言わないと駄目?」
梓「言ってください」
唯「でも…//」
梓「さあ」
唯「うっ……//」
唯「あ、あずにゃん大好き//!!」
唯「私のお嫁さんになって//!!」
梓「な、何言ってるんですか//!?」バタン
梓「ゆ、唯先輩!?唯先輩!?」


唯「ここは…?」
梓「気がつきましたか?」
唯「あずにゃん…」
梓「ここは保健室です」
梓「覚えてますか?唯先輩、倒れたんですよ」
唯「確か…あずにゃんに……//」
梓「覚えてるみたいですね」
梓「突然、変な事を言って倒れたからびっくりしましたよ」
唯「へ、変な事じゃないもん!」
唯「私、あずにゃんの事が…//」
梓「本気なんですか?」
唯「うん//」
梓「じゃあキスできますか?」
唯「キ、キス」
梓「本気ならできますよね?」
唯「したら私と…//」
梓「もちろんです」
唯「じゃあ、いくよ//」
唯「あずにゃん、大好き」チュ
終わり


  • …で結局、その本は誰の物だったんだろうか -- (名無しさん) 2012-08-11 21:25:39
  • ↓策士ムギだろ(笑) -- (名無しさん) 2013-01-26 00:20:11
  • 百合の女神様の策かなぁ… -- (あずにゃんラブ) 2014-01-03 00:08:01
  • あずにゃん策士・・・(きっと、こうなることを見越してあずにゃんが仕掛けたんだ) -- (唯ちゃんラブ) 2017-11-16 16:00:26
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最終更新:2011年08月25日 23:46