唯「ここだ、ここだ」
唯「縁結びで有名な神社」
唯「さっそく……」
梓「あ、あれ?唯先輩じゃないですか」
唯「なんであずにゃんがここにいるの?」
梓「ゆ、唯先輩こそなんでここにいるんですか?」
唯「な、なんでって……」
唯「ここは…縁結びで…」
唯「有名な場所だから…」
梓「そ、そうだったんですか」
唯「(あずにゃんもここに来たって事はあずにゃんに好きな人が…?)」
唯「(せっかく縁結びで自信をつけようと思ったのに……)」
唯「ううん、まだそうだと決まった訳じゃないよ」
梓「何が決まった訳じゃないんですか?」
唯「な、なんでもないよ//」
梓「?」
唯「さ、さて…やりに行こうかな」
唯「ばいばい、あずにゃん」
梓「あの唯先輩?」
唯「何?」
梓「良かったら私も一緒に行っていいですか?」
唯「えっ?」
唯「(どうしよう……?)」
梓「唯先輩、駄目ですか?」
唯「そ、そんなことないよ」
唯「一緒に行こう」
梓「はい」
唯「これだよこれ」
唯「この石の上に手をおいて好きな人の事を思うと上手く実るんだって」
唯「じゃあ…」
唯「(あずにゃんと恋人同士になれますように…)」
唯「これでいいかな?」
梓「唯先輩?」
唯「ん?」
梓「だ、誰の事を考えてたんですか?」
唯「えっ!?ひ、秘密だよ秘密//」
唯「(あずにゃんの事を思ってましたなんて言えないよ//)」
梓「そうですか……」
唯「あ、あずにゃんもやったら?」
梓「いえ、私はさっきやりましたから」
唯「やったんだ…」
梓「はい…」
唯「(やっぱり、あずにゃんには好きな人がいるんだ…)」
唯「……」
梓「唯先輩、おみくじもやってみたらどうですか?」
梓「ここのおみくじはよく当たるそうですよ」
唯「おみくじ?」
唯「(もうどうしたらいいか分からない…)」
唯「(おみくじに書かれた事を実行しちゃおうかな…)」
唯「とりあえずやってみるよ」
梓「売り場はあっちですよ」
唯「よーし」
唯「すいません、1枚引かせてください」
唯「何が出るかな?」
唯「えい!」
唯「何々?」
唯「大吉だって!!」
唯「やったよ!あずにゃん」
梓「よ、良かったですね…」
梓「なんて書いてあるんですか?」
唯「えーと…」
唯「今すぐに好きな人に……」
唯「(告白しましょう。そうすれば上手くいきます)」
唯「(告白!?無理だよ//)」
唯「(そんなの無理だよ//)」
梓「唯先輩?」ジィー
唯「うぅ//」
梓「……」ジィー
唯「//」
唯「あ、あずにゃん!?//」
梓「はい…」
唯「あずにゃん、大好きです!!私と付き合ってください!!///」
梓「なっ//」
梓「本気なんですか?」
唯「本気だもん!!」
唯「今日、ここに来たのだって…//」
梓「唯先輩のバカ!」
唯「あず…にゃん?」
梓「バカバカバカ…うぅ」
梓「最近、全然抱きつかなくなって顔もちゃんと見てくれなくて」
梓「私の事を嫌いになっちゃったのかなって」
梓「唯先輩に好きな人ができちゃったのかなって」
梓「色々考えてしまって……」
梓「それでここに来て自信をつけようと思って」
唯「そうだったんだ…」
梓「唯先輩…」
梓「私も大好きです」
梓「良かったら付き合ってください//」
唯「もちろんだよ//」ギュッ
梓「良かったです」
唯「えへへ~、私もだよ」
唯「ところであずにゃん?」
梓「なんですか?」
唯「おみくじは引いたの?」
梓「引きましたよ」
唯「なんて書いてあったの?」
梓「秘密です」
唯「えー、教えてよ」
好きな人がもうすぐ来ます。来たら行動を共にしましょう。
そうすれば上手くいきます。
終わり
- 弱気な唯って最強だよね…☆ -- (はむ) 2011-12-12 00:51:47
最終更新:2011年12月03日 21:55