紬「今日は唯ちゃんと梓ちゃんの為にケーキを持って来たの」
梓「ありがとうございます、ムギ先ぱ…え?ちょっと大き過ぎないですか?」
紬「一生に一度のことだもん。ふたりのために気合い入れちゃった♪」
梓「(言い間違い?)いえ、一年に一度しかないです」
紬「え?!じゃあ毎年やってくれるの?唯ちゃんと一緒よね?」
梓「は?まぁ、そうなりますね(同じ十一月だし)」
紬「どんとこいですッッッ!!!」
梓(いつもながら可哀相な人だな、頭が)
和「ちょっと律、講堂の使用申請書が出てないじゃない!当日になるまで忘れてるなんて…もうオードブルの運び込みも始まってるわよ!」
梓(え?講堂使用だから突発ライブかと思ったのに違うの?)
澪「ごめん、和。私のほうで代筆しとくよ。律はほらあの通りだから」
律「ほ、ほんじ、本日はお日柄も三つの袋が祝い船!」
和「初めての仲人でしかも挨拶ありだものね。さすがの律でも緊張するか。澪は大丈夫?」
澪「私は律の隣りにいるだけだからなんとか…」
恵(とか言いながら照れる澪様ハァハァ…しかし田井中律、おめーはだめだ!)
梓「一体何が始まろうとしてるんですか…」
さわ子「もちろんあんたたちの為のパーティーよ?」
梓(たかがバースデーパーティーにここまで力入れなくても…)唯「あ、あずにゃ~ん…」
梓「唯先輩、ちょうどいいところに…って、なんですか、どうしてタキシードなんか着てるんですか?超カッコいいです!」
唯「わかんないけど、HR終わると同時にさわちゃん先生に捕まって無理矢理着せられて…」
さわ子「私の最高傑作のひとつよ!」
梓「意味がわからないって言うか、貴様、私の唯先輩の柔肌に触れたんか。そうなんか」
純「ま、それはそれとして…」
憂「おめでたい日なんだから怒らない怒らない」
梓「へっ?な、なんでふたりして私の腕を掴んで…って、さわ子先生?!なんですか、そのウエディングドレス?!」
さわ子「あら?ちゃんと猫耳完備よ?なにか問題が?」
梓「質問に質問で返すバカ発見!じゃなくて意味がわからない!」
憂「ほらほら、梓ちゃん。早く着替えないと間に合わなくなっちゃうよ」
梓「もう間に合ってるよ(カオスな情況は)」
アナウンス「間もなく平沢家中野家の結婚披露宴のお時間となります。ご来賓の皆様は講堂へお入り下さい」
紬「私からのささやかなバースデー
プレゼントよ♪」
律「よかったな、唯、梓」
澪「幸せになるんだぞ。わ、私と律みたいに」
唯「なんかよくわかんないけど…幸せになろうね、
あずにゃん」
梓「………とりあえずキスしましょう、唯先輩。話はそれからで」