「……」
「らんらら~ん♪」
「……」
「あ~ずにゃんかわいいにゃ~♪にゃ~にゃ~♪」
「…唯先輩っ!!」
「おょっ?」
それはいつものように
あずにゃんを抱きしめてエネルギー(あずにゃん分)補給をしていた時のこと。
大きな声を上げたあずにゃんが眉をつり上げて私を睨み付けました。(かわいいので怖くはないです)
「んー?どしたんでちゅかあずにゃーん?」
「ばっ、バカにしないでください!私は赤ちゃんプレ…じゃなかった、赤ちゃんっぽい扱い方なんかされたかないです!!」
「だってあずにゃんかわいすぎてもう赤ちゃんみたいなんだもーん♪あ、今日からあかにゃんって呼んでもいい?」
「喜んで!…じゃなくってぇ!!」
あかにゃんは私をぽかぽか殴りました。けどまったく痛くないです。
これはワンちゃんのする甘噛みみたいなもので、むしろ気持ちいいから。気持ちよすぎてなにかもう目覚めちゃいそうです。
「えへへぇ~…も、もっと~♪」
「はっ、唯先輩がおかしなことに…ええい、単刀直入に言います!唯先輩は私のことを意識しなさすぎです!」
「え?」
「普通恋人だったらもっと意識するもんです!」
「えー?そーかなー?」
「そーです!!」
私はあずにゃんの言うことについて本気出して考えてみたけど、心当たりがなかった。
私はあずにゃんのことものすごく意識してるつもりなんだけどなぁ。
「いいですか?普通恋人ってのはですね、ドキドキしながら手をつないだり、愛の言葉を囁いてみたり、
く、口づけを交わしたり、ロマンチックな夜には体を重ね合って――ってな、なにを言わせるんですか!」バシィ!
「いったぁ……えぇー?」
あずにゃんは一人で顔を真っ赤にして一人で盛り上がり、一人で照れたのちに私をひっぱたいた。
り、理不尽だ…
「とにかく私が言いたいのはですね、唯先輩はあまりに積極的すぎるってことです!もっとおしとやかになってください!」
「は、はい…」
なんかよくわかんないけど、あずにゃんは欲求不満なようだ。ならばその希望に答えてあげなきゃ!
「では…嗚呼あずにやむ、そなたはいとうつくし」
「え…?」
「そのかたち、声のかわいげなるは、空を舞ふてふてふの如し」
そう、おしとやかといえば古文。私はこう見えても、古文の成績はあまりよくないのだ。
「なんで古文的になるんですか!違います!」
「じゃあなんなのー?」
「そ、それは…そう、もっと私に甘えてほしいんです」
「甘えればいいんだね?じゃあ…」
甘える、それはつまり赤ちゃんへの原点回帰っ!!
私は赤ちゃんよろしくあずにゃんに抱きつきました。
「あずにゃんママー♪ばぶー♪」
「どわぁ!?だ、だからそうじゃなくて…」
「あずにゃん、ゆいね?あずにゃんのことだいすきだよ♪」
「えっ……」ポッ
「だから、ずっとあずにゃんとこうやってるー♪」
「だ、だめよ梓、私はこんな赤ちゃんプレイで興奮するような、そんな女の子じゃない…!どっちかといえば澪先輩みたく知的なキャラなの!」
「あずにゃ~ん♪にゃ~♪」
「あ、無理……しょ、しょうがないなぁ、唯はまったく甘えんぼなんだから」
あずにゃんは完璧に甘える私を、まんざらでもなさそうな様子で、ていうか完全ににやけながら撫でました。
やはりあずにゃんの言う通り、恋人には甘えることが必要なのです。
ごめんねあずにゃん、そのことに気付いてあげられなくて!
これからはちゃんと甘えるから!
…ということで……
「あずにゃん、おっぱいー♪」
「なっ!?ちょ、だ、だめだょ唯~♪めーっ♪」
- 梓全壊wwwwwww -- (名無しさん) 2010-02-13 12:28:07
- 結局赤ちゃんプレイに突入かwwwww -- (NJPW) 2010-08-02 09:28:42
- 人!これを逆幼児ぷれいと言う!! -- (ロム・ストッキング) 2012-06-24 19:13:56
- 次の日どうなってるんだろう? -- (名無しさん) 2017-05-12 00:39:58
最終更新:2010年01月17日 11:56