唯先輩が色を帯びた声で私に呼び掛ける。
梓「だめっ…ですよ、唯先輩っ!」
唯「どうして…?」
熱の篭った息を吐きながら、私を見詰める唯先輩の眼差し。
その瞳の奥には明らかに私を求める意志が宿っていた。
梓「どうして…って、それは私のセリフです」
唯「……?」
梓「どうして、こんなことをするんですか…?」
唯「………」
二人の間に流れる一瞬の間。
私は手を動かし、乗り掛かった唯先輩の身体を引き離そうとする。
しかし、それは即様断ち切られた。
唯「あずにゃんが、大好きだからだよ……」
梓「……っ!!」
今、なんて…?
唯先輩が、私を好き…?
唯「あずにゃんが可愛くて、その仕草に私はいつもドキドキする…」
梓「え…?」
唯「ギターの扱いが上手くて、その演奏に聞き惚れてメロメロになっちゃう…」
唯「ずるいくらい、キュートだよぅ。私の頭の中はあずにゃんの事でいっぱい、だから…」
梓「っ… でも、私は…っ!」
唯「あずにゃんっ!!」
突如押し倒された。
ガシっと掴まれ、ギュゥと抱き締められ、頬と頬がピッタリと引っ付いた。
息を荒げる唯先輩の手に、私は力強く絡め捕られる。
尚も落ち着かず、私の耳を舐めしゃぶりながら甘い吐息を漏らす。
唯「あずにゃんっ!! あぁ、あずにゃんっ…!!」
畳に押し倒した私の身体に覆い被った唯先輩の身体が押し付けられた。
自身の身体を私の身体に擦り合わせるように激しく動く。
犯されている、先輩は今私を求めて身体を貪っている…。
手が私の顔を触る、額をなぞり、頬を駆ける指先。
愛しく私の瞳を見る、その赤い顔に言葉を詰まらせてしまう。
撫でられた頬から手が後ろに動き、私の頭を固定してくる。
唯「あずにゃん…」
視線が交差する
唯先輩と私、二人の間…
唯「あずにゃん… ゴメンね?」
梓「………。いいですよ、唯先輩なら…」
優しい言葉を発した後、私は先輩にキスをされていた。
蕩けるような生温かい舌先が口内に入り込み、私の身体に電流が走り狂った。
絡め取って、巻き付いて…唯先輩の舌と私の舌が重なり続ける。
脳が痺れ、唯先輩の舌の温もりと感触に胸が熱く早鐘を打ちつける。
薄く見開くと唯先輩の柔かい顔が眼前で、私はたまらなくまた口付けに夢中になる。
我慢できなくて唯先輩の背中に手を回して思いっきり引き寄せてしまう。
柔かい唯先輩を抱き締めながらキスをして…どうしようもないほど幸せになる。
唯「あずにゃん…?」
梓「私だって… 唯先輩の事が、好きなんですからね!」
二人は、結ばれた。
- だって私は…。の部分が三者いると思ったよW -- (あずにゃんラブ) 2013-12-31 03:46:56
最終更新:2010年03月11日 05:10