急いで>>146の続きを書いてみた。

――――――――――


「あ・ず・にゃ~ん♪」
「ちょ、ちょっと唯先輩・・・?」

私はいつものように、あずにゃんに抱き付きます。
あずにゃんって、とっても柔らかくて気持ちいいんだよ?

「それで・・・どうしたんですか?急に私なんか呼び出して」

あ。そうだった。
私は慰めてもらおうと思ってあずにゃんを呼んだんだっけ。
あぁ~、でももう少し抱き付いていたいよ~・・・。

「えっとね・・・慰めて欲しいの」
「な、慰める・・・?」

あずにゃんが首を傾げます。
そうだ。どうやって慰めてもらおう・・・?
頭ナデナデ?
抱き締め?
それとも、ちゅー・・・とか? なんちゃって。

「えっと、それじゃ・・・頭撫でて欲しいなぁ、なんて・・・」
「頭・・・ですか?し、仕方ないですね・・・」

あずにゃんは少し顔を赤くしつつも、私の頭を撫でてくれました。
私はこのあずにゃんの暖かい手が大好きです。
でもなんだかこうして頭を撫でられてると、私の方が年上なのにあずにゃんの方が年上な気がしてきます。

「あのー・・・こんなもんでいいですか?」
「うん。ありがとうあずにゃん」

私がお礼を言うと、あずにゃんは私の頭から手を離してしまいます。
      • なんだか名残惜しいなぁ。
そうだ。せっかく来てくれたんだから・・・もう少しワガママ言ってもいいよね?

「えっとね・・・次は抱き締めて慰めて欲しいなぁ・・・なんて」
「ゆ、唯先輩・・・?」
「え・・・?ダメ・・・?」

いつもは私から抱き締めてるから・・・たまにはあずにゃんの方から抱き締めて欲しかったな、なんて。
でもやっぱりちょっとワガママが過ぎたかな?
と、私はあずにゃんに謝ろうとするのですが―――。

「べ、別にいいですよ・・・一度だけですよ?」

直後、あずにゃんが私を優しく抱き締めてくれました。
えへへ。ありがとうあずにゃん。

なんだか、とっても新鮮です。
あずにゃん、シャワー浴びてきたのかな?とってもいい匂いがします。

「もう・・・。いきなり来てくれっていうから何事かと思ったら・・・唯先輩ったら・・・」
「えへへ。ごめんねあずにゃん。どうしてもあずにゃんに会いたくて」
「・・・ッ!? し、仕方のない唯先輩なんですからっ・・・はい、これでお終いですっ」

そう言うなり、あずにゃんは顔を赤くしながら私から離れてしまいます。
そして鞄を掴み、靴を履いて帰り支度を始めてしまいます。

「えー・・・?もう帰っちゃうの?」
「もう外真っ暗ですから・・・」
「今日は泊まっていきなよ~、あずにゃんと離れたくないよー・・・」

そう言いながら、私は帰ろうとするあずにゃんの腰にしがみ付きます。
もう少しでいいから、あずにゃんと一緒に居たいです。
今日の私はなんだかワガママです。

「あずにゃ~ん・・・行かないでー・・・私を見捨てないで・・・」
「ああもう・・・。本当に仕方のない唯先輩なんですから・・・」

あずにゃんが溜め息をつきながら、靴を再び脱いでくれました。
私は嬉しくて再びあずにゃんに抱き付き―――そして、自分の部屋にあずにゃんを連れて行きました。

「あ、今お茶淹れるね~。」

ちょこんと正座して座っているあずにゃんに、私はそう告げます。
いつもは憂が美味しいのを淹れてくれるんだけど・・・今日は私が淹れます。

「大丈夫ですか?運んでる途中落とさないでくださいよ?」

      • あはは。信用ないなぁ、私。
待っててね。あずにゃん。すっごい美味しいの淹れてあげるから!
なんて意気込んだ私だったのですが。

「あの・・・これは・・・?」

私が差し出したお茶を見て、あずにゃんが言います。

「あの、底にお茶葉がものすごく沈んでますが・・・」
「あれ?ダメだった・・・?ほら、茶柱が立つと演技がいいって・・・」
「・・・。」

あずにゃんがお茶の入った湯のみをテーブルに置きます。
ああ・・・。私、やっぱり失敗しちゃった・・・?

      • そして結局、お茶はやっぱり憂に淹れてもらいました。
憂の淹れるお茶はやっぱり美味しいなぁ。

「あ、そういえば私、着替えとか持ってきてませんよ?」
「それなら大丈夫。パジャマとか下着は私のを使って・・・」
「し、下着は遠慮しときますっ!」
「え~?このブラとか、あずにゃんに似合うと思・・・」
「似合いませんっ!」

あずにゃんにそうキッパリ言われ、私は手に持っていたピンク色のブラを落としてしまいます。

あ。よく見れば、このブラ・・・憂のものでした。
間違えてタンスに入れちゃったのかな?まぁいいか。

「あ、この『まいくろうぇーぶ』と『ナイロン』のシャツ、あずにゃんはどっちがいい?」
「え?ええと・・・それじゃ『まいくろうぇーぶ』で」

おおっ。『まいくろうぇーぶ』を選ぶとは、さすがあずにゃん。お目が高い。
『まいくろうぇーぶ』って、電子レンジって意味なんだよ?
なんてニコニコしながら私がシャツをタンスから取り出してると。

「そういえば・・・その、もう慰めなくていいんですか?」

そのあずにゃんの一言に、思わずびっくりしてしまいます。
私、あずにゃんとお泊り会が嬉しくて、すっかり忘れてました。
でも。
もう頭も撫でてもらったし、抱き締めてももらったし・・・。
他に何かあるかな・・・?

      • あ。
最後に一つだけ、あった。

「あ・・・なら、私にちゅーして慰めてくれないかな?」

もちろん、冗談です。
私はあずにゃんの『そんなの無理ですよ!』『あはは、冗談だよー♪』なんて展開を予想してたのですが。
あずにゃんは俯いて黙ったままで。

「あ・・・あずにゃん?」

あれ?ひょっとして、怒らせちゃった・・・?
私はオロオロしてどうしようか迷ってると―――

「い、いいですよ・・・」

意外な答えがあずにゃんの口から出てきます。
え・・・?
いいって、ちゅーして慰めてくれるってこと?
いやもちろんあずにゃんとちゅーできるのは嬉しいけど・・・って私があずにゃんとちゅー・・・?
あれれ?なんだか頭がオーバーヒート。

「唯先輩・・・目瞑ってください・・・」

あずにゃんの顔が、近付いてきます。
え?本当に、ちゅーしちゃうの・・・?
心臓がドキドキと高鳴ります。
あずにゃんの柔らかそうな唇。それがもうすぐ私の唇に―――。
私は目を固く瞑ります。

「―――んっ」

あずにゃんの唇の感触。とっても、とっても柔らかくて―――

冗談のつもりだったのに、本当にちゅーすることになるなんて・・・。
あぁ・・・。でも・・・。あずにゃん・・・好き・・・。

「唯先輩っ・・・ちゅ・・・んん・・・」

本当に夢みたいです。
大好きなあずにゃんと、ちゅーできるなんて。

      • しばらくして、あずにゃんの方から唇を離しました。
私は固く閉じていた目を開きます。
あずにゃんは顔真っ赤にして、私のことを見つめていました。
私も多分、顔が真っ赤です。

「ゆ、唯先輩・・・私、ずっと前から唯先輩のことが・・・」

あずにゃんが、私の手を握ります。
私は固唾を呑んであずにゃんを見守ります。
私のことが何だろう? 
      • いやもちろん、流石の私だって、あずにゃんが何を言おうとしてるのかは何となくわかります。 
あずにゃんが言おうとしてるのは―――

「お姉ちゃん?ご飯が出来たよー?」
「っ・・・!?」

1階からの憂の声で、私とあずにゃんはハッとします。
そしてお互いを見て、思わずクスクスと笑ってしまいました。

「・・・唯先輩、ご飯食べましょうか」
「うん、そうだね」

そして立ち上がろうとするあずにゃん。
私はそんなあずにゃんの後ろから抱き付いて―――

「ねー、あずにゃん何て言おうとしてたのー?」

なんて、言ってみます。
するとあずにゃんは顔を再び真っ赤にして―――

「えっ!?な、内緒ですよー!」

あずにゃんは、私の手を振り払い、逃げるように1階へ降りていきました。
      • あーあ。惜しかったなぁ。
もう。憂ったら邪魔しないでよねー!
私は一人、クスクスと笑います。

そうだ。また今度、慰めてもらおう。
その時こそ・・・。

私は1階へ降り、リビングへ向かいます。
そして相変わらず顔の真っ赤なあずにゃんの隣に座りました。

「あれ?二人共顔赤いよ?どうしたの?」
「ん、何でもないよ? ねーあずにゃん♪」

おわり


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最終更新:2010年06月09日 20:32