ずっと放課後が来てほしくないと思っていた
でもその時間は来てしまった

「すみません遅れました」
「おそいよ~あずにゃんもう始まってるよ~!」
「なにがですか?」
説明をしてもらうと今日は【お別れ会】らしい

たくさん話をした
本当に楽しかった

そろそろ下校時刻が近くなってきた

「じゃあ閉会の言葉な。唯」
「はいっ!あずにゃんが入って2年。楽しい時間はすぐ過ぎていくね。合宿、ライブ、たくさんのことがあったよね。これからはあずにゃんが部長なんだよ。がんばってねあずにゃん。これで終わります」
もうこのメンバーでライブをすることも、練習することもないんだそう思うと悲しくなった
「最後のあいさつをりっちゃん!」
「お疲れさまでした!」
『お疲れさまでした!』

みんなかえってしまった今部室にいるのは唯先輩と私だけだ
「あずにゃんは帰らないの?」
「帰りたくないんです・・・」
「どうして?」
「だって帰ったら本当に終わっちゃうじゃないですか」
「今まで楽しかったよね・・・たくさんのことがあって」
「ずっと楽しい時間が続くと思ってました・・・終わりなんて考えたこともありませんでした」
唯先輩は優しく抱きしめてくれた
「でも帰らないとだめだよ?」
時計をみると7時半だった
たしかにそろそろ帰ったほうがいいかもしれない
「もう少し唯先輩とこうやっていたいです」
「じゃあうちに泊まっていく?」
なんでそうなるのかわからなかった
「いいんですか?」
「大丈夫だよ。両親はいないし憂も友達の家に泊まってるから」
「憂がいない?それって夕飯とかどうするんですか?」
「あ、考えてなかった・・・どうしよう?」
「しょうがないですね。私がつくってあげます泊まらせてもらうんだしそれくらいはいいですよね?」
「やったー!あずにゃんのご飯楽しみだよー!」
というわけで唯先輩の家へ

「ただいま~」
「お邪魔します」
早速夕飯をつくろうかな
「先輩なに食べたいですか?」
「んーと、野菜炒めかな」
冷蔵庫の中を確認する
よし野菜炒めはつくれそうだ
「じゃあ少し待っててくださいね。すぐつくりますから」
「は~い」
できたけど・・・唯先輩おいしいって言ってくれるかな?
「できましたよ」
「おぉ~こりゃおいしそうだ~」
『いただきます』
「これおいしいよ!あずにゃん!」
「ありがとうございます」
唯先輩においしいって言ってもらえた・・・嬉しいな
『ごちそうさま』
「私は食器洗ってるので唯先輩先にお風呂に入っちゃってください」
「えー?一緒に入ろうよ~」
ほんとにこの人は・・・
「わかりました。すこし待っててくださいね」
「じゃあお風呂の準備してくるよ!」
「準備してるあいだに終わらせるようにがんばります」

そしてお風呂へ

「あずにゃん背中洗いっこしようよ~」
「・・・」
「あずにゃん?」
「あっ、はい!どうしました?」
唯先輩の肌きれいだな~って見てたら見入っちゃってた・・・
「だから、背中洗いっこしよ?」
「はい。いいですよ」
「最初はあずにゃんに洗ってもらってもいいかな?」
「はい!」
「あずにゃんくすぐったいよ~」
「どうですか?」
私は少し力を入れる
「あ~いい感じだよ~」
「はい、終わりましたよ」
私は唯先輩の背中の泡をながしながら終わったことを伝えた
「もう終わりか~じゃあ次は私があずにゃんの背中を洗う番だね!」
「はい、お願いします」
「あずにゃんの肌きれいだね~」
私の背中を洗いながら唯先輩が言った
「でも唯先輩の肌もきれいですよ」
「そうかな~?」
「そうですよ」
「はい、終わったよ~」
「ありがとうございました」

そして風呂からあがり次へ

お風呂からあがった私たちは寝ることにした
私は隣に唯先輩が寝ていると思うとなぜか寝ることができなかった
唯先輩は私が寝るまで話相手になってくれた
今までのことやこれからの不安
それらを全部唯先輩に聞いてもらい
結局話は朝まで続いた

そして唯先輩たちは卒業した

軽音部の部員も増え、廃部にはならなくてすんだ

桜高祭には4人が来てくれて私たちの演奏を聞いていってくれた

そして私も卒業し今は
“平沢梓”として唯先輩の妻をしている


  • GJだけど最後すごい飛んだw -- (名無しさん) 2010-08-24 19:08:31
  • 最後のトコすごい飛んだww -- (ゆいあず信者) 2010-08-24 20:36:04
  • あずにゃんが素直すぎる -- (リオ) 2010-08-27 16:02:13
  • 最後の唯先輩の妻をしていると言う飛ぶ感じがいい! -- (あずにゃんラブ) 2013-01-17 19:11:09
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最終更新:2010年08月24日 01:34