私の横で寝転んでいる、小柄な子の頬を撫でる。
さわさわ。ぷにぷに。
「…くすぐったいですよ、唯先輩」
「えへへー
あずにゃんが可愛くってつい」
「嬉しくなんてないんですからね…」
そう言って体をもっと密着させる君。
裸だからちょっとこそばゆい。
そーです、事後です。
現在土曜日の深夜。あずにゃんの部屋。家の人は留守。2人だけの空間。
ぎしぎしと静かに軋むベッド。さっきまではあんなに激しく動いてたのになぁ。
「なにを言ってるんですか・・・」
「いやぁさっきまでの私達のふわふわ時間を説明しようとだねー」
「変態ですか!」
と言いつつも抱きしめた私の体を更に強く力をこめてきた。
あずにゃんも変わったなー。最初の頃は目も合わせられなかったのに。
私は変わったかな?たぶんあんまり変わってないかも。
…変わってないといえば。
「ねぇあずにゃん」
「何ですか、唯先輩?」
「あずにゃんは私のこと呼び捨てにしないの?」
「…え?」
きょとんとした顔で私を見るあずにゃん
あーこの顔好きだなぁ。初期のあずにゃんはよくこんな顔してたっけ。
って、話の続き…
「いやね?私たち恋人同士なんだから、呼び捨てが基本なんじゃないかな?」な
んの基本ですか 軽くツッコミを入れてくれるあずにゃん。
これだよ!愛されてるって感じる瞬間!
「…そういう先輩だってあだ名のままじゃないですか」
「あ、ばれた?」
「隠してるつもりだったんですか?」
と私の胸の中で溜息をついてる。だからくすぐったいんだってばあずにゃん…
そこでふとあずにゃんが黙る。
あれ?しまった、怒らせちゃったかな?あずにゃんのほくろの数まで知りつく
てる私だけどあずにゃんの沸点は未だわからない。
「やっぱり変態です…」
口を開いたと思ったら悪態をつくあずにゃん。
Sだなぁ。Sにゃん。
「唯先輩」
「んー?」
「って呼ぶのは私だけです」
ん?他にもいたような…あれ、あずにゃんの友達の空気読めない娘。まあいいや
「それがどうしたの?」
「律先輩や澪先輩は唯先輩のこと呼び捨てでしょう?」
「あと和ちゃんとか」
「だから何だか呼び捨てにしちゃうと…何だかモヤモヤしちゃって」
変ですよね、なんて笑うあずにゃん。
「私にとっての呼び捨ては唯先輩なんです」
「…あずにゃん」
「あ、あはは、何言ってんだろ」
「わかるよーあずにゃん」
ぎゅうっとあずにゃんを抱きしめる。あずにゃんの吐息が耳にかかる。
「私も誰かがあずにゃんって言ってたら嫌だもん。嫉妬しちゃうよ。」
「…それとも唯変態と呼びましょうか?」
そういって意地悪く微笑む君。
茶化したなぁ。怒った!
「…っあふぅ」
つるりとあずにゃんの首筋を撫でる。あずにゃんの吐息が耳の近くに漏れる。
続いてすばやく唇を奪う。啄ばむようなキスを繰り返し、舌を捻じ込む。
「…んぁ…ふぅん…あぅふ…っ!」
あずにゃんの吐息を顔中に浴びて私の理性は吹っ飛びそうになる。
唇を離すと銀色に輝くのアーチが見事に出来上がっていた。
「…今何時だと思ってるんですか?」
息を荒く、目もうっすらととろんとしてあずにゃんが言う。
「んー朝の2時?」
「…流石にもう寝たほうがいいと思うんですが。というか今からでも遅いくらいです。」
「明日は休みだからいいよ~」
「明日は一緒に出かける約束でしょ!」
あぁそうだった。明日はあずにゃんとデートだった。体力は残しとかなきゃなぁ。あーでもどうしよう。今のこの膨れ上がった気持ち。
…そうだ
「ねぇあずにゃん?」
「なんですか、唯先輩」
「明日は、ラブホテルに泊まろっか」
あずにゃんの顔がみるみる赤くなる。
あぁこれは何回見ても飽きないなぁ。
愛してるって感じる瞬間。
それからあずにゃんはまた私の胸に顔を隠す。あぁん、だからくすぐったいんだって~…
そしてぼそっとつぶやいた。
「唯変態…」
- 最初「純可哀相www」って書こうと思ったけど、梓の『唯変態』ですべて吹っ飛んだww -- (名無しさん) 2010-10-22 21:02:46
- 唯変態ワロタw -- (名無しさん) 2012-02-09 17:35:57
- 唯変態公認 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-12 11:25:37
- 空気読めない子で吹いたwそして唯変態w -- (名無しさん) 2013-10-14 10:03:50
あと唯変態ワロタwwww -- (名無しさん) 2014-02-08 22:54:25
最終更新:2010年10月10日 17:38