唯澪@ ウィキ
~楽屋にて~
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yuimio
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~楽屋にて~
私たち放課後ティータイムこと桜高軽音部一同は本日休業である。まあ、ほぼ毎日開店休業状態ではあるのだが。
さておき、今日は平時のそれではなく、課外活動としてさわちゃんの昔の仲間の結婚式に出席・・・いや、「出演」することになっているためだ。そう、なっているのだが・・・
さておき、今日は平時のそれではなく、課外活動としてさわちゃんの昔の仲間の結婚式に出席・・・いや、「出演」することになっているためだ。そう、なっているのだが・・・
唯「じゃっじゃーん!みんな見て見て!どう、私かっこいい!?」
一番最後にメイクを済ませた唯が顔を向ける。
うん、改めて考えると、さわちゃんの昔の仲間とはいえ結婚式でこれはどうなんだ?まあ私が考えることじゃないか。
うん、改めて考えると、さわちゃんの昔の仲間とはいえ結婚式でこれはどうなんだ?まあ私が考えることじゃないか。
律「おーいいじゃん唯、似合ってる似合ってる」
紬「そうね、かわいい路線もいいけどこういうのも悪くないわ」
梓「みなさんそうですけど、さすがに雰囲気変わりますよね。一瞬誰かと思いましたよ」
紬「そうね、かわいい路線もいいけどこういうのも悪くないわ」
梓「みなさんそうですけど、さすがに雰囲気変わりますよね。一瞬誰かと思いましたよ」
強面となった一団が笑いあう。
気を遣ってくれたのか、部屋に残っていたさわちゃんの仲間の人たちが、スタイリストさんと共に部屋を出ていくのが見えたので会釈をする。
と、そこで我が幼馴染が先ほどからまともに喋っていないことに気づいた。
気を遣ってくれたのか、部屋に残っていたさわちゃんの仲間の人たちが、スタイリストさんと共に部屋を出ていくのが見えたので会釈をする。
と、そこで我が幼馴染が先ほどからまともに喋っていないことに気づいた。
澪「・・・」
律「おい澪も何か言ってやれよ」ヒソヒソ
澪「・・・私も今あんなになってるんだよな・・・あれをお客さんに見せるのか?」ヒソヒソ
律「最初はお前もノリノリだったじゃないか」ヒソヒソ
澪「いざこうなってみると恥ずかしいんだよ!」ヒソヒソ
澪「や、やっぱり無理だってこんな格好!今までで一番恥ずかしいよ!」
唯律紬梓「・・・・・」
澪「あ」
律「おい澪も何か言ってやれよ」ヒソヒソ
澪「・・・私も今あんなになってるんだよな・・・あれをお客さんに見せるのか?」ヒソヒソ
律「最初はお前もノリノリだったじゃないか」ヒソヒソ
澪「いざこうなってみると恥ずかしいんだよ!」ヒソヒソ
澪「や、やっぱり無理だってこんな格好!今までで一番恥ずかしいよ!」
唯律紬梓「・・・・・」
澪「あ」
いい感じにテンパってきたな。さて、これはどうしたもんか――
唯「大丈夫だよ澪ちゃんっ!」ギュッ
澪「ちょ、その格好でいきなり近付くな!」
澪「ちょ、その格好でいきなり近付くな!」
突然手を握られ澪がビビる。まああの姿じゃ仕方ないな・・・
唯「ごめんごめん。でもさ、今回は澪ちゃんたちは演奏するわけじゃないんだし」
唯「会場の視線は全てこの私、平沢唯が独り占めです!」フンス
澪「唯・・・」プッ
唯「会場の視線は全てこの私、平沢唯が独り占めです!」フンス
澪「唯・・・」プッ
唯のやつ、慣れないこと言いやがって・・・でもおかげでもうひと押しか。よし!
律「そうそう、それにここは学校じゃないんだぜ?相手はほとんど知らない人、顔はメイクで完全防御。恥もなにもあったもんじゃないと思わないか?」
梓「そうですよ、気楽にいきましょう。私たちはあくまでサポートなんですから」
澪「みんな・・・うん、私なんだかやれる気がしてきた!」
紬「うふふ・・・それじゃみんな、お茶にしましょうか」
唯律「イヤッホーゥ!」
澪「こらこら、せっかくのメイクが落ちるだろ。残念だけどお茶は無しだ」
唯律紬「(´・ω・`)」
梓「そうですよ、気楽にいきましょう。私たちはあくまでサポートなんですから」
澪「みんな・・・うん、私なんだかやれる気がしてきた!」
紬「うふふ・・・それじゃみんな、お茶にしましょうか」
唯律「イヤッホーゥ!」
澪「こらこら、せっかくのメイクが落ちるだろ。残念だけどお茶は無しだ」
唯律紬「(´・ω・`)」
かくして目下最大の問題であった澪をなだめすかし、あとは開演を待つのみとなった。
しかし、まさか爆弾がもう一つ残っていようとは、私は夢にも思わなかった。ただ澪だけが、その気配を感じていたのだった。
しかし、まさか爆弾がもう一つ残っていようとは、私は夢にも思わなかった。ただ澪だけが、その気配を感じていたのだった。
唯「ああっ、私のギー太がこんなかっこいい姿に・・・」
澪「・・・なあ唯」
唯「ん?どったの澪ちゃん」
澪「唯さ・・・もしかして緊張してるんじゃないか?」
唯「!?」
澪「・・・なあ唯」
唯「ん?どったの澪ちゃん」
澪「唯さ・・・もしかして緊張してるんじゃないか?」
唯「!?」
場が凍る。あの唯が、初ライブから一貫して堂々としていたあの唯が今更緊張などと。
澪の方がまだおかしいんじゃないか・・・誰もがそう思った。
澪の方がまだおかしいんじゃないか・・・誰もがそう思った。
唯「な、何をおっしゃいますか秋山中将!この平沢唯ともあろう者が緊張など・・・
」
律「そうだぞ澪、この唯が緊張なんてするわけ」澪「その口調だよ」
澪「さっきは私を励まそうとおどけてるのかと思ったけど、今ので確信した」
澪「唯は今ちょっと不安定になってるんだ」
唯「そ、それは緊張してるって証拠になりませんぞ・・・」
澪「あとさっき触れた手だ」ギュッ
澪「かすかに震えてる感じがしたから」
澪「ほら、今もそう・・・」
唯「・・・・・」
」
律「そうだぞ澪、この唯が緊張なんてするわけ」澪「その口調だよ」
澪「さっきは私を励まそうとおどけてるのかと思ったけど、今ので確信した」
澪「唯は今ちょっと不安定になってるんだ」
唯「そ、それは緊張してるって証拠になりませんぞ・・・」
澪「あとさっき触れた手だ」ギュッ
澪「かすかに震えてる感じがしたから」
澪「ほら、今もそう・・・」
唯「・・・・・」
うつむく唯。まさか本当なのか・・・?
唯「あーあ、澪ちゃんを励ますつもりでやったのが仇になるなんてね」
梓「それじゃ唯先輩、本当に・・・」
唯「うん、さっきからドキドキが止まらないんだ」
紬「でも、いつもは平気でしょ?何で今回に限って・・・」
唯「えっとね、いつもはみんなと一緒だから平気なんだけど・・・」
律「ん?みんな一緒にステージには上がるだろ?」
梓「そうですよ、心配することなんてないです」
唯「えーと、そうじゃなくて・・・」
澪「ひょっとして・・・」
梓「それじゃ唯先輩、本当に・・・」
唯「うん、さっきからドキドキが止まらないんだ」
紬「でも、いつもは平気でしょ?何で今回に限って・・・」
唯「えっとね、いつもはみんなと一緒だから平気なんだけど・・・」
律「ん?みんな一緒にステージには上がるだろ?」
梓「そうですよ、心配することなんてないです」
唯「えーと、そうじゃなくて・・・」
澪「ひょっとして・・・」
視線が澪に集まる。心当たりがあるのか!?
澪「今回私たちは一緒に演奏するわけじゃない、ってことか?」
澪「同じステージには立つけど、私たちは基本的に横から見てるだけだ」
澪「唯は一人きりで私たち以外の人と一緒に演奏しなきゃならないんだ」
梓「あ・・・」
澪「それを不安に思ってるんじゃないか?」
澪「同じステージには立つけど、私たちは基本的に横から見てるだけだ」
澪「唯は一人きりで私たち以外の人と一緒に演奏しなきゃならないんだ」
梓「あ・・・」
澪「それを不安に思ってるんじゃないか?」
澪の解説が終わると、沈んでいた唯の顔に少し笑みが戻る。
唯「澪ちゃんすごいね・・・私の思ってることそのまんま当てちゃうんだもん」
澪「私を誰だと思っているんだ?上がり症マスター秋山澪だぞ?」
唯律紬梓「・・・・・」
澪「私を誰だと思っているんだ?上がり症マスター秋山澪だぞ?」
唯律紬梓「・・・・・」
今なんつった?上がり症マスター?あの澪が自分からそんなことを?
律「プ、ククククク・・・アッハッハッハッハ!!」
梓「ヒー!ヒー!お、お腹が痛いです!アハハハハハ!」
澪「い、今のなし!忘れろ!」
紬「ブヒッ!」
律「ムギ豚鼻wwwww」
紬「・・・・・」
梓「ヒー!ヒー!お、お腹が痛いです!アハハハハハ!」
澪「い、今のなし!忘れろ!」
紬「ブヒッ!」
律「ムギ豚鼻wwwww」
紬「・・・・・」
澪「ったくもう、言うんじゃなかったよ・・・ん、唯?」
唯「澪ちゃんありがとう!」ギュッ
澪「え、ちょ・・・何?」
唯「上がり症マスターの澪ちゃんが頑張ってるのに、私が緊張なんてしてられないよね!」
律「ちょ、唯、繰り返すなって!アハハハハハ!」
梓「やめてください唯先輩まで!クスクスクス・・・」
唯「ちょっと静かにしt」紬「二人ともちょっと黙ってて」
律梓「」
唯「澪ちゃんありがとう!」ギュッ
澪「え、ちょ・・・何?」
唯「上がり症マスターの澪ちゃんが頑張ってるのに、私が緊張なんてしてられないよね!」
律「ちょ、唯、繰り返すなって!アハハハハハ!」
梓「やめてください唯先輩まで!クスクスクス・・・」
唯「ちょっと静かにしt」紬「二人ともちょっと黙ってて」
律梓「」
二人とも笑わないように、梓と互いの口を押さえ合う。ムギ超こええ・・・
紬「さあ、続けて」ニッコリ
唯「う、うん・・・ねえ澪ちゃん、澪ちゃんが気づいてくれなかったら私、本番で大変なことになってたかも」
澪「あ、ああ・・・辛いよな。一人で大きな責任背負ってさ。一緒にいるのに私たちは何もしてやれない・・・」
唯「そんなことないよ!さっきりっちゃんとあずにゃんが言ってた」
唯「一緒のステージに立ってくれるじゃない!」
澪「でも演奏が・・・」
唯「もういいんだ。澪ちゃんが私の苦しみをわかってくれたから」
唯「澪ちゃんが隣にいてくれれば私、きっと頑張れるよ!」
澪「そ、そうか・・・」カァ・・・
唯「えへへ、澪ちゃ~ん!」ダキッ
澪「ちょ、唯!?」
紬「キマシタワー」パア・・・
唯「ん~、澪ちゃんの腕の中は落ち着く~」
澪「まったく・・・こ、今回だけだからな」ナデナデ
唯「え~、澪ちゃんのケチー」
紬「ハアハア」
唯「う、うん・・・ねえ澪ちゃん、澪ちゃんが気づいてくれなかったら私、本番で大変なことになってたかも」
澪「あ、ああ・・・辛いよな。一人で大きな責任背負ってさ。一緒にいるのに私たちは何もしてやれない・・・」
唯「そんなことないよ!さっきりっちゃんとあずにゃんが言ってた」
唯「一緒のステージに立ってくれるじゃない!」
澪「でも演奏が・・・」
唯「もういいんだ。澪ちゃんが私の苦しみをわかってくれたから」
唯「澪ちゃんが隣にいてくれれば私、きっと頑張れるよ!」
澪「そ、そうか・・・」カァ・・・
唯「えへへ、澪ちゃ~ん!」ダキッ
澪「ちょ、唯!?」
紬「キマシタワー」パア・・・
唯「ん~、澪ちゃんの腕の中は落ち着く~」
澪「まったく・・・こ、今回だけだからな」ナデナデ
唯「え~、澪ちゃんのケチー」
紬「ハアハア」
律「・・・なあ梓」ヒソヒソ
梓「なんですか」ヒソヒソ
律「私らはいつまでこうしてればいいんだろうな」ヒソヒソ
梓「わかりません・・・ずっとムギ先輩がこっち威嚇してて動けないんですよね」ヒソヒソ
律「あんだけトリップしてても、こっちはちゃんと警戒してるんだもんな」ヒソヒソ
梓「っていうかムギ先輩、あの格好でトリップしてると、まるでヤ○でもキメてるみたいですよね」ヒソヒソ
律「お前、そういう危ないネタはやめろ!で、でも確かに・・・プッ、ククククク・・・」ヒソヒソ
梓「ちょ、声出しちゃ駄目ですって律先輩!」ヒソヒソ
律「ククク・・・あーもう駄目だ!アーッハッハッハッハ!」
紬「ギロリ」
律梓「あ」
唯澪「?」
梓「なんですか」ヒソヒソ
律「私らはいつまでこうしてればいいんだろうな」ヒソヒソ
梓「わかりません・・・ずっとムギ先輩がこっち威嚇してて動けないんですよね」ヒソヒソ
律「あんだけトリップしてても、こっちはちゃんと警戒してるんだもんな」ヒソヒソ
梓「っていうかムギ先輩、あの格好でトリップしてると、まるでヤ○でもキメてるみたいですよね」ヒソヒソ
律「お前、そういう危ないネタはやめろ!で、でも確かに・・・プッ、ククククク・・・」ヒソヒソ
梓「ちょ、声出しちゃ駄目ですって律先輩!」ヒソヒソ
律「ククク・・・あーもう駄目だ!アーッハッハッハッハ!」
紬「ギロリ」
律梓「あ」
唯澪「?」
その後、ムギのプレッシャーを避けるべく室外に退避した私たちだが、出番なので三人を呼びに戻ってみると。
そこには妙にツヤツヤとした唯とムギ、そしてやや疲れたような澪の姿があった。
そこには妙にツヤツヤとした唯とムギ、そしてやや疲れたような澪の姿があった。
律「みんな、そろそろ出番みたいだけど・・・唯もう大丈夫かー?」
唯「任せてりっちゃん!澪ちゃんの愛のぱわーで完全復活だよ!」
梓「愛って・・・」
律「ムギは・・・聞くまでもないな」
紬「ハアハア」
律「で、澪はなんでグッタリしてるんだ?」
澪「愛のぱわーを摂取しすぎた」
律梓「」
律梓(私たちが出ている間にいったい何が・・・)
唯「任せてりっちゃん!澪ちゃんの愛のぱわーで完全復活だよ!」
梓「愛って・・・」
律「ムギは・・・聞くまでもないな」
紬「ハアハア」
律「で、澪はなんでグッタリしてるんだ?」
澪「愛のぱわーを摂取しすぎた」
律梓「」
律梓(私たちが出ている間にいったい何が・・・)
律「あ、そうそう、もう時間なんだけどさ」
唯「そういえばそうだったね。それじゃいこっか澪ちゃん」ギュッ
澪「ああ」
紬「イキマスワー」
律「澪が恥じらい一つなく唯の手を・・・」
唯「何やってんのりっちゃんあずにゃん、置いてくよー」
律「ああ、今行くよ!」
唯「そういえばそうだったね。それじゃいこっか澪ちゃん」ギュッ
澪「ああ」
紬「イキマスワー」
律「澪が恥じらい一つなく唯の手を・・・」
唯「何やってんのりっちゃんあずにゃん、置いてくよー」
律「ああ、今行くよ!」
澪の手を引いて歩く唯の姿は自信に満ちていた。隣を歩く澪にしてもそれは同じだ。
二人に何があったのかは知らないが、これなら大丈夫そうだ。
二人に何があったのかは知らないが、これなら大丈夫そうだ。
梓「律先輩律先輩」
律「ん?」
梓「結局あの二人に何があったんでしょう?」
律「さあなー。でもそんなことどうでもいいんじゃないか?」
梓「どうでもいいってそんな!」
律「だってさ、あれを見てみろよ」
梓「あれ・・・?」
律「ん?」
梓「結局あの二人に何があったんでしょう?」
律「さあなー。でもそんなことどうでもいいんじゃないか?」
梓「どうでもいいってそんな!」
律「だってさ、あれを見てみろよ」
梓「あれ・・・?」
私の指が示す先には、固く結ばれた二人の手。まるで二人の絆の強さを表すように、ぎゅっと。
梓「・・・なるほど、野暮なことなのかも知れませんね」
律「そういうこと。あの二人なら今後のうちらのライブも大丈夫かも知れないな!」
梓「フフッ、そうですね!」
律「よーし、なんか燃えてきた!行くぞ梓ー!」
梓「あ、ちょっと待って下さいよー!」
澪「ちょ、何で走るんだ律!梓もー!?」
唯「私たちも負けられないね澪ちゃん!行くよー!」
澪「うわあ、引っ張るな唯ぃ!」
紬「のんびり唯澪を観察しようと思っていたのに・・・!悔しいっ!」ギリギリ
紬「ああ、みんな待ってー!」
律「そういうこと。あの二人なら今後のうちらのライブも大丈夫かも知れないな!」
梓「フフッ、そうですね!」
律「よーし、なんか燃えてきた!行くぞ梓ー!」
梓「あ、ちょっと待って下さいよー!」
澪「ちょ、何で走るんだ律!梓もー!?」
唯「私たちも負けられないね澪ちゃん!行くよー!」
澪「うわあ、引っ張るな唯ぃ!」
紬「のんびり唯澪を観察しようと思っていたのに・・・!悔しいっ!」ギリギリ
紬「ああ、みんな待ってー!」
その後、ステージの上で私はムギから謎のプレッシャーを受け続けるのだが、それはまた別の話。
おわり
唯澪のつもりが律梓になった気がする
正直すまんかった
正直すまんかった
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- いや...これはこれで..良い!!! -- (名無しさん) 2011-08-04 00:01:11