「じゃあおつかれー!」
最後に部室を出たりっちゃんの背中を見送ったのは、私とムギちゃんの二人だけ。
下校時間まであとわずかだし、私たちも帰宅の準備を…するわけじゃない。
下校時間まであとわずかだし、私たちも帰宅の準備を…するわけじゃない。
「…ふー」
私はいつものように、ムギちゃんの隣に座った。普段は澪ちゃんが座る席だけど、毎日この時間は私の席になる。
この秘密の時間だけ、私とムギちゃんの距離はちょっぴり近くなるんだ。
この秘密の時間だけ、私とムギちゃんの距離はちょっぴり近くなるんだ。
「…唯ちゃん」
ムギちゃんはそっと私の頬に手をやると、じっと私の目を見つめた。
その顔は、普段より少し大人っぽくて、優しくて…私だけが知っている表情だ。
その顔は、普段より少し大人っぽくて、優しくて…私だけが知っている表情だ。
「…好きよ」
そう呟いて、ムギちゃんは私に唇を重ねた。毎回この瞬間は、頭の奥が痺れるような、そんな感覚になる。
ムギちゃんの唇はとても柔らかくて、甘くて…世界で一番優しい味がする。その味は、時に怖くなるくらいに私をとろけさせる。
だから私は、いつになってもこの瞬間に慣れることができない。
ムギちゃんの唇はとても柔らかくて、甘くて…世界で一番優しい味がする。その味は、時に怖くなるくらいに私をとろけさせる。
だから私は、いつになってもこの瞬間に慣れることができない。
十数秒間の口づけを交わした後、私たちはそっと抱き合った。
「…ねぇ、ムギちゃん」
「なに?」
「ムギちゃんは、寂しくならない?」
「寂しい?」
「私たち、こうして皆が帰った後しか二人になれないでしょ?だから」
「なに?」
「ムギちゃんは、寂しくならない?」
「寂しい?」
「私たち、こうして皆が帰った後しか二人になれないでしょ?だから」
「寂しくなるよ。時々、唯ちゃんに会いたくてたまらなくなっちゃう」
「私も…時々寝る前にムギちゃんに会いたくなって、泣いたりしちゃうんだ」
「そうなんだ…ごめんね泣かせちゃって」
「ムギちゃん……」
「私も…時々寝る前にムギちゃんに会いたくなって、泣いたりしちゃうんだ」
「そうなんだ…ごめんね泣かせちゃって」
「ムギちゃん……」
私は強くムギちゃんを抱きしめた。
ムギちゃんのことがいとおしくてたまらない。優しくてかわいくて、太陽みたいにあたたかいムギちゃん。
そんなムギちゃんを想うと、抑えた気持ちが溢れそうになる。
ムギちゃんのことがいとおしくてたまらない。優しくてかわいくて、太陽みたいにあたたかいムギちゃん。
そんなムギちゃんを想うと、抑えた気持ちが溢れそうになる。
「ムギちゃん…ムギちゃん…」
「…大丈夫よ唯ちゃん。私はここにいるから」
「うん…」
「私がずっと唯ちゃんのそばにいて守ってあげるから…だから泣かないで?」
「うん…」
「ふふっ…やっぱり唯ちゃんは笑ってるほうが素敵ね」
「…あ、あのさ」
「なあに?」
「ずっと…一緒にいてね」
「うん…唯ちゃんも、私のそばにいてね」
「もちろんだよ。…ムギちゃん、大好き」
「…大丈夫よ唯ちゃん。私はここにいるから」
「うん…」
「私がずっと唯ちゃんのそばにいて守ってあげるから…だから泣かないで?」
「うん…」
「ふふっ…やっぱり唯ちゃんは笑ってるほうが素敵ね」
「…あ、あのさ」
「なあに?」
「ずっと…一緒にいてね」
「うん…唯ちゃんも、私のそばにいてね」
「もちろんだよ。…ムギちゃん、大好き」
今度は、私からキスをした。ムギちゃんは私の唇を、どんな風に感じているんだろうな。
今度、聞いてみようっと…
おしまい