渚の夢幻城(2F)
中央の空間――1Fと同じく、こちらもホールのような構造になっている――は、2Fに上がっても変わらない。
ドアが4つ見えるが、このホール自体には気になるものは何も見当たらない。
「んー、おかしい所は……ない?かな。で、どする?」
「このドア怪しい!突撃ー!」
上がってくると同時に開始した周辺の探索を終えた鼎が行き先を決めようと一行に問いかけた時、
カルノは既に階段から右手に見える扉へ駆け出していた。
即座に反応した御鈴が、式達にそれをフォローさせる。
「1~3番はカルノさんの近くに、何かあったらフォローしてあげて」
緊張が走る中、扉の奥に目をやると…なんのことはない。やや狭い廊下が広がっているだけだ。
そのまま奥に向かったカルノは扉を見つけ…そして一行を待たずして、開けようとしていた。
嫌な予感が走った鼎が僅かに後方に下がった、その直後。
「開けるぞー!」
暢気な叫び声が聞こえる。…全く、警戒心という物が無いのだろうか…。
と一行が呆れながら奥を覗き込むと、扉の奥には大き目の段ボールが転がっている。1F同様動力が止まっている為かやや薄暗いが、どうやら倉庫のように見える。
そのまま様子を伺っていると、カルノが無警戒に足を踏み入れた。
――――その時である。
段ボールの影から金切り声を響かせ、巨大なドリルが飛び出してきた!…幸か不幸か、カルノは間一髪でドリルをかわした。
「あわわ」
「ドリル!?」
呆気に取られる一行を遠巻きに見ながら、ドリルは引っ込んで行って止まった・・・。
「間一髪でしたね……」
「ななななんでドリルがふってききたのさささ」
「珍獣大丈夫?」
「こんな危ない城でサクサク進むからだよ?」
「明らかに殺しにかかってるよねこれ……」
「危ないのよくない!」
良く観察してみると、足元にスイッチがあったようだ・・・これを教訓に気を引き締めなければならない。
――ここで、髪結が当然の疑問を口にする。
「でも、罠だけの部屋なのかな? これ?」
「倉庫みたいね・・・」
「あんな罠があるという事は、裏を返せばそれだけ重要な物が隠されているのかも……」
「あー私探し物してみたーい」
そう言うと髪結は、辺りの段ボールを一つ一つ慎重に調べ始めた。程無くして、箱の一つから先程起動させた1Fの動力室のものとよく似た鍵を発見した。
「なんか1階の鍵と似た鍵見つけたよ?」
「これは……一階の動力室の鍵と似てるね~」
「鍵だ!」
「とりあえず持っておこうかな」
と、同時に・・・調べている途中、カルノが誤ってもう一度ドリルのスイッチを踏んでしまった。
「・・・・・。」
絶句する一行。幸いカルノは髪の毛を僅かに削り飛ばされただけで済んだようだが…。さて、この珍獣をどうしたものか…。
「あわわ・・・また踏んじゃったよ」
「と、とりあえずこの部屋はこれぐらいみたいですね……」
「……珍獣は放っておいて、出ましょうか」
「ここ怖い…」
己の不注意で2度もスイッチを踏んでおいて良く言えた物だ。怖いならばもっと警戒を強めれば良い物を…そう思った一行であった。
――気を取り直し、御鈴が安全策を提案する。
「他の部屋も見て回りましょうか、今後もこういう罠はありそうですし突入は式に任せますね」
「ですねっ、南条先輩におまかせですっ」
「次いこー!」
…が、カルノの無警戒ぶりは変わらなさそうだ。
「一先ずこの部屋から一番近い南西の部屋に式を一体。残った全員は万一に備えてホールに待機しておきましょうか。」
号令と共に陰鬼が扉を開けようとする・・・が、開かない。恐らく内側から鍵が掛かっている。
「鍵……か」
「切っちゃえば早いよ!」
「珍獣なら出来るよ!」
「鍵……さっき見つけたのは…って、鍵穴も無い……とりあえずここは後回しにして他の部屋を回ったほうが安全かもしれませんね」
「なんか行けそう気がするんやけどなー」
後ろ髪を引かれながらも、一行は向かい側の部屋へと向かうのだった。
水槽のある部屋
暗幕でも貼られているのか、この部屋は他と比べてより濃い闇に包まれている。水槽が置かれているが、その中に泳いでいるものは無い。
水は濁っているが、水槽の中に目視で確認できるものは無い。
…ふと、辺りを探っていた陰鬼が何かに気付く。壁にスイッチのようなものを発見したようだ。御鈴は式に指示を出し、慎重を期してスイッチを押した――次の瞬間
――ここだけ別動力だったのか…それは定かではないが、天井に据えられた蛍光灯が点いた。
矢張り、ここには何も無いのか?皆がそう思っていると、カルノが突然、水槽に駆け寄った。
「これ怪しい!壊す!闇切り!」
カルノが勇んで刀を振り下ろそうとした、その直前。
電気が点いたことによってこちらを認識したのか、水槽から水妖が10匹飛び出してきた!
「なんかいっぱい出てきた!?いちにーさん・・・10匹!?多いよ!」
不用意に近づきすぎたカルノは前後をそれぞれ5匹の群れに囲まれ、完全に水妖たちに対して後れを取ってしまった。今動けるのは、カルノ以外のメンバーだけだ。
「珍獣のバカ……ああもう!」
手早く体制を整えた鼎が"身体強化"の霊術を自らに展開する。元より常人をはるかに上回る身体能力を持つ彼女だが、この術式によってその能力は更に強化されるのだ。
「数は多いですが単騎の戦力は大した事もありません!皆さん頑張って!」
そして続けざまに御鈴が声を張り上げる。傍から見れば只の声援に見えるだろう。
だがしかし、天賦の才を持つ者のそれは、魔術の様に、祈祷のように、或いはシャーマンの秘術のように、周囲の味方の戦闘力を実体を伴って高める力があるのだ。
「…それにしてもやっぱり罠だったんですね……体勢を立て直してください、カルノさん!」
更に御鈴は先んじてカルノと水妖を遮るように結界術を展開する。これでいい。これでこの結界が保っている間は少なくともカルノは安全だ。
魔法的な攻撃手段を持たない水妖には――魔法生物である以上素質はあるはずだが、いかんせんそれらを扱うだけの知能は彼らには無い――、カルノを攻撃する術は無くなったからだ。
「さっさと蹴散らすわよ!」
突如見えない壁に阻まれ混乱する水妖達。その隙を突いて接近した鼎が、水妖の一匹を利き腕の拳で殴りつけた。
不意に強い衝撃を受けた水妖は拉げ、潰れ、やがて破裂し、自らの同族を除く水槽の中身と同じモノ、即ち濁った汚水溜まりへと変わった。
「もう一匹っ!」
更に勢いをそのままに2匹目の水妖に蹴りを放つ鼎。まともに受けた水妖は、一瞬真っ二つに引き千切られ、やはり濁った水へとその身を還した。
「流石神喰さん!ナイスだったよ!」
「ふふん、それ程でもありますよっ」
「鈴木さん、出来れば左側の5体残ってる方に攻撃お願いします!」
瞬時に2体の水妖を倒した鼎に賛辞を送りつつ、前に出た鈴木に攻撃目標を伝える御鈴。それを受けた鈴木が一声で応えた。
「ヘイヘイホー」
――この時、彼に一体何が起きたのか。知る物はこの銀河系を一生掛けて訪ね歩いても現れないだろう。
発言はさて置き、指示を受けた鈴木もまた、己の肉体を武器に水妖を文字通り"叩き潰した"。まるで駄菓子屋で売られている水風船のような音を立てて、水妖は破裂した。
「(今の一瞬で3体も……私も頑張らないと!)陰鬼、多段攻撃!」
二人の活躍に奮起した御鈴が手早く室内に控えていた陰鬼に攻撃指示を出す。陰鬼は手にした青龍刀を振るい、瞬く間に4匹の水妖を引き裂いた。
この一撃で片側の集団は殲滅され、残るは鼎が始末した分を差し引いて、3匹。
「出遅れた……カルノ君を助けないと」
3人と1体の式にやや遅れて、レンもまた駆けつける。水妖の内1体に狙いを定めると、手にした刀で逆袈裟に斬り付ける・
レンの一太刀を受けた水妖は一瞬静止し、やがてズルリと流れ落ちて息絶えた。
それと同時に、生き残った水妖がレンを押し潰そうとうねりながら迫る。
「レンお兄ちゃん避けて!」
カルノの声に残心していたレンは我に返り、敵を見定めた後身を捩り、地面を蹴ると、辛うじてその一撃をかわした。
「まったく・・・ 戦闘なんて出来ないっていつもいってるじゃない 私の番までに片付けてよね」
髪結は気だるそうにそう言うと、自らの念を"波"として放った。念動力を応用し、敵にダメージを与える"念動波"と呼ばれる技である。
その一撃は生き残っていた水妖を壁際まで弾き飛ばし、暫くの間壁にへばり付けていたが、やがて水妖は圧力に耐え切れず蒸発した。
「手応えがないわ・・・」
つまらなさそうにそう言った鼎の後ろで、御鈴が人差し指をピンと立ててカルノに詰め寄っている。
「今回はこの程度だから良かったものの……どんな罠があるかも分からないんですから、迂闊な行動は避けて下さいよ。」
「ごめんなさい・・・今度から極力気をつけます!」
「ま、珍獣はこの調子で供物になるがいいよ。」
「カルノ君♪」
「?」
「ばーか」
「ぐぬぬ…」
「……スライムはもう残ってないみたいですね」
注意深く辺りを見渡す御鈴だったが、活動を続けている水妖は、もうこの部屋には残っていないようだ。
「急に出てくるからびっくりしたよ・・・」
「一応皆さんも確認しておいてくださいね、あの怪異は残骸の一片でも残ってると再生してきますから」
「この水槽はなんだろ・・・・・・」
鼎は水妖の飛び出してきた水槽が気にかかった様だ。鼎が水槽の底を調べると、車の鍵に使われている小型リモコンが見つかった。
「これは・・・・・・リモコン? 車の鍵のアレみたいだね~」
「車の鍵用リモコン……どうしてこんな所に?(あんな水妖まみれの水に浸かってたら流石に壊れてそうだけどなぁ……)」
「押してみようよ!」
「そだね、ぽちっとな(リモコンを押す」
…しかし何も起こらない!
良く見ると微かに赤い光は灯っている。恐らく電池が消耗し、赤外線が届かないようだ。
「なにも反応なしか」
「んー? ダメ? 壊れてる?」
「んー、これは電池がダメかな ま、こんなとこにあったんだしそりゃそうね」
「何かの役に立つかもしれませんし持っておくのがいいかもしれませんね」
落胆する一行が次に発見したのは、走り書きが書かれたメモ用紙だった。
「これは・・・・・・なんだろ」
たすけ みず おそて る
…血で汚れていてすべては読めなかった。
「これは……さっきの水妖に襲われた人が書いたもの、かな」
「『たすけて みずが おそってくる』・・・・・・かな。ここに迷い込んでしまった人・・・・・・の物かもね。他にはなにもないようだし、戻りましょうか?」
「私達にとっては取るに足らない相手でも、知らずに入った民間人にとっては十分な脅威だから……これ以上犠牲者が増えない内に解決しないと」
「残りは隣の部屋だけだよね 行ってみる?」
「・・・・・・ですね、これ以上被害が出ない為にも」
「よーし他の部屋探そうよ!」
「行ってみましょうか、正面の部屋を開ける手掛かりが見つかるかもしれませんし」
一行がそろって部屋を出ようとしたその時。いつの間に息を吹き返したのか、倒したはずの水妖が1匹、最後尾のカルノに向かって突進してきた!
状況に全く気がつかないカルノに迫る水妖…!
その時、一つの影が水妖を遮った。
気配に気付いた御鈴が、陰鬼を動かしたのである。陰鬼に阻まれた水妖は力尽きてそのまま灰色と深緑の入り混じった気体となって蒸発する。
「……一応一通りチェックはしたはずだったんですけど、物陰に隠れていたみたいですね……」
「!!!!?・・・!?」
「油断しちゃダメってことだよね、怖いなー…」
「と、とりあえず扉行こう!」
「なんにせよ、ここで出てきてくれて良かった……このまま放置していたらまた元の数に戻っていたかもしれませんからね」
無事に済んだ事に胸を撫で下ろしつつ、一行は残った未調査の扉へと向かった。
階段から見て左手の大部屋
「ここがまだチェックしてない最後の扉ですね」
「だね」
「いこー!」
「十分に警戒していきましょう」
「また罠があったりしても困るし……陰鬼、先行お願い。」
陰鬼を先行させ、扉を開けさせる。大きな棚やソファ、テーブルなどが見える。応接室…だろうか。
「…あんなでかい棚いるか?」
「鍵などはかかってなかったみたいですね……あ、食器棚」
「なんか色々良いものありそう♪」
「1階にあった銀食器のようなものがまた見つかるかもしれませんね……もしかすると何かヒントも見つかるかも。罠がある可能性も高いですし慎重に行きましょうか」
「この部屋は、なんだろ…」
「机!何かないかな?」
辺りを見渡している一行を尻目に、カルノが机へと突進した。ガサガサと喧しく音を立てながら机を荒らし――もとい、探っていると、置手紙を見つけたようだ。
が、しかし…
「なんか線がいっぱい・・・」
「んー? なんて書いてるのー?」
「わかんなーい」
…そう。漢字が多く使われており、カルノには読むことが出来なかったのだ。
(…あの子文字も読めないんだ…)
呆れる髪結の隣で、鈴木がカルノに無言で蹴りを見舞う。ここまでされる謂れは……あるのではなかろうか。
「レンお兄ちゃん読んで・・・いてっ!?」
「流石の陰鬼も文字は読めませんし……ちょっとこっちに持ってきて下さい」
~カルノ視点~?が???しているので、??するように。???を早く??せ。
「どれどれ、ちょっと貸してみて」
「なんか早くしなさいとかどーとか?」
置手紙を受け取ったレンが、一同にその内容を読み上げる。
「『床が老朽化しているので、修理するように。施工者を早く寄越せ。』……とのことです」
「・・・普通だな」
「…つまり、部屋の床が抜けるかも?ってこと?」
「床が老朽化……となると、あまり何人もこの部屋に入っているのはよくないかもしれませんね」
「床に注意して歩かないとね…」
「かといって1人では何かあった時危険ですし……」
どうするべきか判断を決めかねていると、髪結に突如名案が閃いた。
「私が浮いて調べて来ようか?」
「ティティのお姉ちゃんならだいじょーぶ?」
「そうですね、罠に引っかかっても物理的なものなら大丈夫でしょうし……ここは髪結さんが適任みたいです」
「ん、わかったー♪ 行って来ますー!」
「んー、みたいだね。お願いねー髪お化け」
「と、いっても油断はしないように。魔法的なトラップというのも十分に考えられますから、危険を感じたら無理はしないで下さいね」
「うん、気をつけるー。…とりあえず、怪しすぎるよね…この食器棚…?」
食器棚に辿り着いた髪結は、徒歩で移動していたらどうなっていたのか?それを確かめるべく、まずは床を調べた。
「うわ・・・ 床古い・・・ ここら辺全部危険みたいだよー」
――結論から言うと、食器棚周辺の床は全て老朽化しており、もし生身の者がこの棚に近づけば、間違いなく落下していただろう。
続けて棚の中身を調べ始めた髪結は、1Fにあったものと同じ銀食器を発見する。
さらに良く調べてみると、ロボットを模ったブリキの玩具を見つけた。
「みんなー! 銀食器と・・・ なんだろ? 何かの玩具見つけたよ!」
「ブリキ……みたいだね」
「おー、ロボット!」
続いてその玩具を一目見た鈴木が、驚嘆の声を上げる。
「セブンガー!セブンガーじゃないか!」
「せぶんがー?」
興味津々のカルノを他所に、髪結はソファーに大統領座りを始めた・・・こんなことをしている場合ではない。
「なにしてんのさ?」
「ふ~んふふ~んふ~んふ~んふ~ん♪ …わわ うん! も、もうちょっと調べます!」
「髪お化け、巫山戯るのもいいけど……」
(最早何も言うまい……)
抗議の目に耐えながらもう一度よく調べると、ソファからスプリングのようなものが飛び出ていた。…先端がやや変色している。これは恐らく毒針だ。
「こ、このソファーなんかやばかったみたいです…!?…机はカルノ君が調べてたし、もうこの部屋はこんなものかな?ねぇねぇ、もう戻っていいー?」
「いいよー」
「じゃあ戻ろっとー」
髪結が空中に浮きながら戻ってきた。
「そのロボット見せてよー!」
「銀の食器とよく分からない玩具見つけた?はい、どうぞー。」
「あ、懐かしい……昔某特撮作品に出てきたロボットですね、これ。味方の乗り物と合体して強くなるんですよね、懐かしいなー……
確かゼンマイスターとかそんな名前だった気がします」
感傷に浸っている御鈴を他所に、カルノはブリキのロボットを弄り始めた。…どうやらゼンマイ駆動で動くようだ。
「これゼンマイ式なんだー。…巻いてみよ。」
発条を巻かれて命を吹き込まれたブリキのロボット、ゼンマインガーはテコテコと歩き出し、そしてドアにぶつかった。
「あ、待ってよ!」
カルノがドアを開けてやると、ゼンマインガーは通路の角でピタリと止まった。
「?」
「これは……この壁が怪しいわねっ!」
「壊してみる?」
(みんながあっちに気を取られてる隙に……)
一行がゼンマインガーが立ち止まった角に注意を向けているその時、幼き日に返った少女が一人。
「超絶合体、ゼンマイオー!」
「ジー・・・」
―――そして、少女の"かっこいいポーズ"を見つめる幽霊の視線が一つ。…所謂、ガン見である。
「~~~っ!…と、とりあえずこの壁をなんとかしないといけませんね!!」
一方その頃、壁を破壊しようとカルノが攻撃を仕掛けていたのだが…
「えいっ!…むむむ?」
壁は予想以上に硬い。カルノは手が痺れた。
「んー……そういうことね!ここからなら、もしかしたらリモコンが届くかもしれないわ。…ぽちっとな」
なんということでしょう、あんなに閉塞感のあった壁が開いていくではありませんか。
「なんか扉が出たよ!」
「ふふん、まあわかっていたけどね」
「まるでカラクリ屋敷ですね……」
2F動力室
扉の先に進んだ一行が眼にしたのは、1Fと同じつくりの動力室と思われる部屋だった。
「一階の動力室みたいな部屋……だね」
「スイッチあるかな?」
カルノがスイッチを見つけて押してみるも、ブブーッ、というブザー音と共に、ディスプレイに[Locked]の文字が表示された。
「?」
「ということは、この鍵が使えるとことかないかな」
鼎が鍵を差し込んでみると、スイッチのランプが点灯した。
もう一度スイッチを押してみると1Fの時と同じく周囲に明かりが灯った。
「2Fクリア……と言った所かしらね」
「上行こう!」
「もうこの階にも用ないし、そうしよそうしよ!…上の階…なーんかどんどん罠がエグくなってる気がする…。」
「ドリルの次はなに来るんだろうね。」
罠を警戒する髪結とまるで懲りていないカルノを先頭に、一行は3Fへの階段を上って行ったのだった。
最終更新:2013年04月25日 17:17