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  • 真 避難用「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@ ウィキ
  • 南海の襲撃者

真 避難用「機動戦士GUNDAM SEED―Revival―」@ ウィキ

南海の襲撃者

最終更新:2022年04月02日 05:00

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海洋立国と言う言葉がある。海上交易を国家反映の基本に据える国家戦略の事だ。古の大英帝国や日本と言った島国はこれを推し進める事により、歴史上稀に見る繁栄を築き上げた。
日本の流れを汲むオーブもまた島国であり、海洋立国論に根ざした政策をとっている。何しろ、オーブは小さな島国で食糧自給率が低いにも関わらず、その人口は1000万を超え、しかも高い生活水準を持っている。それを維持していくには、他国との交易は必要不可欠の要素だ。

逆に言えば、この海洋立国政策こそが、オーブの弱点でもある。シーレーン(海上交通路)が破壊され、物資が入ってこなくなれば、オーブはたちまち飢餓の境界線上へと放り出される事になる。
もちろんオーブの歴代政府もその事は認識しており、国の規模に見合わぬ強大な海軍力を整備して、シーレーンを守ってきた。統一連合がオーブを首都としてからはその傾向はいっそう強くなり、最近就航した超巨大空母「ラハブ」はオーブの海上防衛の切り札とも言うべき存在となっている。

しかし、そのオーブ、ひいては統一連合に抵抗する道を選んだ者たちにとって、この弱点を衝かないと言う法はなかった。


『機動戦士GUNDAM SEED―Revival―外伝  南海の襲撃者』


オノゴロ島西方、約220浬(約410キロ)の沖合い、水深200メートル。南海の強い日差しすら差し込まぬ深海に、一つの影が潜んでいた。
一見して、シャチかサメにも似たシルエットを持つ。だが、全長が100メートルを超えるようなシャチやサメは、この世には存在しない。
それは潜水艦だった。黒灰色に塗られた艦体には、セイル(艦橋)の側面に白く浮き上がる文字を除き、所属を窺わせるようなものは何もない。

「コンタクト。37000メートル東に船舶の推進音。データベースとの照合……確認。オーブ船籍の輸送船、コーラルシーです」
「情報どおりだな」

ソナー手の報告に、艦長席に座る男は頷いた。コーラルシーはオーブの商船団でもかなり大型の一隻だ。各地の港に港湾労働者などに紛れて潜入させた情報員からの報告を元に、彼はこの船を撃沈しようと網を張っていた。
「護衛艦は随行しているか?」

艦長の質問に、ソナー手は全神経を耳に集中させ、海中を走る様々な騒音……波の音や魚の群れが泳ぐ音、鯨の鳴き声などの中から、それを聞き分けようとする。

「……いました! 輸送船の前方3000を航行中。オーブのイージス艦です」

護衛の存在に、発令所(艦橋に相当する施設)に緊張が走った。これまで彼らは護衛無しの輸送船を襲撃し、4隻を撃沈してきた。それは文字通り赤子の手を捻るようなもので、魚雷や対艦ミサイルの狙いさえ確実なら、ほとんど失敗の恐れは無かった。
が、オーブも彼らの存在を確信し、輸送船に護衛をつけるようになったらしい。それは彼らからすれば狙いどおりの展開ではあった。護衛をつけなければオーブへの航路の安全が保たれない、となれば、船舶保険は急騰し、オーブの物価もまた連動して高騰する。それは、あの国の経済に深刻な打撃を与えるだろう。
しかし、襲撃する側としては、リスクが今までとは比較にならないほど増大したのも確かである。発令所要員たちは艦長の決断に注目した。襲撃か、それとも撤退か?

「ご決断を、ウィラード艦長」

副長役を務める青年が促すと、艦長……元ZAFT士官、ウィラードは頷いた。

「コンディションレッド発令。総員戦闘配置」

緊張と同時に、そうでなくては、という乗組員たちの思いが艦橋に満ちた。

「例え護衛をつけたところで、この海はもう奴らだけのものではない、と言う事を思い知らせねばならん。そうでなくては
この艦を供与された意味もない」

ウィラードの言葉に、乗組員たちが決意を込めた表情で頷く。彼らが操る潜水艦「U-X」は海中で襲撃体勢を整えた。

(連中に凶運をもたらしてやろう。この艦でな)

ウィラードはセイルの横に描かせたシンボルマークを思い起こす。「U-X」の艦名をもじった「凶」の一文字。それがオーブの源流である日本の言葉で、災いを意味する言葉であることを、彼は知っていた。

この潜水艦は、ウィラードたちが作ったものではない。元は大西洋連合のサンディエゴ海軍工廠で密かに建造されている多数の同型艦の第一ロットの一隻である。
主権委譲を要求する統一連合に対して反発を強める大西洋連合は、水面下で対統一連合開戦も視野に入れた様々な戦略を練っていた。しかし、先の大戦 "ロゴス戦役"による被害はいまだ回復せず、統一連合にかの「軍神」キラ・ヤマト率いる最強部隊ピース・ガーディアンがあるとなっては、正面切っての開戦は自殺行為である。
そこで、大西洋連合は搦め手の一手を選択した。それが、統一連合の中心地オーブに対する海上封鎖作戦だ。現在整備を進めている潜水艦隊はその主役となるべき部隊である。

しかし、水中用MSも多数配備されている今、潜水艦隊がどこまで活躍できるかは未知数である。そこで、大西洋連合は各地のレジスタンスに先行量産された潜水艦を供与した。彼らがその有効性を実戦で示してくれれば、大西洋連合としても統一連合との対決を決断しやすくなる。

(要は、体のいいモルモットだな)

この話を持ちかけてきたときの大西洋連合の工作員の話を思い出し、ウィラードは渋い表情になった。向こうにしてみれば、先行量産型が失われても、それによって不具合が検出されれば良いし、コーディネイターの多い元カーペンタリア駐留ZAFT主体のレジスタンスが大損害を被っても、腹は痛まない。
しかし、ウィラードはそんな彼らの思惑を承知で、供与潜水艦による活動を承諾した。なんと言っても、大きな後ろ盾を持たない彼らレジスタンスにとっては、願っても得られない強力な兵器である。それに組織を存続させていくには、自分たちが統一連合に打撃を与えうる存在である事を見せ付ける必要もある。
だから、ウィラードは退くわけには行かないのだ。例え敵に強力な護衛がついているとしても。

「一番から四番まで無誘導魚雷装填。五番と六番にデコイ装填。対艦ミサイル用意」

ウィラードの命令に、副長が怪訝な顔をする。

「無誘導魚雷ですか?」

無誘導の魚雷は誘導装置の複雑な電子部品を省いている分、弾頭の炸薬が多く破壊力が高い。しかし命中率が低く、未だ完全にこの艦に慣れているとは言いがたい乗組員たちが扱うには不安がある。実際、これまで沈めた商船に対しては、全て誘導魚雷を使っていた。
しかし、標的が大型で簡単には沈みそうもない船であるため、ウィラードはあえて無誘導魚雷による一撃必殺を狙ったのである。

「無誘導だ。復唱はどうした?」
「は、はい。一番から四番まで無誘導魚雷装填。五番と六番にデコイ装填。対艦ミサイル用意」

ウィラードの有無を言わせぬ口調に、副長が慌てて復唱する。その命を受け、艦首の魚雷室では6本ある魚雷発射管に魚雷が装填され、艦橋後部のバルジに設けられたVLS(垂直発射ランチャー)の中の対艦ミサイルに起動コマンドが送られていた。

「操舵手、進路を205度に取れ。両舷微速前進。サイレント・ランニング」

さらにウィラードは命令を下す。艦首がゆっくりと動き、進んでくるオーブ船団に斜め左前方から向かう形になる。そのまま艦は3ノットと言う低速で航行し始めた。艦内の音が漏れないぎりぎりの速度だ。
乗組員たちはこのウィラードの命令の意図を計りかねていたが、ここ数ヶ月間で彼が見せた指揮能力、作戦立案能力への信頼が、疑問を口にする事を止めさせていた。

カガリ・ユラ・アスハ統一連合主席暗殺未遂事件後、既に治安警察にマークされていたウィラードはオーブ脱出を決意。密かにレジスタンスに接触する事に成功すると、オーストラリアへ向かった。
豪州北部のカーペンタリア湾には先の大戦でZAFTが築いた地球上最大の拠点があった。その基地は統一連合成立後、PGも含む連合軍の猛攻で壊滅し、多くのZAFT兵が戦死するか捕虜の身となっていたが、それでも少なからぬ兵が脱出し、砂漠や密林の奥に潜んで抵抗を続けていた。
ウィラードはその中の一部隊に合流していた。先の二度の大戦を戦った歴戦の将である彼の名は旧カーペンタリア基地所属部隊の間でも知られており、それほど日を置かず、かれは豪州北東部のZAFT残存勢力のリーダー格になっていたのである。
ただ名声だけに頼ったのではなく、いくつかの襲撃作戦を立案し、自ら指揮をとって成功させた手腕も、旧ZAFT兵たちの心を掴んだ理由だった。抵抗を続けながらも全般としては劣勢にあり、じわじわと追い詰められていた豪州のレジスタンスにとって、ウィラードは待ち望まれていた「強いリーダー」だったのである。
彼自身はその評価を面映いと感じていたが、祭り上げられた以上はその役割を果たす事にためらいはなかった。

海中をゆっくりと進む「U-X」。その発令所では、ソナー手が船団との距離を読み上げていた。

「距離……28000……27000……」

ウィラードはその報告をじっと聞いていたが、26000になったところで浅深度への浮上を命じた。

「大丈夫でしょうか?」

不安そうな副長に向けて、ウィラードは自身に満ちた表情で頷いた。しかし、内心では不安を必死に抑えている。彼が最後に指揮した艦は地上戦艦で、潜水艦とは勝手が違う。もちろん経験がないわけではないが、長いブランクは十分に不安材料足りえた。
それでも、艦が深度50まで浮上し、距離が15000になった時点でも、敵護衛艦がこちらの兆候に気づいた様子はなかった。

「よし……VLS、一番から四番まで発射! 目標は敵輸送船!!」
「了解! 敵輸送船に対し、対艦ミサイル一番から四番まで発射します!!」

ウィラードの命を受け、砲雷長が戦術パネルのスイッチを続けざまに押す。既に起動命令が出ていたミサイルはVLSから撃ち出されると、ロケット・モーターに点火。頭上の海水を突き破り、空中に踊り出た。

「深度そのまま。第三戦速!!」

ウィラードが加速を命じる。副長が懸念を表明した。

「艦長、敵に発見されませんか!?」

既にミサイルの発射により、敵は襲撃に気づいたはず。しかし、ウィラードは首を横に振った。

「大丈夫だ。私の勘が正しければな」

その頃、海上ではイージス艦が突如出現したミサイルを探知していた。

「敵ミサイルのコース、コーラルシーを指向!」

レーダーオペレーターの報告に、まだ若い艦長は慌てて命じた。

「げ、迎撃開始!」

高度な戦闘システムであるイージス・システムは、この命令を受けて直ちに飛来するミサイルへの迎撃を開始していた。15000という至近距離から発射されたミサイルは、ほとんど秒単位で突入してくる。迎撃に余裕はなかった。前甲板の対空ミサイルが発射され、U-Xが発射した対艦ミサイルに噛み付き、粉砕する。たちまち3発のミサイルが撃破され、海面に破片をばら撒いた。

残り一発に対し、主砲とCIWSが弾幕を張り巡らす。砲声が海上を響き渡り、ミサイルの前面で対空砲弾がはじけた。その破片がミサイルの外殻を切り裂き、主翼を叩き折る。
十数秒にも満たない短時間の間に、ミサイルは全て空中から姿を消した。安堵する艦長。だが、彼はミサイルに気を取られるあまり、護衛対象である輸送船への気配りを忘れていた。
彼の敵手は、それを見逃すほど甘くはなかった。

「よし、奴はミサイルに夢中になっているな。潜望鏡深度まで浮上!」

ウィラードの命令に、U-Xは陽光きらめく海面直下まで浮上すると、潜望鏡を上げた。ウィラードが確認すると、イージス艦はミサイルを全て迎撃したにもかかわらず、まだ砲撃を続けている。ウィラードはにやりと笑った。思った通り、陸軍と比べてレジスタンスとの交戦経験が少ない海軍は、だいぶ慌てているらしい。あれでは自分の発する音に紛れて、こちらの接近には気づいてはいまい。

「よし、全魚雷、発射!」

ウィラードは命じた。装填されていた四発の魚雷が、微かに艦を震わせて海中へ泳ぎだしていく。それは高性能燃料電池から盛大に電力を取り出してポンプジェットを起動し、たちまち70ノットに迫る高速で敵船団に迫った。

凄まじい大音響と共に、イージス艦の艦長は己の敗北を知った。
振り向くと、護衛すべき輸送船の船首に、鮮やかな白い水柱が立ち上っていた。その水柱は数瞬後にどす黒く濁り、次いで真っ赤な火柱と化して空に突き立つ。
それが収まった時、コーラルシーは僅かに「く」の字に折れ曲がっていた。船体を支える竜骨が、魚雷の命中で叩き折られたのだ。さらに命中個所から怒涛の勢いで流れ込む海水が船内を浸し、船は急速に傾き始めた。

「駄目だ……!」

艦長は唸った。もはやあの船は救えない。そう悟った瞬間、彼は敵への憎悪に支配され、脳が「敵を倒す」という一事のみで塗りつぶされた。

「くそっ、くそっ! 奴は、敵はどこだ!? 生かして帰すな!!」

視野狭窄を起こした彼の目には、救助を求める輸送船乗員の姿は入っていなかった。
その頃、U-Xは沈み行く輸送船の立てる音響に紛れて、密かに現場からの脱出を図っていた。が、その前に異変が起きた。突然「コーン」という金属を叩くような音が船体を打ったのだ。

「敵イージス艦、アクティブソナーを起動。こちらに向かってきます」
「なに?」

ウィラードは顔をしかめた。

「溺者救助をしないつもりか」

彼がコーラルシーのみを撃沈し、イージス艦に手をつけなかったのは、沈む船から投げ出された人々の救助をさせるためだ。偽善と言えば偽善だが、軍人でない人々を攻撃する以上は、彼らの生存の道を少しでも残しておきたかったのだ。それがウィラードの軍人としての意地だった。
それなのに、イージス艦の艦長は「民を守る」という本分を忘れて行動している。ウィラードの顔に怒りが浮かんだ。

「よかろう。ならば相手してやる。デコイ及びスティングレイ、射出」

彼の命令と共に、囮魚雷が打ち出され、続いて艦橋後部のハッチが開き、エイのような奇怪な影が海中に踊り出た。

「敵潜水艦捕捉。距離20000」

イージス艦の艦橋では、ソナー手からの報告に、艦長がほくそ笑んでいた。ついに敵を捕らえた。これで報復してやれる。

「対潜ミサイル、用意」

命令と同時に、艦首VLSのハッチが開く。発射を命じようとした時、ソナー手が大声を上げた。

「待ってください! 反射波が小さすぎる……これはデコイです!」
「な、何だと!?」

艦長が怒鳴った時、艦橋から見える海面の二箇所が、急に泡立った。何事かと思うよりも早く、艦橋のガラスが白濁し、粉微塵に割れる。艦橋の電子機器が次々に火を噴き、要員たちが苦悶の表情を浮かべて倒れた。
艦長もまた、いきなり身体を芯から揺さぶるような不快な振動を感じたと思ったその直後に、凄まじい苦痛が押し寄せ、絶叫するよりも早く視界が白熱の光に包まれ……意識が途切れた。
イージス艦の艦橋は内側から弾けるように爆発し、脳髄を失った艦は洋上に停止した。
艦内の予備発令所にいた副長が艦橋との連絡が途絶した事に気付き、そこへあがってきた時、彼を出迎えたのは、原形を留めないほどに破壊され、焼き尽くされた艦橋の惨状だった。既に敵艦とのコンタクトは、完全に途切れている。

「あ……悪夢だ……」

副長は絶句し、艦を引き返させた。この後、レジスタンスの潜水艦は「ソロモン諸島の悪夢」としてオーブ海軍に恐れられる事となる。

「スティングレイ、回収しました」

オペレーターの報告に、ウィラードは満足そうな笑みを浮かべた。

「なかなか使えるな、あれは」

スティングレイとは、U-Xに装備されている無線外装フォノンメーザーポッドの略称だ。言ってみれば、水中版ドラグーンとでも言うべき兵器である。
強度に収束した「音」を投射するフォノンメーザーは、射程こそ短いが水中では回避不能と言っても良い兵器だ。何しろ、水中での音の伝播速度は、大気中の4倍を越える。
射程の短さを兵器自体を分離して艦から遠方に展開させる、という形で補ったのがこのスティングレイで、最大展開距離は40キロに達する。しかも人員に余裕のある潜水艦での運用を前提としているため、専従オペレーターを置く事ができ、ドラグーンのような超人的空間認識能力は必要ない。運用次第では水中用MSにも対抗しうる兵器として期待がかかっていた。

「我々の完勝ですね、艦長」

副長の言葉に、ウィラードは頷いた。

「今回のところはな。が、連中も強力な兵器を我々が運用している事を知ったはずだ。次は向こうも本腰で来る。各位、気を抜くな」
「はっ!」

ウィラードの訓示に、全員が敬礼で答えた。

数日後、U-Xは根拠地となっているニューギニア南岸の秘密ドックへ帰還した。ウィラードが艦を降りると、参謀の一人が走り寄って来た。

「司令、朗報です。ロイズ船舶保険は統一連合の圧力にもかかわらず、オーブ向け船舶の保険料を30パーセント引き上げると宣言しました」

「うむ」

ウィラードは頷いた。ロイズは西暦時代からの伝統を誇る世界最大の船舶保険会社である。本部はブリテン島にあり、そこは大西洋連邦の領内だ。これも、連邦のオーブに対する経済戦の一手だろう。
この潜水艦作戦の成功でオーブが被る経済的打撃は少なくないはずだ。それは統一連合の弱体化にもつながる。
しかし、とウィラードは思う。オーブと言う国に対する敵意はもちろんあるが、同時に五年をそこで過ごした彼は、幾人ものオーブ人の知己を持っていた。
彼らに迷惑をかけることは本意ではない。
特に……昔、街頭でラクス批判をしたためにリンチを受け、予備拘禁されかけていた彼を庇おうとしてくれたあの少女のような、罪なき人々には。

(何と言ったかな、あの娘は)

確か、ソラと言ったか……と思い出し、内心で詫びる。

(済まんな。恩を仇で返すような真似をする。許せとは言わない。せめて、独裁者が滅びたあとの自由な世界……それを君たちに残す事で詫びよう)

彼は知らない。ソラもまた、成り行きとはいえレジスタンスに身を投じたことを。後にウィラードは思わぬ場所と形で少女と再会し、飛び上がるほど驚く事になるのだが、それはまた別の物語である。
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