その他 ゆっくりイーター誕生

父の実家の倉庫の整理をしていたら1800mm×900mm×600mmのサイズの馬鹿でかい水槽が出てきた。
昔親父がアロワナを飼っていた時に使っていたものらしい。
ちょうど俺も何かペットを買いたいと思っていたのでこの馬鹿でかい水槽を深く考えず一人暮らしの部屋に持ち帰る事にした。
自室に水槽を持ち帰り「明日ペットショップにでも行ってみるか・・・・」と独り言を呟き床に就いた。

翌日、俺はペットショップに行くため玄関を出る。
人影がないマンションの廊下に「何か動く饅頭のようなもの」が数匹居る。
たぶん母親なのだろう大きい饅頭が一匹とその子供に見える中くらいの饅頭と小さい饅頭が2匹ずつ。
「アレを飼ってみたら面白いんじゃね?」一人暮らしをしてると独り言が増えて困る。
自室から大きめのダンボール箱を持ってきて饅頭一家の背後から近づく、幸い饅頭一家は豪く鈍感らしく全く気づかないようだ。
次の瞬間饅頭一家の上から大きなダンボールを被せ捕獲する。
「ゲッチュ!いただき!!!!!!」俺は叫んだ。スネーク(笑)

                    自室にて

先ほどゲッチュした饅頭の詳細をネットで調べて見て解かった事がいくつかある。
ゆっくり霊夢と言う生物らしい事
雑食性であり森や草原などに生息する事、
ある程度なら人語を解すが犬よりコミュニケーション能力が低い事(つまり馬鹿)
中身は餡子で出来ている事
ご丁寧に繁殖のさせ方まで書いてあった。
後ろのゆっくりを詰め込んだダンボールから
「ここからだして!」だの「これじゃあゆっくりできないよ!!」だの聞こえてくる。

早速俺は、土を入れ隠れる場所を作った水槽(水は入っていない)にダンボールの中身を移し蓋をする。
「ゆっくりしていってね!!!」
母親だろう一番でかいのが叫んだ。
どうやら蓋をされた事にすら気づいていないようだ
「おにいさんはゆっくりできるひと?」
中くらいのがそう言うので俺は「好きなだけゆっくりしていいんだよ」と返す。
そんなやり取りをしばらく続け外はもう夕闇に包まれていた。

「おなかがへったよ、はやくごはんにしてね!!!」
「ゆっくりはやくごはんにしてね!!!」
饅頭共が騒ぎ出す。信じられないくらい騒いでいる。
とりあえず水で練った小麦粉の塊を与えてみることにする。
「うっめ!めっちゃうっめ!」
ものすごい勢いで小麦粉の塊に食らいついていく饅頭共、傍から見るととても滑稽で面白い。
小麦粉の塊を食い尽くすと木箱で作ってやった隠れ家に入って行き、5分もしない内に寝息が聞こえてくる。

そんな感じで饅頭を飼い始めて1週間がすぎゆっくりたちは俺のことを全く警戒しなくなった。


そういえばさっき雑談中、同僚の稲咲が
「饅頭食いながら飲む焼酎はやばい位うまいぜ」
とか言っていたのを思い出し焼酎が飲みたくなったので
奮発し高級焼酎である火焔山を購入し家に帰る。
いつものように
「おなかがへったよ、はやくごはんにしてね!!!」
などと騒ぐゆっくりに餌をやり寝静まるのを待つ。
焼酎を飲んでいて気がついた「しまった、饅頭を買い忘れた」
今更饅頭を買いに行くのはめんどくさいので諦めようと思った直後、例のでかい水槽が目に入った。
中に入っているのはゆっくり、つまり生きた饅頭である・・・・・








後半へ続きますね

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最終更新:2008年09月14日 09:20
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