夜空に輝く天の川のほとりに、
ゆっくり天界のゆっくり総領の娘でゆっくりてんこと呼ばれるそれは美しい天饅が住んで居ました。
ゆっくりてんこは、ゆっくり天を支配している父ゆっくり総領の言いつけをよく守り、毎日歌や踊りに精を出していました。
ゆっくりてんこの歌う唄はそれはみごとで、リアルモンクな光属性で、
ブロントスレの移り変わりと共にIDを変える不思議なブロンティストです。
ゆっくり総領は娘の働きぶりに感心していましたが、年頃の娘なのに
ゆっくり一つせず、交尾をする暇もない娘を不憫に思い、
天の川の西に住んでいる働き者ののうかりんという農家の人型饅頭と結婚させることにしました。
こうしてゆっくりてんことのうかりんの二人は、新しい生活を始めました。
しかし、結婚してからのゆっくりてんこはのうかりんとの暮しに夢中で毎日ゆっくりしてばかり。
歌や踊りをすっかり止めてしまったのです。
ゆっくり総領も始めはこんな二人の様子を新婚だからと大目にみていましたが、
いつまでもそんな有様が続くと眉をひそめざるを得ません。
ゆっくり総領はすっかり腹を立ててしまい、2匹の所へ出向くと、
「ゆっくりてんこ、うたっておどるおしごとをわすれちゃったの!!
いつまでもそうやってゆっくりさせるわけにはいかないよ!!ゆっくりうたっておどってね!!!」
更に付け加えて...
「いっしょうけんめいおしごとをするなら、いちねんにいっかいのうかりんとゆっくりしてもいいよ!!!」
と申し渡しました。
ゆっくりてんこはのうかりんと離れて暮すのがとても辛く涙にくれるばかりでしたが、
父ゆっくり総領に背く事もできず、のうかりんに別れを告げると、うな垂れて天の川の東に帰って行きました。
それ以来、自分の行いを反省したゆっくりてんこは年に1度ののうかりんとの再会を励みに、
以前のように歌や踊りに精を出すようになりました。
のうかりんも勿論思いは同じ、働いて働いて...7月7日を待ちました。
こうして、のうかりんとゆっくりてんこは互いの仕事に励みながら、指は無いけど指折り数えて7月7日の夜を ...
ところが、2匹が待ち焦がれた7月7日に雨が降ると、
天の川の水かさが増して、ゆっくりてんこは向こう岸に渡ることができなくなります。
川下に上弦の月がかかっていても、サボりがちな川の舟人はゆっくりてんこを渡してはくれません。
2匹は天の川の東と西の岸辺にたたずみ、お互いに切ない思いを交しながら川面を眺めて涙を流すのでした。
7月7日に雨が降れば...そんな2匹を見かね何処からともなくゆっくりフランの群が飛んできて、
天の川で翼と翼を広げて橋となり、ゆっくりてんこをのうかりんのもとへ渡す手助けをするフリをして川に落としては遊ぶそうです。
LEGEND OF MILKY WAY END
作:ミコスリ=ハン
引用元:ttp://yumis.net/tanabata/
最終更新:2008年09月14日 09:27