#どちらかというと投棄所か
、可愛がるスレ向きだったかもしれません。
#不適当だと思ったら
、勝手に削除して下さって結構です。
「おい、しっかりしろ!
ゆっくりまりさ、お前は強いゆっくりのはずだぜ!?」
博麗神社の一室に、2人の人間と1人の魔法使い、そして、3匹のゆっくりが居た。
目を覚まさないゆっくりまりさと、その友人であるゆっくりれいむとゆっくりありす。
そして、その3匹と同じ顔を持つそれぞれの飼い主たちだ。
事の始まりは30分前。遊びに出ていたれいむが、体中蔦だらけになったゆっくりまりさを引きずって
自らの住み家である博麗神社へと、駆け込んできたのである。
「あら、随分早かったわね。もう遊び疲れちゃったの?」
「ゆ! ちがうよ! まりさがたいへんなんだ! れいむおねえさん、まりさをたすけてあげて!」
「え……? って、これ、魔理沙のところのゆっくりじゃないの!?」
霊夢は、応急処置としてオレンジジュースをかけてから寝かせ、慌てて魔理沙の所へと飛んでいった。
そして、魔理沙の家に遊びに来ていたアリスとゆっくりありすまで付いてきて、今に至る。
「まりさ! まりさ! めをあけてよぉ!」
「しっかりしなさいよね! そんなことじゃ、とかいはのありすのともだちとはいえないわよ!?」
まりさと仲の良い2匹のゆっくりも、涙目になりながらまりさに寄り添っている。
「ねぇ、魔理沙のゆっくりに、一体何があったの?」と、アリスは霊夢に尋ねた。
「それが分からないのよ。うちのゆっくりが見つけた時には、既にああなってたらしくて」
「じゃあ、本人が目を覚ますのを待つしかないわね……」
「……ゆ……まりさおねえさん……?」
まりさが、弱々しい声をあげながらも目を覚ましたのは、それから1時間後だった。
「ゆっくり!! よかった、無事だったんだな……!」
ぽろぽろと涙をこぼしながら、まりさを抱きしめる魔理沙。
「ゆ……?」
まりさは、状況を把握していないのか、間抜けな声をあげる。
「まりさー!」
「ゆ! れいむ!? ここ、おねえさんとれいむのおうちだ! なんで?」
「れいむが、たおれてるまりさをはこんできたんだよ!」
「ゆ……? まりさ、たおれてたの?」
よほど強いショックを受けたのか、どうやら、まりさには当時の記憶が無いようだ。
だが、その自衛手段としての忘却は、すぐに破られる事となった。
「ふ、ふん! さすがありすのおともだちなだけあって、しぶといじゃない!」と、ゆっくりありす。
素直でないありすにとっては、これでも最上級の喜びを表現しているのだ。
「ゆ…………」
ありすを見た瞬間、まりさは顔面蒼白となった。
「まりさ?」
「あ゛り゛ず! あ゛り゛ずごわ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛っ゛!!!!!!」
まりさは、白目を剥いて再び昏倒した。
「なるほど……まりさは、『わるいありす』に襲われたわけか」
幻想郷に突如現れた生き物『ゆっくり』は、種族以外にも、『いいゆっくり』『わるいゆっくり』でカテゴライズされる。
『いいゆっくり』は非常に大人しく愛らしい生き物で、ペットとして飼われたり、
農業の人手になったりと人間と友好関係を築いている。
反対に『わるいゆっくり』は畑や人の家に侵入してめちゃくちゃにするわ、
お腹がすけば同族食いを平気でやるわと非常にろくでもない生き物である。
何故『いいゆっくり』と『わるいゆっくり』に分かれて産まれるかなど、詳しい事は未だ明らかにはなっていない。
ありす種のいいゆっくりは、プライドが高く素直でないという欠点こそあるが
ゆっくりの中でも知能が高い方で、群れの中の小さい子の面倒を積極的に見たりなどしている。
逆に、わるいありすは、発情期になると相手の種族や大きさなどまるで関係なしに
自分が満足するか相手が死ぬまで交尾を続けるという悪質な性質を持ち、他のゆっくりに恐れられている。
今回、まりさがわるいありすにレイプされて生き残れたのは、
魔理沙と一緒にしていたトレーニングによって基礎体力が他のゆっくりより高かった事と、
危険を察知した体が、本来なら蔓に回される養分をシャットアウトするという、
本来単純な生き物であるゆっくりではあり得ないような奇跡が起こったおかげである。
「ゆ……ありす、ごめんね。まりさとありすはともだちなのに、おどろいちゃったりして……」
「あ、あやまってくれればいいのよ。ありすはとかいはだし、とくべつにゆるしてあげるわ!」
ありすは、まりさに嫌われたと思い、泣き続けて赤くなった目をまりさに見せないようにしながら、そう言った。
その日の夜、マーガトロイド邸。
本を読んでいたアリスの元へ、ありすがやってきて外出許可を求めてきた。
どうしたの、こんな夜更けに、とアリスが理由を尋ねても、ありすは答えなかった。
ただ、その目には確かな『決意』が宿っていた。
「ありす……あなたまさか、まりさを襲ったありす達に復讐しに行く気?」
ありすは答えなかった。ただ、返事の代わりにこくり、と顔を縦に振った。
「ダメよ、この時期はありすの発情期。集団で襲われたら、頭のいいあなたでも勝ち目は無いわよ!」
アリスは必死で説得したが、ありすは頑として聞き入れなかった。
とうとう根負けしたアリスが、その代わり自分も付いて行く、と言ったが、ありすはそれも聞き入れなかった。
「なるほど……ゆっくり同士の争いは、ゆっくり同士で決着を付けるべき。そう言いたいのね」
その言葉に、ありすがうなずく。
「……分かったわ。でも、必ず無事に帰ってきてね。あなたは、私の大事な家族なんだから」
ありすは、マーガトロイド邸を出てから、ずんずんと歩きだした。
目的地は、まりさが襲われた場所。結構な数の集団だったというまりさの言葉からして、
そう遠くへは移動していないと踏んだからだ。
そして、その読みは見事に当たっていた。
「「「「「ゆっ! ありすといっしょにはやくすっきりしようね!」」」」」
「やめでえ゛え゛え゛え゛え゛!! ずっぎりじだぐな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛い゛!!!!」
ありす達は、ゆっくりれいむを集団でレイプしていた。
泣き叫ぶれいむだったが、その声がありす達に届くことはなく、全身を蔓だらけにして干からびてしまった。
一帯は、地獄という言葉がよく似合う場所へと変貌していた。
干からびた母れいむの周りには、潰れた饅頭が何個も転がっている。
ありす達は、生まれたばかりの子れいむまでもをレイプし、押しつぶしてしまったのだ。
「すっきりー!」
「やっぱりまりさがいちばんだけど、たまにはれいむもいいわね!」
「おひるのまりさはさいこうだったわ!」
すっきりし終わった後は、ついさっきまでレイプしていた相手には目もくれず好き勝手な事を言う。
あれが、昼にまりさを襲った集団だと確信したありすは、彼女らの目の前に踊り出た。
「みたことのないありすよ!」
「ありすもいっしょにすっきりしましょう!」
言うが早いか、ありすを取り囲むわるいありす達。
「……さない」
「ゆ?」
「ありすのともだちをいじめたわるいゆっくりは、ぜったいにゆるさない!」
ありすは、真正面の同族へ向かって、突撃した。
「ありすのあいをうけとめてくれるのね! うれじい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!」
自分から行くまでもなく、向こうから来てくれた事に歓喜の声をあげるわるいありすの一匹。
(以下、分かりづらいため、わるいありすはA、Bなど、アルファベットで記す)
2匹の身体が密着し、振動が始まった。ゆっくりの交尾開始の合図である。
だが、これは交尾などでは無い。友達を襲われた事に対するありすの、怒りの一撃であった。
「むほおおおおおおおおっ!! ぎも゛ぢい゛……!?」
最初は快感に身を震わせていたAだったが、徐々に様子がおかしくなってゆく。
「ゆ゛!? い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛い゛い゛い゛っ゛!!!!」
敵が悲鳴をあげるが、ありすは意に介せず振動をさらに速めた。
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆう゛う゛う゛う゛う゛う゛っ゛!!」
悲鳴を上げ続けるA。そして、何の前触れもなく、Aの身体ははじけ飛んだ。
「ふぅー……ふぅー……ふぅー……」
ひと仕事を終え、荒い息を吐くありす。
一方、わるいありす達は、何が起こったか理解できていなかった。
仲間の1人が交尾をしていたと思ったら、いきなりはじけ飛んだのである。
こんな事になったら、わけのわからない事態に戦慄し、逃げだすのが普通である。しかし……
「つよいありすすてきぃぃぃぃぃぃ」
「ありすのあかちゃんうんでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!」
発情したゆっくりありすに、正常な判断能力など、ある筈が無い。
BとCが2匹がかりで、ありすにへばりつき、身体を震わせる。
今まで、彼女らのツープラトン・アタックから逃げおおせたゆっくりは1匹として居なかった。
「ゆっゆゆゆゆゆゆゆゆ」
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!」
快感を得ようと、めちゃくちゃな勢いで身体をこすり合わせる。
だが、ありすは、それすらも上回る勢いで身体を震わせ、
2匹のゆっくりは、カスタードクリームをまき散らしながら、その生涯を終えた。
「ごべんなざい゛い゛い゛……!」
「ありず、じづはいながもの゛の゛ゆっくりなんでずぅ゛……!」
大半のゆっくりはありすの超振動によってバラバラになって物言わぬ残骸となり、
わずかに残った息のあるゆっくりも、その命は風前の灯であった。
ありすは、それらに目もくれず、マーガトロイド邸へと向かって歩き出す。
空を見ると、既に朝日が顔を出していた。
「ありす、かえったわよ!」
「ありす!」
心配して夜通し起きていたのだろう、目の下に大きな隈を作ったアリスが、自らの家族を出迎える。
「良かった……心配してたのよ。もしかして、あなたもやられちゃったんじゃないかって思って……!」
「しつれいしちゃう! ありすはとかいはのゆっくりだもの、わるいゆっくりになんかまけないわよ!」
ありすが、アリスの同行を許さなかった理由は、2つあった。
1つは、ゆっくり同士の諍いに、飼い主を巻き込む事を良しとしないありすのプライドの高さがそうさせた。
そしてもう1つは、大好きなアリスに、自らの醜い過去を見せたくなかったからだ。
ありすは、かつて『わるいゆっくり』に分類されていた。
とは言っても、あの集団のありす達のように、性欲の権化だったというわけではない。
持って生まれた異常な振動力のせいで、普通の交尾をしても相手を殺してしまうのだ。
かつて、愛する相手と初めての交尾を行った後、残っていたのは潰れた皮と、餡子だけだった。
ありすは、呪った。自らの身を、自分を作った顔も知らぬ両親を、仲良く交尾を行う、他のゆっくり全てを。
こんなに苦しいのなら、悲しいのなら、交尾などせぬ!!
やさぐれたありすを救ってくれたのは、自分を拾ってくれたアリスと、友達になってくれたゆっくりまりさ、ゆっくりれいむだった。
こんな醜い自分を受け入れてくれた大事な友達。その友達のためなら、いくらでもこの忌むべき力を使ってやろう。
ありすは、心の中でそう決意していた。
半年後、マーガトロイド邸のゆっくりが、付近一帯の悪いゆっくり達を懲らしめるために、
石を運ばせる苦役を強いて、『ゆっくり十字陵』を作り上げたのは、また別の話である。
ただ石を積み上げただけではなく、悪いゆっくり達の餡子やクリームが漆喰となって固められた堅固なそれは、
良いゆっくり達のための楽園として、後世に伝えられたという。
最終更新:2008年09月14日 09:28