その他 yukkuri_sisugita_kekka

 某日某所。某虹川姉妹と某ゆっくり家族が帰宅の途についていました。
 ゆっくり達はそれぞれ、頭に楽器の入ったケースを括り付けています。
 どうやら某虹川姉妹は仕事の帰りのようです。ゆっくり達は楽器運びの手伝いでしょうか。感心ですね。
 仕事――多分コンサートか何かは盛況だったようで、某姉妹は皆機嫌が良さそうです。
 普段はむっつりしている長女も、今日ばかりは相好を崩し気味です。

 某姉妹とゆっくり達が自宅に到着します。

「ただいまー」
「ゆっくりしてたー!?」
「「「ゅー、ぉかぇぃなさーい」」」

 某姉妹の脚の間を潜り抜けて、ゆっくり達が自宅に飛び込みます。皆少し上を見て、某姉妹のパンツチェックを忘れません。
 一仕事終えてきたゆっくり達を、まだ小さい子供のゆっくり達が出迎えます。
 おしごとどうだったー? あるこーるが3かいだったよー!
 アンコールです。
 ペチャクチャ、キャッキャウフフと戯れるゆっくり達の頭から楽器入りケースを取り外すのは三女。
 次女は「簡単に夕飯つくるわね」と台所に向かいます。
 長女は酒の入った瓶と、グラスを用意しています。

 乾杯。
 某姉妹とゆっくり達が、仕事の成功を祝って杯を上げます。
 酒の肴は、今日の仕事にまつわる話と次女の料理です。
 興奮冷めやらぬ某姉妹とゆっくり達は、いつまで経っても宴会を続けますが、子供のゆっくり達はそうもいきません。
 日付が変わる頃には、眠気を耐えられずにうつらうつらし始めました。

「こどもたちはもうおねむだねー」
「ああ、私たちには構わず寝ると良い」

 子供のゆっくりが寝室に連れて行かれます。饅頭の皮は緊張を失って身体は重力まかせに形を崩し、子供達はもう限界のようです。
 その子供達の様子を見て、次女が手を打ちます。

「そうだ、子守歌を演奏してあげましょうか!?」

 機嫌が良い上に酒も入っている姉妹達は、そりゃいいね、うん賛成だ、と楽器の用意を始めます。
 親のゆっくり達も、嬉しそうな顔をしています。

 一曲目。女神が夜露に濡れる草木を慈しむような弦楽器の旋律が、子供だけでなく親の眠気までを誘います。
 二曲目。憎悪すら許す母の優しさが、眠りの闇に対する不安を消し去ります。
 三曲目。四曲目……五曲目で少し曲調が変わりました。
 その辺りで、親ゆっくりが目を覚ましました。二曲目の途中で眠っていたその親ゆっくりは、おやまだ演奏してたのか、と思いました。
 六曲目、ある稀代の作曲家が偉大なる軍人のために書いた曲がほぼ全ての親ゆっくりを眠りから引き上げます。

 某姉妹はノリノリで演奏を続けます。
 親ゆっくりは、「あらら、あかちゃんがおきなきゃいいけど」と困った感じで言います。
 次の瞬間、親ゆっくり達は5cm程飛び上がることになりました。
 某姉妹が運命のドアを思い切り殴りつけたのです。
 起きたというか、びっくりして跳ね起きた子供のゆっくりが、むずがり始めます。
 某姉妹は全く気づきません。
 いつしか曲は情熱的な愛を歌いはじめ、刻まれるステップは正しく魂のタンゴ。
 私の愛よ、炎となって燃え上がれ。
 子供のゆっくり達の泣き声わめき声が、飛び散る三女の汗を震わせます。

「あ、あかちゃんがおきちゃったよ!! えんそうをやめてね!!!」

 某姉妹を止めようと突撃した親ゆっくりが、次女が演奏するラッパの音圧に負けて転がり帰ってきました。
 目が泳いでいます。「ぼ、ぼえー……」。無茶しやがって。

「びえええええ!!! うええええええええんん!!!」
「ねむいよー! うるさいよー!」

「あかちゃんがねむれないからしずかにしてえええええ!!」
「おねがいいいいしますぅぅぅううう!!!」

 結局、子供のゆっくり達は泣き疲れた挙げ句の睡眠不足が祟ってしまい、風邪を引いてしまったそうです。
 ちゃんちゃん。






 とある夜中、宵の口。
 魔法の森のマーガトロイド宅で永遠にロリータスカーレットムーンが、アリスの目の前のテーブルを叩きます。
 両手でバンッと。あまりの勢いに身を引いたアリスが、レミリアの言葉を反芻します。

「シマパン?」

 なんだそれは。死真把ン? 意味が分からない。
 レミリアが「こんなことも知らないで。同じ引きこもりとして情けないな」とポケットから一枚の画用紙を取り出します。
 そこにはクレヨンで描かれた『シマパン』の概要図がありました。絵・れみりあちゃん(500歳)。

「……ああ、なるほど。ボーダー柄のパンツのことね、『縞パン』か!」

 こんなもの何に使う気なの? とジト目で訊かれたレミリアが無い胸を張ります。

「ウチのゆっくりれみりゃに穿かせるのよ」

 あの、屋敷を挙げて猫可愛がりをしているゆっくり達のことか。
 自分に似た顔をしたナマモノを可愛がるだなんて当主御自らナルシストだこと。
 そんな感想はおくびにも出さないで、アリスは告げます。

「サイズは……ミリ単位で空腹時と満腹時ののデータがあるわね。いいわ、三日で作りましょう」

 どうやらいつの間にか裁縫屋の真似事をしていたらしいアリスが、レミリアの要求を受けます。

「6時間だ。明日の日が昇るまでに試着まで持って行け。披露目は明日の朝だ、いいな『はい』か『イェス』で返事しろ」

 目つきが怖い幼女がアリスに迫り、ついついオーケーをさせてしまいました。
 「期待してるぞ」。レミリアは嬉しそうに帰って行きました。

 さて、とミシンの用意を始めるアリス。
 ぶっちゃけボーダー柄の布地なら、山の巫女に胸当てとパンツの一式を作ったときの余りでどうにかなりそうです。
 山の巫女は『ボーダー柄の下着』と言っていたけど、『縞パン』とも言うのか。

「6時間あれば余裕か。ごめんね、まりさとありす。今夜は二人で寝て」

 奥の部屋に続く扉のスキマから、ずっと様子を覗いていた飼いゆっくりに声を掛けて仕事に掛かります。



 結論から言うと、アリスは全く素晴らしい仕事をしました。
 レミリアが涎を垂らし、咲夜が鼻血を吹き、美鈴が自分の名前を忘れるくらいに。
 それはまさに縞パンでした。余計なリボンやフリルは一切省き、ヒップのラインを必要十分に浮き上がらせ、
腰と腿、股を適度に締め付けることで若干の食い込みを発生させます。
 まさに在りし幼女のための縞パン。
 早速、体付きのゆっくりれみりゃに装着されました。それは似合うことが約束された勝利の下着であったため、
単なる確認作業でしかありませんでした。

「さあ、披露目に行くわよ!!!」

 鼻息荒く宣言するレミリア。それに威勢良く答える従者二人と、「?」で返すアリス。
 誰に? どこで? どうやって?
 その疑問に対する回答は迅速に行われました。



「皆のモノ!! 刮目しなさい!! これが紅魔館が誇るゆっくりれみりゃの新式パンツよ!!!」

 レミリアが吸血鬼としての身体能力を存分に発揮して叫び、町を行く人々の注目を集めます。
 美鈴が天に届けと掲げた腕の先にはゆっくりれみりゃがいました。縞パン一枚のみを身につけたれみりゃが。

「は、はずかしいよ、さくやぁ……」
「恥じらいの表情もばっちりですね!」

 未発達の女児特有のプニプニしたゆっくりれみりゃの身体にはパンツが一枚だけ。
 道行く人々の視線は全ては、その表面積数十平方センチメートルの布地に集中しています。
 顔を真っ赤にしたゆっくりれみりゃはモジモジと脚を動かし、なんとか無遠慮な視線から布地を隠そうとします。
 しかし、美鈴の絶妙なフォローにより、れみりゃの動きは単なるアピールに変換され、白と水色のコンストラクトが人々の目に焼き付きます。

「あぅ、ぁう。みないでぇ……」

 れみりゃがグズグズと泣き始めますが、群衆の頬を緩ませる効果しか発揮しません。

「ああ、泣いてる顔が堪らないんだよ」

 脳無し吸血鬼が脳が湧いたみたいな発言をします。
 れみりゃの口元から零れた涎が、柔らかい平原から丘陵を経由してデルタ地帯に到達します。
 そう、れみりゃの涎がパンツに届き、『初染み』を作りました。

「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」

 沸き上がる歓声。視姦される幼女。ヒートアップする熱気。

「「「わっしょい! わっしょい! れみりゃをわっしょい!!」」」

 半裸のままで暑苦しい連中に触りまくられるゆっくりれみりゃ。泣き声は既に号泣の域に達してますが、誰も気にしません。
 いえ、一人だけいました。一人だけついて行けずにドン引きしていたアリスです。

「ところでこの天使の羽衣を作った天女は誰だい!」
「あそこにいるアリスさんですよ!」

 百を超える視線がアリスをロックオン。
 喉の奥から出る「ヒィッ」という悲鳴を抑えられません。

「「「俺の(私の)縞パンも作ってくれ!!!」」



オワレ




虐待というより、いぢり。

水半分

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最終更新:2008年09月14日 09:31
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