ゆっくりれみりゃ系いじめ52 おぜうさま(笑)

※俺設定、パロ警報


ある日、ある金髪の男が歩いていると、その目の前に珍しいものが通っていた。
「あれは…ゆっくり車か…?」

ゆっくり車、それは最近になって加工場が開発を進めている乗り物だ。
ゆっくりが牽引し、後ろの荷台に人やものを乗せて運ぶ、というものだ。
牽引する大ゆっくりは言うことを聞くように赤ちゃんの頃から教育されており、また同時期に足の部分を車輪に改造されている。
もっとも、所詮はゆっくり。途中でいうことを聞かなくなる固体が多く、実用にまでいけるのは少ない。
本来は時速2kmにも満たない速さのゆっくりだが、この大ゆっくりなら最高時速30kmは出せるとのことだ。
現在は試験的に人里の間での運用で小数使われているだけだ。先述どおり、まだ牽引ゆっくりが少ないのが原因だ。

それはともかく、男(便宜上Dと呼ぶ)はゆっくり車に一度は乗ってみたいと思っていた。
こんなパワーのある乗り物はめったに見たことがないためだ。
何より、二台に乗ってた物体を見たのが原因だった。

「うー、おまえらはやくはしるんだどぉー!れみりゃをおこらせるとこわいんだどぉ、うっう~うあうあ☆」
「うあうあ☆」

それは豚だった。
(いや、あれを豚と呼ぶのは豚に失礼だな)
訂正、それはゆっくりの中でも醜いことに定評のある、れみりゃだった。

Dは不思議だった、何故あのような醜いものがいるのかと。
外に出れば別荘と言い張って人の家を荒らし、ふてぶてしい顔で醜い踊りを見せ付ける。
そして何より度し難いのが、窮地に追い込まれるとすぐに「ざぐやー、ざぐやー!」とある人物に助けを求めるという他力本願さ。
それを野放しにしている紅魔館も紅魔館だが、とにかくDはれみりゃを嫌っていた。

「うー、ここでとまるんだどぉー。ここらですこしゆっくりするんだど~☆」
「それもそうだどぉ~、とまるんだどぉ~おまえら!」
「ゆゆ、ゆっくりわかりましたーー!!」
Dが考えている間に、ゆっくり車はゆっくりを停車した。
何を考えているかもわからない会話だが、それが餡子脳とも呼ばれるゆっくりの頭だ。

Dにとってそれは好都合だった。
この状況は鴨がネギを背負ってやって来た様なものだ。停車した場所はすぐ近くだ。

Dはゆっくりと、ゆっくり車のほうへ歩いていった。


「なんだどおまえ~、ごうまがんのおぜうさまにちかよるなどぉ~ッ!」
Dが近寄った瞬間、一匹のれみりゃがDに向かって言う。
警告のつもりなんだろう。
ダンスを踊りながら「けどれみりゃにごはんくれるならべつだどぉ~♪」とも言ってるが。

「豚にも劣るようなやつに用はない」
静かに、冷たく言い放つ。豚にも劣る生物の相手などしていられない。
Dが拳を固め、振り下ろした。

それだけで、
「れみりゃはぶたじゃないどヴぉぼがッ!?」
このれみりゃはこの世を去った。
頭だけでなく、胴体の部分も判別できないほどグチャグチャになっていた。
たった一撃で、である。

そんなれみりゃの残骸を一瞥もせずに、Dは荷台へ飛び乗る。

驚いたのは残ったれみりゃだ。
一人で荷台の上でのうさつダンスを踊っていたら、大きな音とともに一緒にいた仲間のれみりゃが消え、
さらには『れみりゃにちゅーせつをつくすにんげん』(←れみりゃの脳内では人間こうなっている)がふてぶてしく乗ってきたのだ。

「な、なんなんだどぉおまえはッ!」
それゆえ、れみりゃは強気に出る。人間なんてれみりゃにかかればひとたまりもないッ!! そう思ってるから。
だがDの返答は
「黙れ」
その一言と、それとともに突っ込まれた手が、れみりゃ前歯をへし折った音だった。

「んびゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
前歯を折られた痛みは、人間もゆっくりも変わらない。ましてやれみりゃは痛みに対して耐性がまるでない。
れみりゃは口を押さえながら、そこらじゅうの生き物に聞こえるのではないかと思うほどの悲鳴を上げた。

「お…おまえなにものだどぉーーーーーッ!れみりゃに、こ…こんなことしてゆるされると思ってるどかーッ!?」
そうだど…ゆるされるわけがないど…だれだろうと、このれみりゃに対してこんなことをしていいはずがないど……

ごうまがんの中でもれみりゃのだんすはみんなからも絶賛され…
外では野生のれみりゃの群れの長に任命され…
長になってからも 野生の汚いれみりゃよりも素晴らしい美しさからみんなからしたわれ…
慕われたからこそごうまがんのおぜうさまこうほにもなれた…
人里には特別な別荘を持っている…
小汚い群れの中でも特に美人のれみりゃを奥さんにした…
その日の餌だって他の豚どもの5倍はとっている!
どんな敵だろうとれみりゃははぶちのめしてきたど…いずれごうまがんのおぜうさまにもなれる!れみりゃは…

ごうまがんのおぜうさまこうほのれみりゃだどぉーーーーッ
「いいかきくんだどッ!おまえなんかざくやにいじめてもらうッ!絶対にいじめてもらうんだどぉーッ!!」
Dを指差し、恨みを込めた目で睨みつけながら叫ぶ。


ちなみにれみりゃのモノローグの部分はかなり脳内妄想で形成されている。
実際には紅魔館のおぜうさま候補などというのは存在しない。れみりゃの脳内だけに存在する設定だ。
また群れの長などというのも同様だ。野生のれみりゃは長を作らないからだ。野生のれみりゃには群れの全員を同列に扱うという習性があるのだ。
別荘はただの廃屋だ。しかも人里からはかなり離れている。
美人の奥さんも、実際は物凄い不細工だ。れみりゃの美的感覚では美人になっているが。
餌に関しても妄想だ。基本取ったゆっくりをその場で食べるれみりゃ種がその数を比較できるわけがない。


それはともかく。
Dは叫んだれみりゃを無感動に見つめる。
しかしそれを怯えとでも取ったのか、れみりゃはふてぶてしい笑顔に戻る。
虐待嗜好の者でなくても、その場で叩き潰したくなるような笑顔だ。
「う~☆わかったらはやくぷっでぃんもってくるんだどぉ~☆うっう~うあうぎゃッ!!」
Dはやはり無感動に、しかし鬱陶しそうな目をしながら、最後まで言わせずにれみりゃの腕と羽を同時に千切り取った。
「うああああああああああああ!!!れみりゃの、れみりゃのごっどふぃんがーがあああああああああ!!!うあああああああああああああああ!!」

な…なんなんだどぉこいつは~~~~ッ!!
殺されるど!逃げなきゃ殺されるどッ!逃げないとぉ!殺されるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

腕が千切られたことで、自分の危機を感じたれみりゃはすぐに逃げ出そうとした。
「たすけ……」
荷台から飛び降りようとする。そうすれば助かると思ったのだろう。
しかし次の瞬間
「て…!?」
れみりゃはいつの間にか荷台に戻っていた。
荷台の外に出たと思ったら、何故か戻っていた。
「う、うああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!」
れみりゃは再び、悲鳴を上げながらもまた荷台の外に逃げようとした。
が、
「う、うう……ッ!!?」
同じだった。荷台の外に飛び出したはずなのに、そのままの格好で中に戻っていたのだ。
な、なんで?なんでれみりゃはにげられないんだど!?
「な!?なんでだどぉ!?お…おそとにでようとおもったのに、どっどっどおーしてれみりゃがなかにはいってるんだどぉぉぉ!?」

「……ココまで馬鹿とは度し難い…」
種は単純にDが出ようとしたれみりゃの首根っこを捕まえ、反転させてるだけなのだが。
れみりゃにはそんな単純なこともわからないようだ。
「なんでなかにィ!?なんでだどぉ~~~~~~そ、そうだど!
 れみりゃがごうまがんのおぜうさまだからだどッ!ごうまがんのおぜうさまにできないことはないからだどぉッ!うあうあーッ」
錯乱してるのか、れみりゃはアホな事を延々と叫んでいる。
うるさい上に邪魔なのでDはれみりゃの残った腕をつかみ
「れみりゃう~、れみりゃう~!!れみりゃう~、れみrうわらばッ!!!」
林の中に思い切りブン投げる。断末魔のようなものが聞こえそれ以上何も聞こえず、静かになったので、木にでも当たったのだろう。
絶命したか、気絶したかは知らないが、Dは確かめるのも面倒なので捨て置いた。

「おいゆっくりども」
「ゆ、なんでしょうか!?」
「どこまでいきますか!?」
あれだけの騒ぎがあったのに、ずっと何も言わずに、静かに支持を待ち、また詮索もしない。
さすが、教育が行き届いているな。
Dはそう思い、れみりゃには決して見せなかった笑顔を浮かべながら告げた。

「そうだな、適当にそこらへんを走ってくれないかね」


なお後日、紅魔館に居座っているれみりゃを乗せたはずのゆっくり車が無人で帰ってきたので
紅魔館内でひと悶着あったことを付け加えておく。



・あとがき
すっごい久々に書いたらパロという。
正直上院議員ネタとれみりゃ虐待をしたかっただけです、すいません

書いた人・JUMくん

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最終更新:2022年01月31日 02:01
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