お題:以下の台詞のうちどちらかを心に残る名台詞に聞こえるようなssを作りなさい・
①「ここは~のおうちだよ!
ゆっくりでていってね!!!」
②「ひゃあ!我慢できねぇ!虐待だぁ!」
注意、投棄場にふさわしいゴミ作品で、黒ゆっくりの独自設定や、東方キャラが負けてるなどゴミ要素が満載です!
「ここはれいむのおうちだよ!ゆっくりでていってね!」
ゆっくりれいむが何もない土だけの広場のど真ん中でそう高らかに宣言した。
そのすぐ傍には、虐兄と呼ばれるゆっくりにとっての最大の天敵が居たが、その宣言は虐兄に向けられたものではない。ゆっくりれいむと、虐兄の周りを取り囲むようにして蠢く黒いゆっくりのようなものに向けられた宣言だった。
「いや、もうお家も何も無いだろうが」
虐兄が、なぜかテンション高めのゆっくりれいむの意味の無いおうち宣言に冷静に突っ込みを入れる。
それはこの広場はそもそも家ではないという意味でもあったが。それ以上に、もうこの幻想郷にお家と呼べるものは、犬小屋からマヨイガまで、何一つも残っていないという事実を教えるという意味合いのものだった。
そう今日は幻想郷最後の日だ。
幻想郷最期の日。突如幻想郷に出現した地球外ぼくの考えたすごいゆっくり、通称「黒ゆっくり」は、出現と同時にゆっくりをも凌ぐ速度で大増殖し、瞬く間に幻想郷全土に広がった。
かつて超古代文明によって作られたそれは、調停と罰の執行を執り行なうべく作られた存在であった。が、命の平等の概念を取り違えて設計されたそれは、自然の摂理に従って生きる全ての命を抹殺する死神となり、その古代文明を滅ぼし歴史の闇に中へと消え去った。
そして歴史の闇の中に消えていったそれは、時と共に御伽噺となり、それすらも忘れ去られた瞬間に幻想と化し、幻想郷にてその猛威を振るいはじめた。
当初は楽園の巫女や、妖怪の賢者、その他の多くの力を持った者達の手ですぐさま排除されていたが、いくら排除してもゆっくりの如く次から次へと沸いてくるそれに徐々に対処できなくなり、最期には数百兆匹もの黒ゆっくりたちの4500時間及ぶ絶え間ない肉弾によってついに葬りさられてしまった。
幻想郷の命運はそこで完全に尽きていた。後は一週間もしないうちに、幻想郷中の妖怪も含めたあらゆる命が失われた。そして最後に、虐兄と呼ばれたものとゆっくりれいむの一人一匹だけが残った。
「ゆっくりでていってね!」
幻想郷を滅ぼした存在。黒ゆっくりのその全てが一人と一匹を完全に包囲していた。見渡す限り黒ゆっくりの群れ、遠くに見える山肌までも黒く塗りつぶされている。この黒ゆっくりは植物でさえもその生存を認めていなかった。
「これはさすがに虐待しきれないな」
そもそもこいつらは一匹でも人間の手には余るのだ、虐兄としての矜持と根性でなんとか3匹ぐらいは虐待することに成功してはいたが。さすがにこの数は不可能だった。
いや目の前のそれはもはや蠢動する黒い川だ。その気になればすぐにでも俺たちを殺すことはできるはずだが、どうやら最後の獲物をゆっくり楽しむ心算なのか、徐々に距離を詰めてくるだけで一斉に襲い掛かってこようとはしない。
仮にもゆっくりに遊ばれるのは虐兄として屈辱だったが、これはさすがに諦めるしかなかった。
「ここはれいむのおうちだよ!ゆっくりでていってね!!」
しかし、そんな中でこのれいむだけは、変わらない表情で周りの黒ゆっくりにおうち宣言をしていた。
「なあ?おまえ無駄だってわからないのか?」
「ゆっ?なにいってるのおじさん、ここはれいむのおうちだよ?そうだおじさんもさっさとでていってね!!」
ひゃあ!我慢できねぇ!虐たい・・・・・・まあでも後少しは我慢するか、なに俺は虐待お兄さんだより良い虐待のために衝動を抑えることには慣れている。
「怖くはないのか?」
「ゆ?なんであんなあんこのかわがこわいの?ばかなの?」
「・・・・・・・・・ただ馬鹿なだけか」
この局面になってもゆっくりは馬鹿なままだった。正直さっきの発言と相まって俺の中の虐待欲はピークに達しつつあったが、しかしそれと同時に少しおかしくもあった。
何もかも失われてしまった幻想郷。その中で唯一残ったものがゆっくりのふてぶてしさ。なんとも嘆かわしい話だが、同時になんとも幻想郷らしくて笑えるじゃないか。
そう思うと何か気が楽になった。そうだ俺は何者だ?
目先の破滅に目が行き過ぎていてそれを忘れていた。
目の前にこんなにゆっくりがいるというのに俺は何をしているのか?ここは恐怖なんてする場面じゃない、ここは歓喜し理性を脱ぎ捨てて躍り掛かる場面だろうが。
「後も先も今のことも考えない・・・・・だた今自分が持つ衝動のままに振舞う・・・・・・そうだなそれがいい」
滅びるのならせめて自分らしく、そこにいるゆっくりのように己が本分に従って生き抜く。それが仮にも幻想郷に住まう住人としての最後の責務だ。
「それじゃあこれが最後だなゆっくり!これまでいじめて、いじめて、いじめぬいた仲だったがそれなりに楽しかったよ!!」
「こっちはぜんぜんだの゙しぐながっだよ゙お゙ぉ!!!!」
ひゃあ!そいつはすまなかったな!だがそれももう終わりだ!
黒い川が突如激しく波打ちだし、中から巨大な黒い人型が現れる。それが最後の合図だった。ゆっくりは限界まで身体を膨らませ、虐兄は血走った目を目の前の無数のゆっくりに向けクラウチングスタートの構えを取った。
そして黒い人型が、一人と一匹を叩き潰さんとその巨大な腕を振り上げた瞬間、幻想郷中に響き渡る咆哮と共に、一人と一匹は駆け出した。
「ここはれいむのおうちだよ!!ゆっくりでていってね!!!」
「ひゃあ!!我慢できねぇええええええええええええ!!虐待だああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
そうして幻想郷最後の住人たちは、己が本分を果たすために黒い川へと飛び込んでいった。
後に幻想郷を再建し、過去の記憶を掘り起こした者の話では、その一人と一匹は命を失うその最後の瞬間まで、笑いながらその言葉を発し続けていたという。
夜中に何やってんの俺?
- 大作だな。 悲しいお話なのに何故か笑いがこみ上げてくる。 とういうか霊夢が死んだんなら幻想郷は崩壊してるはずじゃね? -- (名無しさん) 2008-11-02 11:24:27
- 素晴らしきゆっくり&虐め精神だw まぁ霊夢が消えても「即刻」博霊大結界が消える公式設定が在る訳でも、大結界が消えたら消滅するという設定もないし妄想創造は自由でしょう -- (名無しさん) 2008-12-10 08:33:39
- だって幻想郷なのだから--- -- (名無しさん) 2008-12-10 08:34:24
- 別に幻想郷最後の日である必要ねぇwwww無人島でやってろ -- (名無しさん) 2008-12-25 12:24:00
最終更新:2008年10月11日 04:49