ゆっくりいじめ系1105 ゆっくりホームステイしていってね!!

ドスまりさ、賢いゆっくりが出てきます。
また現時点では虐待描写はありません。






これはドスの群れと、人間がお互いに決まりごとを結び、何とかうまくやっている里のお話

ゆっくりが人間の家にホームステイする。この案をゆっくり側が出したと、里長が言った時集会所に集まっていた人たちは大いにうろたえた。
冗談じゃない!!
あの糞饅頭どもを家に入れろって!?
そんなの考えるだけでけがらわしいわ!!
と、いきなり罵倒し始めた人間がほとんどだった、いくら皆が信頼する長の言だとしても頭のいい飼いゆっくりとは違いあんな人の畑を荒らし、売り物をかっさらっていく糞饅頭、
そんな連中と同じ屋根の下で暮らせるかという意見がほとんどだったのは当然だろう
「長、ひとつ質問が」
周りが喚き立てている中、ずっと黙っていた一人の若者が長に意見した。
「なぜゆっくり達はそんな事を言い出したんです?それが分らないのであればどんな案でも通りませんよ」
「うむ…」
村長はしばらく黙った後、皆に聞こえるように話し始めた。

この里は2年ほど前から近くの森にドスまりさをはじめとする100匹ほどの群れが住み始めた。
このドスまりさは里にあいさつをしに来ると同時に長にお互いの決まりごとを決めたいと言ってきた。
里というのはもともと人が住みやすいところにいつの間にか人間が集まって作られる。そのため人間の生活圏付近というのはゆっくりにとっても暮らしやすいからあまりここから離れたくない。
だが、このままだとゆっくりと人間の間にトラブルが起きることは避けられない。だからこそ、そのトラブルを回避するために決まりごとを結びたいというのがドスの主張だった。

この村は数か月前ドゲスの群れと条約を結び、結果争いがおきドゲスの群れを一掃したばかりだったため、長は条約を結ぶのに懐疑的だった。
しかしドスが「おちかづきのしるしに」と、帽子からこの付近では珍しい木の実や山菜を出してきた、そのため里はドススパークによる脅迫をしてこないこのドスと半分試しに条約を結んでみようという話になった。

きまりごと(条例とか条約ではあるがドスがあくまで約束だと言い張った)の内容は
  • 人はゆっくりに危害を加えてはならない
  • ゆっくりは人に危害を加えてはならない
  • 危害を加えられたことに対する制裁はこの限りではない
  • お互いの生活圏内への侵入はその生活の支障にならない限りは制限しない
  • 人間は正当な理由があれば群れを現在のゆっくりプレイスから立ち退かせることができる。その場合群れに一週間の準備期間を与える。この決断には長と里の大人過半数の承認が必要
  • この条約は上記の決定がなされてから一週間が経過した時点を持ってゆっくり立ち退きの如何を問わず効力を失う
  • この条例に反した人間と飼いゆっくりは人間が、ゆっくりはゆっくりがお互いの代表者立会いの下処罰する



というものだった。
最期の文は人間にはゆっくりの処罰も人間の処罰もできるがゆっくりに人間の処罰を行うことは難しいと、ドスが主張したためこのような形になった。
まだ少数のゆっくりが畑を襲ったり、店先の売り物をかっさらったりすることはあったがそれでも被害件数は10分の1以下になりった事、加害ゆっくりの殆どは群れとは無関係のゆっくりだったこともあり、不満を持つものはごく少数だった。

そして去年、この条文に新たに「二か月に一度人間とゆっくりの代表が会談し、近況を報告すること。ただし冬期間を除く」が追加された。

「そんなことは知ってます、俺も立ち会ってたんですから」
青年が急かした。
「まあまて…君たちは最近の里の畑の被害についてどう思う?」
長が一つの巻物を皆に見えるように広げた。
「そういえばここ数カ月、ゆっくりによる被害件数が増えている気がするな…」
「そうですね、群れの外のゆっくりによる被害件数はあまり変わっていませんが…群れのゆっくりによる被害は少しづつではありますが増えています」
「やっぱり饅頭に期待したのがまずかったんじゃないのか?」
皆がそれぞれ意見を言い合っているのを長が制して発言した。
「まあ待て、それはドスも理解している、その解決策としてドスがホームステイを提案してきたのだ」
ホームステイが被害を減らす方法?いったいどういうことなのだろうか?
「ドスが言うにはドス以外のゆっくりの殆どが世代交代をしてしまい、条約を結ぶ前から生きているゆっくりはドスを除くと数匹の成体だけらしい、
そのため若い個体が根拠のない自信を持ち始めて条約の大切さ、人間との関係を保つことの重要さを理解しないゆっくりが現れ始めているそうだ。
それでドスまりさがゆっくりに人間の持つ畑の意味や、野菜の作り方等の人間の知恵を学ばせ、群れで実践しようということらしい。
農耕が成功すればゆっくりがわざわざ人の畑を襲う理由は無くなるし、失敗してもゆっくり達に人間のルールを覚えさせることができれば
人間のものである畑の野菜に手は出さないだろうと言うのがドスの意見だ」
「確かにゆっくりは野菜は勝手に生えてくるものだと思っている個体が大勢ですからね、それを思えば畑を人間が野菜を独り占めしていると思い、憤慨するのも仕方ないでしょう」
ゆっくり好きの青年が言った。
「それで、長はどうするんです?実際にホームステイさせるにしてもうちにはそんなことする余裕なんてありませんよ」
一人で店をやりくりしている男が言った。
「もし実際に行うのであれば受け入れ先は農家か商店になるだろう、いやだというのなら無理にゆっくりを受け入れろとは言わない。
だが私は今まである程度良好な関係を築いてきたあのドスのいうことだからやってみる価値はあるのではないかと思う」
「まぁ、原因はドスの力不足なんだがな」
虐待好きのお兄さんが毒を吐いた。
「まぁまぁ、ゆっくりというのはある意味子供みたいに純粋な存在なんです、親に言われるだけじゃ理解してくれないものなんですよ。あなただって親にやってはいけないと言われたことをやったことはあるでしょう?」
「そういうもんなのかねぇ?」

結局、里ではゆっくりによるホームステイを受け入れることが決まった。
長とその側近数人を残し、その日の会合は解散となった。



一方、人里近くの森のドスの巣ではドスまりさが数匹のゆっくりに言い寄られていた。
「なんでどすはわざわざにんげんのところにゆっくりをいかせるの!?おやさいをひとりじめするにんげんなんかにおしえてもらうことはなにもないよ!!」
そう言って若いまりさは「ぷんぷん!!」と言いながら自分の巣に帰って行った。
「ごめんね…でもこれはまりさたちがゆっくりするためにひつようなことなんだよ」
「でもどす、どうしていまからにんげんのところにいくことをかんがえたの?にんげんはこわいからちかずいちゃだめってぱちゅりーのおかあさんにおしえたのはどすなんでしょう?」
側近の一人であるぱちゅりーが言った。
「それはねぱちゅりー、むかしはむれのみんながにんげんのことをしっていたからだよ…でもさいきんのゆっくりはにんげんにあまりあわなかったから、くちでいってもなかなかりかいしてくれないんだよ…」
ドスの言うとおりだった、さっきドスの巣を飛び出したまりさは過去に三回も人間の畑に侵入している。
一回は成功したが群れに帰って自慢しているところを「じけいだん」のゆっくりに捕まり、ドスの権限でリンチという刑を執行した。
二回は人間につかまり現行犯としてとことん暴行を受けた後、群れでも刑としてリンチにせざるを得なかった。人間に現行犯として潰されるゆっくりもいる以上、このまりさが生きていることは奇跡に近い。
しかし「ルールを守る正義感」ではなく「悪を許さない正義感」の強いまりさは野菜を独占する人間こそ悪で、群れのゆっくりを虐める人間に媚び、諂っているように見えるドスも悪だった。
「だからまりさはむれのみんなににんげんのことをしっかりりかいしてもらおうとおもうんだよ、そうすればにんげんにわるいことをするゆっくりはへってくれるとおもったんだよ」
「むきゅう…」
このドスは人間の強さを理解していた、必要以上に理解していたと言ってもいいかもしれない。
だから条例を結ぶ時はドスパークで脅すなんて言う方法はとらなかった、そんな事をすれば誇りもプライドもある人間が自分たちを快く思わないことは知っていたからだ。
だから条例を最後まで「どすがおねがいして、にんげんがきめてくれたおやくそく」というふうにした、ゆっくりを下どころか生物としてすら認識しないようなひどい人間もいる、
条約とか条例とか、お互いが対等に思える言葉を使うとそれだけで一部の人間の怒りを買いかねないと考えた。
だから最初にあいさつに行ったとき、前のゆっくりぷれいすから移動する途中で見つけたおいしいキノコや山菜を挨拶として渡した。条約は人間に少し有利になるようにした。
もとからここに住んでいたのは人間で、自分たちはよそ者だからだ。
関係修復不能なトラブルが起きた時の保険もうっておいたつもりだ、自分たちは人間に言われればすぐに準備して旅立つことができる。その意思表示をすることで人間に群れを壊滅させられることを防げると思う。
人間は非常に怖く、危険な存在だ。だがこの周囲には凶暴な他の動物は少なく、人間とは話し合うことができる。できるだけここから離れるわけにはいかないのだ。
ドスの趣旨を理解し、巣に戻る連中、ドスが何を言っているのかよくわからなかったが話し合っている気になった連中、人間の反るに足らず、ドスは何を弱気になっているかと文句をいう連中。
彼らが巣に帰るのを見送りながら、ドスは自分の考えがうまくいってくれるであろうことを月に祈った。

人里のとある一軒家では一人の男が酒を飲みながら聴く相手もいない愚痴を漏らしていた。
「畜生!!ゆっくりがホームステイ!?冗談じゃない!!何でどいつもこいつもあの饅頭がこれ以上でかい顔をするのを見過ごせるんだ!?」
彼はゆっくりが嫌いであった、明らかに人間を真似して小馬鹿にしてみましたと言わんばかりの下膨れ顔、しかも鳴き声まで人間そっくりにしゃべりやがる。
そのくせ虐めると人間のような声で命乞いをし、親子で泣きあい、親子といえども簡単に裏切る。本来社会的に聞くことのできないはずのそれは男を興奮させるに足るものだった。
それがなんだ?2年前にドスまりさと条約を結んでからおちおち虐待もできなくなってしまった。つい我慢できなくなって道端をいるいているだけのゆっくり一家を殺したら「条約は守らねばならぬ」と言われ、村長に灸をすえられた。
今まで男は村長を尊敬していたが、このころから村長はもうろくしてきたのではないかと思っていた。
そして村長は今回のホームステイを実行に移すつもりだ、村長はもう駄目だ、完全にボケやがった。男はこう判断した。
なぜ、畑を襲う饅頭を減らすためにわざわざ饅頭を里に招き入れるのか、んなもんどうぞどうぞと畑に招き入れて片っ端から潰してやればいいのに。
ホームステイなんてやっても時間と金の無駄だろうに、なぜゆっくりごときにそんな暇なことをするのか、誰も疑問に思わないのか?
思わないんだろうな、里の人間はみんな長を信頼し、尊敬している。その信頼されるにも尊敬されるにも足る功績を長が残したのは事実だが、その長が完全にボケてしまったことに誰も気づかないのだ。
もしかしたら気付いていても周りが怖くて言えないだけなんじゃないだろうか?

「おねえさん!!ほーむすていってなぁに?」
「ホームステイってのはね、森に住んでるゆっくり達が人間の里にお勉強しに来るのよ」
ある家では銀色のバッチをつけたれいむとれいむをひざに抱えた少女が話し合っていた。
「おべんきょう?もりのゆっくり、れいむみたいなぺっとになるの?」
「そうとはかぎらないわね、もりのゆっくりたちが勝手に畑に入って虐められることがないように人間について学ぶの」
「れいむがおねーさんにかわれはじめたときみたいに?」
「あの時は大変だったわ、散歩に連れて行くたびに里のみんなに迷惑かけて」
「ゆぅ…ごめんなさい…でもれいむはもうそんなことしないよ!!」
一度落ち込んだれいむがすぐに笑顔になる。
「そうね、森のゆっくりも、里のゆっくりも、人間も、みんな仲良くゆっくりできたらいいね…」
「きっとできるよ!!だってれいむにもできたんだもん!!」
「そうね…じゃあ、はじめましょうか?」
少女は左手にバターナイフを持つとそれをくるりと回転させた。

「村の集会だが、ゆっくりのホームステイを受け入れることに決まったよ」
別の家では初老の男性が初老の女性と話していた。
「そうなんですか?大丈夫でしょうか?ゆっくりに畑を襲わせないようにするなんて…」
「この里の中にだってゆっくりを飼ってちゃんと躾けている人だっているさ、それが野生の相手に変わっただけだよ」
「でも隣のお嬢さんからほとんどの飼いゆっくりと野生のゆっくりは中身が違うと聞きましたよ?」
「それもほとんどだろ?野生のゆっくりを拾ってちゃんと躾けた人だっているんだ、それに私は長のいうことだから成功すると思う」
「それもそうですね」
この夫婦は長が長の座についてからの付き合いがあった。
「それにうまくいけばあの悲鳴を聞く機会だって減る、そうすればお前のためにもなるだろう」
この夫婦は農家をしていた。ドスとの条例を結ぶまではそれこそ毎日のようにゆっくりが畑を荒らし、男はそれを潰していた。
しかしゆっくりはあまり似てないとはいえ人間の頭部に似ており、声に至っては人間そのものである。そんな人間そのものの悲鳴、鳴き声、命乞い、断末魔、そんな声を聞くのはもうたくさんだった。
里のほとんどの人間の考えだった。あんな限りなく人間に近い断末魔を聞くのはいくら畑を守るものといっても精神に重くのしかかるものがあった。
それを少しでも減らせるのなら…と、里の人間の殆どはホームステイに賛成だった。



次の日、ドスまりさと長は会談を行いホームステイの内容の取り決めを行った。
内容は以下のように決まった
  • ホームステイ期間は一カ月を予定
  • ホームステイに参加するゆっくりは大人と子供のペアが五組
  • 受け入れる人間は主に農業や、八百屋、魚屋などから五世帯、ただしトラブルを防ぐため飼いゆっくりがいる世帯では行わない
  • ホームステイ中にゆっくりは人間から農業や、商業について(商業はあくまで店の物は放置しているわけではないこと程度)教育を受ける
  • 週に一回、群れからゆっくりが経過確認のために訪問を行う
  • 人間側が拒否すればその世帯のホームステイは即刻中止にすることができる
  • ホームステイ中に人間やゆっくりが相手に被害を与えた場合は条約にのっとり罰し、その世帯でのホームステイは即刻中止する
この条件のもと、一週間後にホームステイを行うことになった。

またホームステイの失敗を防ぐための諸注意も取り決めた
  • ホームステイのゆっくりを区別するためにバッチをつける
  • ゆっくりはペットになるのではなく、あくまで学習の一環である、そのため自然に存在しないような加工食品などは特別なお祝いを除き、食べさせてはいけない
  • また、自由時間を用意し、自分で餌をとれる時間を作る
  • 躾目的以外でのゆっくりへの体罰は認めない
  • その他諸注意をまとめた本として「ゆっくりの飼い方」を各世帯へと配布する

里では最後の一世帯がなかなか決まらなかった、皆これが里の被害を減らす方法になると考えながらも野生のゆっくりを家に上げるということに少し不安を感じていた。
だが、結局3世帯の農家と、八百屋と魚屋が受け入れ先として決まった。

群れではまりさがゆっくりの選定を行っていた。
最初は希望者の中から選ぼうとしたのだが人間の美味しいごはんが食べたいとか、そんな理由で立候補したのが見え見えだったのでやっぱりドスが選定することになった。
いろいろ迷った挙句側近や、出来るだけ頭のいい親とその子を選に、そのゆっくりたちに訓示を行った。
訓示の内容としては
  • あくまで勉強に行く事を忘れないこと
  • そのため、ご飯は可能な限り自分で取ること
  • 子は親と離れないこと
  • 受け入れ先の人間のいうことはちゃんと聞くこと
  • もし人間に怒られた場合はまず謝る事、そしてなぜ怒らせてしまったのか理由を聞き、そのことをしっかり覚えること
訓示を二回繰り返し、復唱させ、親全員がしっかり復唱させ、復唱できたのを確認すると送別会に移った。

「おかーさんどこいくの?」
「ぱちゅりーおかあさんとれいむはにんげんのところへいくんだよ」
「どぉちてー?」
「にんげんはこわいよ?」
「むきゅー、怖い人間でも仲良くなれればきっといっしょにゆっくりできるからよ」
家族たちは一ヶ月の別れを惜しみながら、ゆっくりゆっくりしゃべり、いつもは食べれない美味しいごはんを食べた。

「まりさ!!ゆっくりしていってね!!れいむのちびちゃんのことをよろしくたのむね!!」
「ゆっくりまかせてね!!」
ある家族は子供を他の家族に任せるためにあいさつに回った。

他のゆっくり達はそれぞれホームステイするゆっくり達に別れのあいさつをする者、何だかわからないけどおいしいごはんが食べれるからいいやと思った者、おいしい人間のご飯が食べれていいなと思うものに分かれていた。
そしてあの正義感の強いまりさは宴会場の隅っこでご飯をむーしゃむーしゃしながら挨拶し合うゆっくりをにらんでいた。
成功するわけがない。
野菜を独り占めし、それをもらおうとしただけでゆっくりをいじめ時にはそれを殺す悪の人間。
そんな人間にいつも諂い、人間の野菜の独占を当然のように見逃し、自分たちには里に行くなと言いながらちょくちょく人里に降りて行く悪のドス、奴はきっと人間と結託し野菜を食べているに違いない。
そしてそんな悪に喜んで従うあのゆっくり達、悪の子分、ゲス。
悪と悪と悪の子分が結託した作戦なんて絶対に成功するはずがない、なぜなら正しいものはいつも勝つとお父さんが言っていたからだ。
今から作戦に失敗し慌てふためく無能な悪のドスの姿が目に浮かぶ。
もし、作戦が成功するようなら…この群れは終わりだ、きっと自分のような正義のゆっくりがゆっくりできなくなり、悪のゆっくりが人間と結託してゆっくりするようになってしまう。
もしそうなるようなら…自分が正義の名に懸けて成敗してやる。

あ、このキノコ美味しい、ドスにもう一本もらってこよう。






10月14日 2343
セイン

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最終更新:2008年10月17日 22:35
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