世界樹の迷宮のネタばれがあります
1&2の良いとこ取りです。実際のゲームとは若干違います。
緑に囲まれた大地。
幻想郷のとある地方にユクリアという名の小さな村があった。
何の変哲もない、その小さな
ゆっくり達の村は、ある年の発見を境にゆっくり達の中でもっとも有名な村となる。
”幻想樹の迷宮”。
ユクリアの村はずれで発見された巨大な樹木。
地の底まで続こうかという深淵を思わす巨大な地下樹海の迷宮。そしてまた、
天高くそびえる樹木は空飛ぶ城に続いているという伝説を持つ。
そこにはすべてがあった。
名も知らぬ草花が不可思議な果実をつけ、見たこともない獣たちが徘徊するその森には、莫大な財宝が眠っていた。
ユクリアの迷宮の噂を聞いたゆっくりはドスも赤もみな、樹海を夢見るようになった。
富、名声、ゆっくり……。
そして飽くなき冒険心を満たす樹海とその先にあるという伝説のゆっくりプレイス
それは、死ととなり合わせの冒険に、みずからを投げ出すに値するものだった。
今日もまた、たくさんのゆっくりがユクリアの門をくぐる。
さあ、君も街の門をくぐり進みたまえ!
【とある新設ギルドの話】
「ゆ~ゆ~♪ゆゆ~♪ゆゆゆだぜ~♪」
まりさは上機嫌だった。なぜならこんなにも早くギルドを結成できるとは思っていなかったからである。
まりさは新米レンジャーだった。しかし厳しい訓練を積んできた。
ゆえに自分の弓の腕には自信がある。
この村へきた目的はもちろん、富と名誉を手に入れ、ゆっくりすることだ。
そしてこの村へきたまりさは、さっそく冒険者ギルドに出向いた。仲間を作るためである。
「君は新米冒険者か。ぜひゆっくりしていってくれ。」
ギルドの長であるけーねの挨拶を受けたまりさは、けーねに一礼するとギルド内を注意深く見回わった。
自分と旅をする仲間だ。自分の足をひっぱるようなゆっくりできない奴を仲間にするつもりはない。
そのためには、多少時間がかかっても仕方ないと考えていた。
ギルドに入ったまりさがギルドの奥のテーブルに向かった。するとそこには美しいれいむがが一人椅子に座っていた。。
そのれいむは、ゆっくりらしく暢気に歌っていた。
「やあれいむ。ゆっくりしていってね!!!」
まりさは思わず声を声をかけてしまった。
「ゆゆ?ゆっくりしてるよ!まりさもゆっくりしていってね!!!」
れいむはまりさに気づくと元気よく挨拶を返した。
まりさは落ち着いて話を続ける。
「となりでゆっくりしていい??れいむとゆっくりしたいんだぜ!」
「ゆゆ!もちろんだよ!れいむはひとりでゆっくりしてて、たいくつだったんだよ!」
それから二人は数十分、それぞれの出身の話をした。
どうやら、れいむは村からずっと北に行ったところからきたようだ。
比較的安全な森で育ったらしく、家族で毎日とてもゆっくりした日々を送っていたらしい。俗に言う箱入り饅頭である。
ある日、旅のゆっくりからこの樹海の話を聞き、家族みんなで伝説のゆっくりプレイスに住むために来たと言う。
れいむが自分の身の上話をしている間、まりさはれいむの話を殆ど聞いてなかった。まりさはれいむの美しさに心を奪われていた。
そして決めた。彼女と共に行こうと。彼女となら伝説のゆっくりプレイスもすぐ見つかるはずだと。
なんら根拠の無い自信が湧いてきた。そして決心したまりさはれいむに話をきりだす。
「なあれいむ・・・まりさとじゅかいにもぐろうぜ?れいむとならゆっくりプレイスを見つけられるんだぜ!」
れいむは少し考えた後、「ゆゆ!いいよ!まりさとならゆっくりできそうだよ!」そう返事を返した。
「でもれいむはすでにほかの二人のゆっくりしてるんだよ。その二人もギルドにいれてね!」
まりさにしてみれば好都合な話である。難航するかと思っていたが一気に4人も仲間になるとは。
「もちろんだぜれいむ!四人でゆっくりプレイスをさがすんだぜ!」
テンションが上がったのかすーりすーりし始める二人。
それを「おお、キモいキモい」とニヤニヤしながら見るきめえ丸。
まりさはふと思い出した。れいむの職業を聞いてなかった。
「れいむ。れいむはなんのしょくぎょうなんだぜ!」
「ゆゆ!れいむは『めでぃっく』がてんしょくっていわれたよ!まだなりたてだよ!」
なるほど、こんな美しくやさしいれいむにはお似合いだ。育ちもいいのだから聡明だろう。
「スキルポイントはちゃんと振り分けたのか?振り分けないとスキルは使えないぞ?」
ギルド長のけーねからちょうどいいアドバイスが贈られた。
「まりさをなめちゃだめなんだぜ!ちゃんとかんがえてるんだぜ!」
「ゆっ・・・ゆゆ~?すきるぽいんと?」
一方れいむは何も理解してないようである。
≪スキルポイント≫
冒険に役立つスキルを習得するさいに必要なポイント
レベルが上がるごとに1貰える。
これを振り分けてスキルを覚えたり、スキルのレベルを上げたりする。最初は3ポイント与えられている。
意外と振り忘れて死ぬことが多い。ステータス画面では一応全部のスキルは載っている
派生などもあるため考えて振り分けないといけない。
翌日、四匹のゆっくりはとある建物に来ていた。
看板には「執政院マヨヒガ」と書かれている。
宿屋の看板はひらがなだったが、ここは立派な漢字で書かれている。おそらく中のゆっくりが優秀なのだろう。
「ここできょかをもらうんだぜ。」
そう言ったのはダークハンターのまりさ。判別できるようにまりさBとしておこう。
安物の剣をぶるんぶるん回している。
「きょか?」
メディックのれいむが聞き返す
「じゅかいにはいるには、きょかがひつようなんだぜ。まりさがじぜんに調べたんだぜ!」
「さすがはまりさね。とかいはのまりさはしごとがはやいわね~」
この村に入る時に門番から聞かされることである。その程度の事で褒めたたえるのは
バードのありすであった。
まりさ達は質素な建物の奥へ向かう。そこには大量の書類に囲まれ、忙しそうに動く一匹のゆっくりがいた。
「そこのゆっくりさん!ゆっくりしていってね!!!」
お決まりの挨拶を言うれいむ。それに対してどう考えてもゆっくりしてないそれは返事をした。
「ゆっくりしていってね!!!貴方達は新米冒険者?私の名はらんです。そしてここはこの村の統治を司る場所です。」
らんは丁寧に答えるとまりさたちに近づいた。
「貴方達も樹海に挑みたいのですね?ギルドは結成したようですが、組んだばかりの冒険者を
ここでは冒険者と認めることはできません。」
ここで噛みついたのはまりさBだった。
「ゆゆ!まりさたちはりっぱなぼうけんしゃなんだぜ!みとめるんだぜ!」
その発言に対してらん特には気にすることもなく事務的に話を続けた。
「認めて欲しいのならば、私が出すミッションをクリアしてもらいます。簡単なミッションです。
地下一階の地図を書いてくださいね。」
「ゆゆ?そんなのかんたんなんだぜ?まりさならよゆうなんだぜ!」
自身満々なまりさ
「わかりました。では・・・ちぇええええええええん!!!」
「ちずなんだねらんさまー。わかるよー」
ちぇんから地図を手渡されたまりさ。
お値段以上のにとりの店で準備を済ませたまりさたちは、さっそく樹海の入り口にやってきた。
「しんじんなのかー」
入口で番をしていたのはるーみあだった。
「よーこそなのだー。」
「zzzzz・・・じゃお・・・・」
横で寝てたのはめーりんである
二人に軽く挨拶をし、ダンジョンに潜る四匹。
まりさはふと思いだしたかのようにれいむに聞いてみた。
「れいむ!ちゃんとスキルをおぼえた?」
「ゆっへん!まりさのいうとおりちゃんとスキルをおぼえたよ。それにれいむすごいんだよ!ぜんぶのスキルをおぼえてるんだよ!」
「さすがれいむだね!れいむはメディックだからみんなのうしろにいてね!ありすもあぶないかられいむのよこにいてね!
まえにはまりさたちがいるよ!」
「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」
初めて入った樹海の中はどんな場所よりも美しい場所であった。見たこともない木々が生い茂り、地下にも関わらず日差しがさんさんと照らす。
そして美しい花さんや美味しそうな虫さんでいっぱいなのだ。
「ゆゆ~ゆゆ~♪ゆ~♪ゆーゆーゆー」
自然と声が弾む。
自分の住んでいた土地よりもずっとゆっくりできる光景だからか。
おもわずれいむは、家族とのゆっくりした日々を思い出しゆっくりしそうになってしまった。
「れいむ!ゆっくりしちゃだめよ!」そうありすに窘められる。
「ゆゆ・・・ごめんなさいありす。つい・・・」
れいむ達が談笑を楽しんでる間、先頭のまりさは、地図を描きつつ、少し不安を覚えていた。このPTの数である。
ギルドの数自体は正確に決まってはいない。無論PTの数も自由である。
しかし殆どの冒険者は最高5人で行動する。探索などのことを考えると多すぎず少なすぎないその数が一番いいのだ。
まりさもできるなら5人がよかった。しかし今更言ったところで仕方がない。帰ってから改めて集めればいいのだ。
そう考え直して歩くまりさ。すると横の地面から何かが出てくるのに気づいた。
もぐらだ。愛くるしい顔で現れた一体のモグラが現れたのだ。
君たちはこのモグラに
近づいてもいいし
そのまま進んでもいい。
「あれはなんなんだぜ?」
見たことがないのか質問するまりさB
「ゆゆ~♪もぐらさんっていうんだよ。とってもゆっくりできるんだよ~」
そう言って不用意に近づくれいむ。実家でもよく見かけた生き物だ。警戒なんて微塵もしてないのだろう。
しかしれいむの行動は軽率すぎた。いや、そもそも平和な土地に生きて危険を知らなかったお嬢様に危機感なんてものがある筈もなく。
隊列を離れたれいむにまりさは叫ぶ。
「れいむ!はなれちゃだめなんだぜ」!」
ゆ?と言う声が聞こえると同時に、れいむの体から餡子が噴き出した。ひっかきモグラの鋭い爪の一撃がれいむの腹を切り裂いたのである。
「いだいいいいいいいい!!!でいぶのおなかがああああああああ!!!!」
「れいむ!!ゆっくりしないではなれるんだぜ!」
とっさにれいむの前にでるまりさ。同時にまりさBとありすの三人でモグラを囲む。
「マナーのないいなかものはゆっくりしになさい!」
「れいむのきれいなからだにひどいことをしたんだよ!ゆっくりしないでしぬんだぜ!」
敵を睨みつけるありすとまりさB。そして
「ゆ・・・ゆっくりしね!!!」
まりさのその言葉と共に闘いがスタートした。
結果的には勝った。しかし被害は大きい。
れいむは運よく致命傷を免れたが、誰かの助けがなければ歩けず、他の三人もれいむ程ではないがボロボロである。
「ゆゆ・・・みんなぶじでよかったんだぜ。れいむ。とりあえずかいふくしようね!キュアでかいふくしてね!」
「わかったよまりさ・・・」
元気がないれいむはよろよろ立ち上がり術を唱える
集中したれいむは術を口にする。
「きゅあ!・・・?きゅあ!きゅあ!きゅあ!・・・ど、ど、ど、どうじでづがえ゛な゛い゛のお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
自分が術を使えない事に困惑するれいむ。その光景に他の二人はボーゼンとなっている。
まさかと思いまりさは慌てて問い詰める。
「れ、れいむ!スキルポイントはふったよね!」
「ゆゆ?すきるぽいんと?・・・あれ?伐採が3になってるよ!なんで?」
「なんでばっざいにふっでるのおおおおおお!」
これには流石のまりさも怒り出す。れいむはスキルポイントを理解せずに適当に降ったのである。
「だっでばりざはなんにもいわながっだもん゛ん゛ん゛!!!」
「ギルド長にもいわれだでしょおおおおおお!!!」
「まりさもれいむもおちついて!!!いまはそんなことしてるばあいじゃないわ!!」
「そうなんだぜ。まわりをさがせばアイテムがおちてるかもしれないんだぜ!それに、べつののPTに出会えば、かいふくしてもらえるかもなんだぜ!」
まりさBの意見は、あまりにも楽観的すぎる意見なのだが、絶望的な空気のPTに活気を取り戻すには効果的であった。
「そうだね。ゆっくりたんさくすればモンスターさんにもあわないね!ありすはれいむにかたをかしてあげてね!まりさたちが前と後ろをまもるよ!」
まりさは堂々と前を歩きは始めた。後ろを確認すると「ごめんねありす」や「いいのよれいむ」といった声が聞こえる。大丈夫そうだ
森の中、細い獣道を歩く君たちの前に
突当りの岩肌からわき出た岩清水が
輝いて流れているのが見える。
疲弊しきった君達には天の助けに思えた。
君たちはこの清水をすくって喉を潤してもいいし、
そのまま立ち去ってもいい。
「まってね!まりさがどくみするよ・・・ごーくごーく、しあわせー♪」
実においしそうに飲むまりさ。それを合図にPTはみな水を飲み出した。
疲れ切った体に沁み渡る清水。ここなら少しはゆっくりでそうだと皆が思った。
しかし彼らはミスを犯した。
水に夢中な為に、周りを見張るという重大な作業を忘れたのである。
それゆえに
背後から押し寄せる『それ』に気付かずに居た。
「いだいいいいいいわぁぁぁぁ!!!」
襲われたのありすだった。完全な不意打ちである。頭を噛まれたありすの頭部は三分の一ほど欠けていた。
急な不意打ちに焦ったまりさだが、すぐに弓を構え敵の方を向く。
「む・・・むしさん!ゆっくりしんでね!」
『はさみカブト』と呼ばれるそれに向かってまりさは弓を引く。この距離ならはずさない。
そしてみごとに、はさみカブトの体に矢は命中した。しかし・・・
「どうじで無傷なのおぉぉ!いいからゆっくりしんでね!!!」
何回攻撃しても対して効き目がないのだ。まりさBが横から剣で攻撃するが同じ結果である。
「ばりざああああ!!!!だづけでえええええ!!!どがいばのがぢゅーじゃがああああ!!!」
そう言ってる間にどんどん食われていくありす。ゆっくりの頭でもわかる。あの傷ではもはや助かる見込みはない。
しかもこちらの攻撃は通じてない。はさみカブトの体はとても硬い。よって術で倒すのが一般的なのであるが。
このPTには術を使えるゆっくりが居なかった。
まりさは数秒悩んだ。
(ゆゆゆ・・・・しょうがないんだぜ。ありすにはわるいけど全滅は避けないと駄目なんだぜ。)
決断した後の行動は早かった。
まりさはれいむを掴むとまりさBと一緒に全力で逃げた。
「ありづをみづでないでええええ!!!ああ・・・とかいばのあんよがあああああ!!!」
ありすの断末魔を聞かないようにし、必死で逃げる。心の中で「ごべんなざい!ごべんなざい!」と謝り続けながら。
三人は目の前のドアを勢いよく開ける、そして誰も追ってこない事を確認するとドアを素早く閉じた。
そして前を向く。
たどり着いたのは美しい花畑だった。さまざまな花が咲くそこは、見ただけでとてもゆっくりできる場所であるのが分かる。
「ありす・・・ごめんね・・・」
れいむは落ち込んでいた。何もできない自分の責任だと思い込んでいるのか。
そんな気を落としているれいむを元気づけようとまりさは言った。
「ありすのぶんまでゆっくりしようね!!!ここのお花さんを食べてゆっくり怪我を治そうね!」
「「むーしゃむーしゃしあわせー♪」」「ハフッ!八フッ!めっちゃうめえ!マジうめぇ!」
思い思いに花を食べたれいむとまりさBは寝てしまった。しかしまりさは眠らない。さっきの二の舞はごめんだ。
二人が起きるまで監視を続けることにした。
しばらくして、日が暮れ始めた。まりさも流石にそろそろ二人を起こそうかと考えた。
すると、目の前にゆらゆらと何かがやってくるのが見えた。よく見ればそれは蝶々だ。それが2体
毒々しい輝きを放ちながらこちらに向かってくる。。
「ゆ!みんなおきてね!ゆっくりにげるよ!」
まりさはそう言って二人を急いで起こし、逃げる体制に入る。この戦力では勝てるかわからない。
しかしこの距離ならば逃げ切れる
案の定ドアの前までたどり着いた。蝶達はゆっくりと近づいてくる。
ここを開ければ大丈夫だと。そうしてドアを開けようとして・・・
「ゆべ!」
何かがぶつかってきた。いや、それは三体目の蝶であった。
「ゆゆゆ・・・ゆっくりしんで・・・・ゆぐッ!」
反撃に移ろうとしたまりさ。しかし異変はすぐに起きた。急に息が苦しい。それに全身が激しい痛みに襲われたのだ。
よく見ればまりさBも同じ状態に陥っていた。顔色が悪い。もしやあの蝶は毒でも持っていたのか。
「ゆべべ!!!」
「まりさしっかりして!ゆっくりできなくなるよ!!」
必死にまりさに声をかけるれいむ。
「まりざぁぁぁぁぁ!!!だづけでええええ!!!ぐるじいいよおォォ・・・ゆぐべぇ!」
口から致死量の餡子を吐き出して倒れたまりさB。もうぴくぴくとしか動いていない。
そしてその餡子をチューチュー吸う蝶たち。
軽い食事を終えた彼らはすぐにこちらの方向を向いた。
ヒラヒラと。見る者によっては優雅なダンスに見えた。
しかし二匹には死神にしか見えない。
「ゆ・・・ゆっくりこないでね!ゆっくりこないでね!ゆっくりこないでくだざいいいいいいいい!!!」
「が・・・がんばってれいむはにげるよ!まりさはゆっくりここで・・・どうじでドアがあがないのおおおおお!!!!
おがあざんでいぶもっどゆっぐりじだい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
迷宮に絶望の声が木霊する。しかしここではそれが日常である。
同時刻、執政院マヨヒガ
「らんしゃまーこれはここに置くんですよねー。ちぇんわかるよー」
「ああ、ありがとうちぇん。そろそろ休憩しようか。油揚げでも食べよう。」
「らんしゃまが食べたいだけなんだねー。わかるよー」」
その言葉をスルーしてソファーに座るらん。すると
「らんしゃまーさっきの人たち大丈夫ですかねー」
ちぇんが無邪気に質問してきた。
「駄目だろうね。おそらく」
「どうしてですかー」
「全体的にゆっくりしてるし、四人だし、無駄に自信満々だし。
おそらくモンスターから逃げまくってるだろうね。地図のことなんか忘れてると思うわ。」
「向いてないんだねーわかるよー」
「えらいなぁちぇんは・・・・ちぇええええええええええんんん!!!」
「ら・・・らんしゃまああああああああ!!!!」
盛り上がる二匹。そこへ
「貴方達、ちょっと五月蠅すぎるわよ。ゆかりんがゆっかりできないじゃない!」
「すみません。ゆかりさま」
「ごめんなさいゆかりさま。あやまるよー」
この村の長であるゆかりんが現れたのだ。
【if】
「れいむ!モグラさんはいいからさっさといこうね!ゆっくりできなくなるよ!」
そういってれいむを連れ戻すまりさ。迷宮では何が起こるかわからない。
PTは順調に地図を描き続ける。すると目の前に怪しいブーツがあった。
君はそれを調べてもいいし、
しなくてもいい。
「ゆゆ!あのブーツはあやしいよ!ゆっくりしらべようね!」
そういって群れのみんなでブーツとその周りを調べる。
しばらくして。
「ゆゆ!したになにかあるんだぜ!ゆっくりしらべるんだぜ!」そういってブーツの下を覗くまりさB。
しかし、その発言を最後に何も反応がない。おかしいと思いありすは
「まりさ~ゆっくりしすぎよ~」っとそこをみた。瞬間
「まりさがしんでるうううううう!!!!」
ありすが叫び出す。そこには既に体の7割が溶かされまりさB。そして粘液状の不定形生物。スリーパーウーズが居た。
「どうじでこんなところにいるのよおおおお!!!」
本来ならばもっと地下にいるはずのモンスターである。しかし樹海ではたまに地下や上の階のモンスターが自分の生息地域外に来る
事があるのだ。理由はさまざまであるが。
ありすは応戦しようとするが、逆に体をからめとられる。そしてなんとスリーパーウーズは、ありすを体内に取り込み始めた。
体がウーズの粘液に包まれる。そしてまむまむにねばつく液体が入り込んだ。
「やべでえええええきぼちわるいわあああ!!!すっきりじだぐないいいい!」
必死に抵抗するありす。しかしそんなものには慣れているのか、更に自分の体にずぶずぶとめり込ませるウーズ。そしてありすの
体を揺らし始めた。徐々に発情するありす。
「ゆゆゆ!!!むおお!!やべでええええええ!!!!
そんなにはげしくぐぢょぐぢょされだらありすごしんじゃううぅぅぅぅ!!!!!んほおおおおお!!!・・・・・すっきりー。
って、どうじでありずのからだがどけでるのおおおおおお!!!」
すっきりーさせられつつ溶かされていくありす。もはや見る影もない。
それを見ていたまりさは二人を諦めることにした。あれでは助からない
それよりれいむと逃げようと、れいむの方を向いた時
「い゛や゛ぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!!どうじでごん゛な゛ごどずるの゛!?もうやだ、ゆっぐりじだい、はやぐや゛めでよ゛、れ゛い゛む゛お゛うぢに゛がえ゛る゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」
泣き叫ぶれいむと、そのれいむに圧し掛かっている謎の芋虫が見えた。それはクローラーと呼ばれる巨大芋虫である。
「れいむをはなせええええ!!!」
自分の何倍も大きい相手に果敢に矢を放つまりさ。しかしそれらは、クローラーの放つ糸によって撃ち落とされる
クローラーは気にせずれいむの体に糸を巻きつける。
「や゛め゛っでっでい゛っでる゛でじょお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!ばりざあああ!!!だづけでええええ!!!」
クローラーに咥えられたれいむ。おそらく巣に運んで食べるのだろう。早く助けなければ。
しかしまりさは気づいていた。餡子のに匂いにつられて、森のモンスターが集まってきたのを。
草葉の陰からこちらを見ているのはネズミだった。今は3匹だが、どんどん集まってくる。
しかし今なら間に合う。逃げるチャンスは今しかない。
「れいむ、まりさは・・・まりさはれいむの分までゆっくりするよ!」
そういって逃げるまりさ。
「でいぶをみづでるなああああ!!!ばりざなんかじね゛え゛え゛え゛え゛!!むじざんでいぶじゃなくであいづをだべでえええ!」
後ろから聞こえる恨みの声を聞かなかったことにする。
仕方ない。いくらなんでも自分がゆっくりできなきゃ意味がないのだ。
入口の前までなんとか戻ったまりさ。急いで出ようとすると、番兵のるーみあに止められた。
「ちずがかんせいしてないのだー。かえせないのだー」
「なに言ってるの!まりさはしにそうなんだよ!とっととどいてね!」
「じゃ・・・じゃおおおおおおおおおんん!!!」
起きためーりんが吠える。
「どうしてとおさないの!いいかげんにしないとおこるよ!」
まりさは殺気だっていた。一秒でも早く帰りたいのだ。あの地獄からなんとか生還したのだ。
それなのに目の前の奴らは・・・もういい。殺そう。
そうして距離を取り弓をひくまりさ。べ
「おそわれてるのかー」ムカつくぐらい呑気な声を出するーみあ。さっさと殺そう。
そして冒険者ギルドでもっと優秀な仲間を集めるのだ。
そうしてまりさは矢を引く瞬間、確かに見た。めーりんが、るーみあのリボンを外すのを
そうしてそこに現れたるーみあだった『何か』を。
「このゆっくりはたべてもいいゆっくり?」
「いいですよ。るーm・・・・スゥースゥー」
【あとがき】
何故か書きたくなった。
反省はしてます。
過去作
悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1
悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2
悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3
お兄さんとドスれいむ
鬼意屋敷殺人事件
どすの加工所
最終更新:2008年10月19日 01:34