ゆっくりいじめ系1313 ゆっくりソース

「たっだいまぁ♪」
と言いながら誰もいない家に帰ってきたのはあるお姉さん。
仕事から帰ったばかりで疲れているはずなのに、今日のお姉さんはやけに明るい。
その原因は今日の晩御飯、大好物のとんかつである。それはお皿の上にくれらっぷでくるんで置いてある。
お姉さんは仕事から帰ってから、必ず規則正しく7時30分からテレビを観る。
帰宅が7時頃になるお姉さんは、帰ってから夕飯を作っていたのでは間に合わないのだ。
それでお姉さんは日課へのこだわりとして、毎朝夕飯を作っている。河童印のラップのおかげで保温はもちろん、味だってばっちりだ。
しかし、そのるんるん気分と日課はあっけなく壊されることになる。


「ゆっくりしていってね!!!」
と叫ぶゆっくりがいた。それを見たとたん、お姉さんはへなへなと床に崩れ落ちる。
なんととんかつがきれいに片付けられてしまっているではないか。
「ここはれいむのおうちだよ!しらないおねーさんはごはんをおいてさっさとどっかいってね!!!」
「このさくさくはすごくおいしかったよ!だからかわいいれいむにもっとさくさくをもってきてね!!!」
ゆっくりれいむがなんかほざいているが、お姉さんには聞こえていない。

一か月に一回の楽しみだったのに! パン粉だってこだわって小麦からつくったのに!
お肉だって最高級の奴を買ってきたのに! この日の為にソースだって新しいのをかけておいたのに!
ん…、ソース………?

「おねーさん!はやくれいむにあのさくさくをもってきてね!!!いわなきゃわかんないなんておねーさんはぐずだね!!!」

ソース…。……フフ………。

お姉さんは声もあげずわずかに笑いながら立ち上がり、家を後にした。
(ゆっへっへ!さくさくを取りにいったね!このばかなおねーさんはりようできるね!まいにちあのさくさくをもってこさせるよ!)
どうやらこのれいむにはゲスの素質があるようだ。

お姉さんは10分もかからず帰ってきた。何やらたくさんの小袋を箱詰めにして運んでいる。
「ゆゆ!おねーさんおそいよ!れいむをまたせるなんてゆっくりしすぎだよ!!!」
お姉さんは聞いちゃいない。箱から小袋を取り出し、開封し、れいむに差し出す。当然れいむはゆっくりならざる速さで飛びかかる。
「はふはふ!うっめ!めっちゃうめえ!ぱねえ!」
あっという間も無く完食した。

お姉さんが箱買いしてきたのはとんかつを模した30円の伝説の駄菓子、「ゆッグカツ」である。意外とソース味が濃く、実にリアル。
だがそれは駄菓子。肉ではなく魚のすり身を揚げた物なのだが、ゆっくりブレインでは気づくはずがない。
とんかつを大量に買い込む金などないお姉さんはそう踏んで、わざわざ「ゆッグカツ」を買い込んできたのだ。
「ゆゆ!おねーさんはゆっくりできるね!おれいにれいむにさくさくをまいにちもってこさせてあげるよ!!!」
いやお礼にもなってないし。そう突っ込むのをこらえ、お姉さんはれいむに初めて声をかける。
「ええ。そうさせてもらうわ。」
れいむはゆへーん!とえばりながら体を膨らませた。お姉さんはそれを見て、またもやわずかな笑いをみせた。
(フフ…。あなたがそのサクサクの味に悶えるのはいつかしら…。)

次の日の朝。
お姉さんが起床するなりれいむはゆッグカツを要求したのでお姉さんは言われるままに台所に行き、お皿の上にゆッグカツを几帳面に乗せる。
だがそこから。お姉さんはゆッグカツにソースを少しだけ追加してかられいむに差し出す。
もちろん、仕事に行っている間に部屋を汚されてはたまらないので床一面に文々。新聞を敷き、高いところのものは全部片付けた。
そうして彼女は出勤する。お姉さんを見送ったれいむはゆッグカツに行儀悪くかぶりつく。
(せいぜい今のうちに楽しむといいわ…。)

その次の日の朝。
お姉さんは昨日よりもさらにもう少しソースを増やしてれいむに差し出した。

その次の日もソースを増やす。
また次の日もソースを増やす。
そのまた次の日もソースを増やす。
さらに次の日もソースを増やす。
さらにその次の日もソースを増やす。
さらにそのまた次の日もソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
ソースを増やす。
増やす。
増やす。
増やす。
増やす。
増やす。
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増やす。
増やす。
増やす。
増やす。
増やす。
増やす。

れいむは、日に日に真黒になって出てくるゆッグカツに気づくよしもなかった。
そんなある日。

「ゆゆ!おねえさん、れいむのどがかわいたよ!さっさとおみずをもってきてね!!!」
れいむはお姉さんが持ってきた水に口をつける。
「ごーくご……ゆぼぶえぇっ!!??このおみずまずいよ!こんなののめないよ!おいしいおみずをもってきてね!!!」
毎日毎日味の濃いソースカツ(もどき)を食べていたれいむにただの水が飲めるはずがなかった。
「そう…。じゃあこれは?」お姉さんは何やら黒い液体を器に少しそそぐ。
「ゆゆ?なにそのおみずは!」
「これはね…、”そーす”っていう飲み物なの。おいしいから飲んでみて。」
れいむは半信半疑で未知の飲み物、”そーす”を口に流し込む。
「ゆゆ!さくさくとおなじあじがしておいしいよ!これからはあのさくさくとこのそーすをいっしょにもってきてね!!!」
れいむは喉の渇きも忘れてそう喜んだ。
しかし、れいむの舌は強いソースの味に冒され、完全におかしくなっていた。
お姉さんの笑いはゆっくり、少しづつ、大きくなっていった。

さらにさらに次の日。
(ウフフ…。そろそろとどめといきましょうか……。)
お姉さんはゆッグカツにソースをかけずにれいむに差し出した。
「むーしゃむー……ひ、ひぎい゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!???」
今までと比べて明らかに薄い味付けに、れいむは耐えられなかった。
「ぢょっ゛ど!!れ゛い゛む゛に゛ごん゛な゛も゛の゛を゛だべざぜる゛な゛ん゛でどう゛ゆ゛う゛づも゛り゛!!!!!」
「あれ?おいしくなかった?じゃあソースを飲んでお口直しをしなくちゃね。」
お姉さんはソースを二、三本まるまると持ってくる。
れいむは早くふしあわせーな気持ちから逃れるため、大量のソースを一気に、ラッパ飲みした。
「ごーくごーく、しあわゆ、ゆぎゃあ゛あ゛あ゛!!!の゛どが!!の゛どががわ゛い゛だよ゛お゛お゛!!!も゛っどぞーず、ぞーずも゛っでぎでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
塩分の高いものを一気に摂取したせいで、れいむの血中濃度ならぬ、餡中濃度が極端に上がってしまった。
その濃くなった餡子を薄めるため、体が水分を求めているのだ。餡子が失われたわけではないのでこれで死ぬことはない、多分。
お姉さんは悶えるれいむを見るなり、まるでエステの受付嬢のごとくさわやかな笑顔で、優しい口調で声をかける。
「あれー?ソースいっぱい飲んだのにどうしてかなぁー?もっと持ってくるね。」
れいむの前にさらに数十本のソースが置かれる。
まさか自分で自分の首(?)を絞めているとも思わず、のどを潤すためにソースを飲み干すれいむ。しかし当然
「どぼじでの゛どががわ゛ぐの゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」
お姉さんは笑いをこらえるのに必死である。ク…クッ……とすでに笑いが漏れかけている。
「喉っ…ック…かわっ…いたならっ……、み…水…、…プッ…の…飲む…?」
「い゛や゛あ゛あ゛あ゛!!!お゛み゛ずはい゛や゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「そっ…なっら……どうしようも…ないっね…」

その後もソースを飲み続けてさーすてぃーな気持ちになったれいむは、食事をするどころではなかった。
そして、最後まで喉の渇きに苦しみ、悲鳴をあげながら死んだ。







「私のソースとんかつを横取りするからそんな目に遭うのよ。」
と、数ヶ月後、お姉さんはとんかつにかぶりつきながら、思い出したように言ったそうだ。
「うーん!やっぱり自分へのご褒美はこれに限るわね♪」









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ビッグカツをつまみにしながらジンジャーエール飲んでたら思いついた。
普段は明るい、何かあると病むお姉さんを目指して書いてみた。
ちなみに虐待スレのSSに出てくるお姉さんは俺の中では黒髪のショートヘアです。

食べ物の恨みは恐ろしいよ!


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最終更新:2008年10月31日 02:37
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