ゆっくりいじめ系1503 雪だるま

連日大雪が続いていたが、今日は久々の晴れだった。
適当に庭の雪かきをし、さて何をしようかと悩んでいると、どこからか呑気な声が聞こえてきた。

「ゆっ! ゆっ! すっごくつめたいよ!」
「むーしゃ、むーしゃ、つめたいー!」
まりさとれいむだった。野生のゆっくりは冬場は巣穴で越冬するが、町中に住むゆっくりは冬でもよく出歩いている。
それに今日は晴れだしな。まあ不思議でもないだろう。

「ゆゆ! おにーさん。ゆっくりしていってね!!!」
れいむがこちらに気づいたようで挨拶をしてきた。俺は適当に返事を返すと
「おにーさん! れいむは"ゆきだるまさん"をつくりたいよ! ゆっくりてつだってね!」
「こうえんですてきなゆきだるまさんをみたんだぜ! ゆっくりてつだってね!」
雪だるまかぁ・・・子供の頃以来だな。幼少時の懐かしい記憶を思いだした俺は協力することにした。
「いいよ。んじゃいっしょにつくろうか。」
「ゆ~ありがとうおにーさん! おれいにはるになったら、れいむのかわいいあかちゃんみせてあげるね!」
おお、楽しみ楽しみ。ではさっそく作ろうか。
「れいむはゆっくりあたまのほうをつくるよ! まりさとおにーさんはからだをつくってね!」
「わかったよれいむ! ゆっくりつくるよ!」
れいむは口に含んで固めていた雪をペッ!っと吐きだすと、それを全身を使って転がし始めた。
「ゆっくりおおきくなってね!」

そのまま家の裏の方にいってしまった。俺はまりさを見ると、まりさはこっちを向いていった。
「おにーさんゆっくりがんばろうね!」
ああそうだな。よし!久々に作るか。

まずは雪をスコップで集め、集まった雪の中にまりさを置く。
そしてそのまま雪を丸い形に固めていく。
「ゆゆ! つめたいよおにーさん! ゆっくりやめてね!」
まりさが暴れるために雪が何回も崩れた。仕方がないので段ボールに雪を詰め込みまりさの上に被せた。
「ゆべえ!」という声が聞こえた。大量の雪でとにかく固める。ちょっと雪に水でも足しておこうか。
そしてバレーボール大の雪玉が完成した。ここからこの雪玉を転がして大きくするのだ。
俺は雪玉を適当に転がす。最初は小さかった雪玉も徐々に大きくなっていく。
「めがまわるんだぜええええええ!!!! ゆっくりやめてねえええええげろげろげろおおおお・・・・」
結構時間がたち、雪玉もそれなりの大きさになっていた。これなら胴体としては十分だろう。
俺は手に部分に使う木の棒、胴体に付けるボタンを探していると。裏庭かられいむが帰ってきた。
「ゆーしょ! ゆーしょ! ゆっくりおおきくしたよ! ほめてもいいのよ!」
「ゆっへん」と顎を突き上げ誇らしげに雪玉を転がすれいむ。確かに結構な大きさになっていた。
ぶっちゃけれいむと同じくらいの大きさだ。さぞかし大変だったろう。
「お疲れ。とりあえずポッキーでも食べるかい?」
「ゆゆ! たべるたべる! ゆう? おにーさんまりさはどこにいったの?」
「まりさかい?今遊んでいるから。先にれいむが食べてていいと思うよ?」
「ゆ! れいむはこんなにがんばったのに、まりさはゆっくりできないゆっくりだね!」
俺は台所から持ってきたお菓子をれいむに与えた。そしてれいむが食べてる間に、れいむが作った雪玉を胴体の方に乗せた。
接合部分を少し雪で固め、顔がないことを除けば一応完成した。

「ゆゆ! すごいゆっくりしたゆきだるまさんだね! あとはおかおをつくればかんぺきだね!」
「そうだねれいむ。いや、いっそれいむがかおになればいいんじゃないかな?」
俺の提案にれいむはピョコンと嬉しそうに跳ねながら答えた。
「ほんと! れいむやる!」
俺は顔の部分を崩れないように丁寧に穴を開ける。しかしここで気づいた。雪玉の大きさはれいむとほとんど同じなのだ。
仕方がないので、新しく作ることにした。れいむは意外に気にしなかった。中々優しい性格だ。
俺はれいむに仰向けなってもらおうと、れいむの顔の周りを雪で固めていった。
そしてれいむの顔だけが見える状態の雪玉を作ると、胴体と接合。ついに完成したのだ!素晴らしい雪だるまが!

「ゆゆ~♪ おそらをとんでるみたいー!」
れいむはとても嬉しそうだ。俺は一休みしようとお茶と菓子を椅子を用意し、庭で雪だるまを眺めていた。
すると他のゆっくり達が続々と集まってきた。どこからかれいむの事を聞いたのだろう。
「むきゅん! すごくおおきいゆきだるまさんね! ぱちゅりーはこんなにおおきいのははじめてみたわ!」
「かたくておおきくてあばれっぱなしだみょん!」
「とってもとかいはなゆきだるまね~!」
皆がれいむを(正確には雪だるまを)褒めたたえた。れいむも思わず
「ゆっへん! れいむはすごくゆっくりとふゆをまんきつしてるんだよ! みんなもゆっくりさせてあげるよ!」
位置関係故か少々上から目線になっていた。まあこの調子に乗りやすいところは意外と好きである。

夕方になり他のゆっくり達も帰って行った。俺もそろそろ夕飯の支度でもしよう。家に入ることにした。
「ゆ! まってねおにーさん! れいむはもうかえるからゆっくりだしてね! だしてね! だしてねっていってるでしょおおおおおおおおお!!!」
今日の夕飯は・・・魚肉ソーセージ焼きそばだな。



そして、夜。昼間の晴れとはうって代わり、前日のような猛吹雪へと天気は変化した。
外にいたれいむはと言うと、
「おがおがづべだい゛じい゛だい゛よ゛お゛お゛お゛!!!! だれがだづげでえ゛え゛え゛え゛!!!!」
猛吹雪をノーガードで顔面に受けていた。寒さと痛みが同時に襲いかかり、顔は徐々に凍りついていた。
瞼が凍りつき目はもう開かなかった。
「だがらづべだいっであがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
助けを求めていたせいか、口の中に大量の雪が入り込んだ。中の餡子が冷やされていく。
外と中からの同時攻撃。れいむはとっさに口をふさいだが遅かった。
(ゆぎゃ! ちゅべちゃい! おなかがつべちゃい! かおもつべちゃい!)
ついには口も凍ってしまった。もう開くことはない。
れいむは全く動けずにただ冷やされていくだけだった。
(おうぢがえりたいよ・・・もっとゆっくりしたいよ・・・・)
そうしてれいむの意識は途絶えた。



次の日。相変わらずの吹雪だった。救いなのは今日も休みだというぐらいだろうか。
そうえば・・・"あれ"は大丈夫かな?
俺は吹雪に耐えながらも庭の雪だるまを確認しにいった。顔の部分のれいむは目と口を閉じ、寝ているかのように凍っていた。
俺はそれを取りだす。ついでなので胴体のまりさも取り出してみた。
こっちも全く動かないが・・・なんでか瞼が動いてるような気がする。
試しに電気ストーブの前に放置しておいた。
さあてれいむはどうなったかな。俺は桃の印が入ったまな板の上にれいむを置くと頭から横に切断した。
解凍したとはいえかなり硬かったが。切断面を見てみると、皮と餡子がいい感じに固まっていた。

苦痛+寒さで作り上げた名づけて雪見饅頭。予想通りに出来栄えである。物は試しというやつだ。
俺は後ろの部分をいくつかに切り分けると、まりさの方を確認してみた。
驚くことにまりさはストーブの前でゆっくりしていた。
「ゆゆ~♪ あったかいんだぜ~」
まさか生き返るとは・・・まあいいや。それなら一緒にゆっくりしようではないか。

「まりさおはよう!」
「ゆ! ゆっくりしていってね!!! ここはおにーさんのおうち?」
「そうだよ。いまちょうど甘いオヤツがあるから。一緒に食べようか?」
「ゆゆ! たべるよ!」

俺はまりさの前に先ほど切ったおやつを置いた。まりさはそれを一口食べると
「うめぇ! めっちゃうめぇ! まじパネぇ!」
ガツガツと美味しそうに食べていた。せっかくなのでコーヒーも入れてあげた。
さて俺も一つ・・・これは美味いな。この甘さと冷たさが癖になる。

二人で食していると、台所から何かが聞こえてきた。
「いぎゃいよおおおおおおおお!!!! どうじででいぶのがらだがぶだづにわれでるのお゛お゛お゛お゛!!!!」
絹を引き裂く饅頭の悲鳴が聞こえた。
「ゆ! れいむのこえだよ! どうしたのれいむ!」
まりさが心配そうに台所へ向かった。そこでまりさは、薄くなったれいむを見た。
「ばりざああああああ!!!! だづげでえええええ!!!!」
「でいぶううううう!!!! いばだづげるよお゛お゛お゛お゛!!!!
必死には跳ねるまりさだが如何せんまな板まで届かない。俺はとりあえずまりさをまな板の上に乗せた。
ついでに事のあらましを説明すると
「おにーざんひどいよおおおおおおおお!!! どうじででいぶをだべじゃうのおおおおお!!!」
「ばりざごぞでいぶをだべるなんでひどいよおおおおおおおお!!!! ゆっぐじじねえええええええ!!!!」
「ごべんなざあい゛い゛い!!!! ばりざじら゛な゛がっだよお゛お゛お゛!!!」
まりさが泣きだしてしまった。
仕方がないので小麦粉やら市販の餡子やらで応急措置をした。
どうやら解凍されたことでれいむは目覚めたらしいが、餡子はまだ凍っていたようだ。餡子が漏れなかったので
なんとか治療することに成功した。三日後にはもう以前のようにまん丸としたれいむがいた。

「おにーさんひどいよ! ゆっくりできないひとはゆっくりしんでね!」
「そうだよ! あやまってね!」
二人に責められた俺は素直に謝った。
「いやあ~ごめんごめん。お詫びに春までおうちに居ていいからね。」
「ゆ? ほんと? ゆっくりしていいの?」
「もちろんさぁ。 さあ、そうと決まったらさっそくゆっくりしようか。外も晴れてるし雪だるまでね。」


「「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛や゛べでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!」」




後日談

夕方、俺が仕事からの帰っている時だった。
家に最近住み始めたゆっくり二体の為に今日は新しいおもちゃを買ってきた帰りでもある。うー!うー!と唸る精巧なれみりゃ人形だ
新製品らしい。
近道としていつものように公園を突きぬけようとすると、何かが目に入った。
それは雪で作られた壁のような物だった。そこに数人の子供たちがガヤガヤとなにかしていた。
なんとなく覗いてみると、その雪の壁にはゆっくり達が埋まっていた。いや正確には、二つに斬られたゆっくりの顔が貼り付けられていた。
「つべちゃいわああああああ!!!! ぜんぜんとがいばじゃないわあああああああ!!!!」
「むきゅーーーーん! やめてちょうだい! ぜんぜんうごけないわ!」
「おきゃーしゃんつめちゃいよおおおお!!!! ありちゅみょういやああああああああ!!!!」
餡子を雪で冷やすことにより餡子流出を阻止し、雪の冷たさを餡子に直接与えることで生かしながら苦しみを与えているようだ。
半分なので動くこともできない。最近の虐待は酷いものだ。

「君達が考えたのかい。」
思わず聞いてしまった。するとリーダー格のふとましい少年が
「違うよ。昨日ネットのとあるブログで見たんだよ。解凍したら餡子が凍ってたって。」
ほおー創価創価。
ネットかぁ、最近は危ない情報もすぐ流れるからなあ・・・
そういや今日のブログのネタはどうしようか。
そんな事を考えながら帰宅した。


【あとがき】
「誰だあのゆっくり・・・」
「ご存じないのですか!?
彼女こそ虐スレからチャンスを掴みスターの座を駆け上がっている
超幻想おぜうさま、れみりゃ様です!」
「だどぉ☆」

マクロス知らないんだ。ごめん

byバスケの人



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最終更新:2008年11月14日 04:30
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