ゆっくりいじめ系1683 あるてぃめっとれいぱーありす

※すっきり描写があります
※独自設定があります
※れいぱーありすがある意味とても幸せになります
※おにいさんがある意味とても不幸になります









 れいぱーありすの朝は、すっきりから始まる。
「んほぉ! んほぉ! んほぉぉぉぉぉ! すっきりーっ!」
 このれいぱーありすは、俺の飼いゆっくりだ。
 今まで何匹ものゆっくりを飼ってきた。
 ゆっくりは、気に入れば可愛がり気に入らなければ虐待した。
 気まぐれに、適当に。もう何匹のゆっくりと出逢い、別れて来ただろう。
 ゆっくりにちなんで三匹目から先は数えていない。
 そんな中、ちょっと変わったゆっくりを飼ってみたくなった。
 変わったゆっくりと言えば希少種が思い浮かぶが、当然滅多に出会えるものではない。
 自力で捕まえるのは困難だし、だからと言って誰かから高値で買い取るのもバカバカしい。
 そんなおり、偶然出会ったのがこのれいぱーありすだった。
 れいぱーありすそのものは比較的ポピュラーな存在だ。
 加工所に虐待にと、その用途と活躍の場は広い。
 しかし純粋にペットとして飼うのは珍しく思えたのだ。
 しかもこいつは生粋のれいぱーだった。普段は平静を装う普通のれいぱーとは異なり、
常時発情しているきわめつけだ。
「んほぉ! すっきりぃ! んほぉ! すっきり! んほほほほぉぉぉぉぉ!」
 最初は苦労した。なにしろいつでも発情している。と言うことは、常に慰み者とするゆっくりを求めていると言うことだ。
 しかしそんな相手を常時用意しておけるわけもない。
 だからこいつときたら所構わず一人ですっきりーをして部屋をめちゃくちゃに汚す。
 少々痛めつけようとその燃えさかる情欲を止めることはできなかった。
 そこで俺は思いついた。

 人間だって、溜まったモノを吐き出せば賢者になれる。
 ならば、れいぱーでもそうなのではないか?

 だから俺は、こうして自らの手で毎朝すっきりさせてやるようにした。
 最初は気持ち悪かったが、慣れてコツがつかめてくると楽しくなってきた。
 手で震わせれば欲情を煽られ、ぺにぺにをこすれば快楽に身を焦がし、ぬめぬめとした身体はどこでも敏感で、撫でる動きに身をのけぞらす。
 俺の手ひとつでいいように弄ばれるれいぱーは惨めこの上ない。
 時に焦らし、不意にすっきりーさせすぎたりと、虐待としてもほどよく楽しめる。

「すっきりぃぃぃぃぃぃ!」

 そんなことを考えていると、一際高い声でありすは跳ねた。
 朝の日課を始めて20分程度。すっきりーの回数は実に100を越える。まったくれいーぱーってヤツはタフなものだ。
 これで今日一日はおとなしくなる。しかし、情欲の抜けたれいぱーはただのゲスありす。うざいことこの上ない。
 ここで、最後の締めが必要だ。

「ようやく満足したか、この早漏」
「ゆぎぎっ……!」

 快楽の余韻にひたるれいぱーに容赦のない一言を放つ。
 ありすは恨めしそうに俺を見上げながら歯ぎしりをした。
 早漏。
 その意味はありすにしっかりと教え込んである。
 まず人間社会において早漏がどういう扱いを受けるか実例を語りじっくりと教えてやった。
 ちなみにその実例というのは俺の友人のいとこの兄の友達のことで、断じて俺の事じゃない。俺の事じゃ、ない。
 それに加えて、「そんなにすぐにすっきりーしちゃうなんて、ちっともゆっくりしてないよな」と言ったのが効いた。
 そういった説明により、ありすにとって「早漏」は「とってもゆっくりできない屈辱の言葉」になったのだ。
 そりゃそうだろう。俺だって早漏だなんて言われたくない。いや、俺は早漏じゃないし言われたこともないけど。
 人間にさんざんいいようにすっきりさせられ、そしてトドメの早漏呼ばわり。
 打ちひしがれたありすは、これでどうにかペットに相応しい器量のゆっくりとなる。

「ふ、ふん。きょうもわるくなかったわ。
 とかいはのありすをすっきりさせてあげさせてるんだから、もっとかんしゃしなさいよねっ」
「はいはい、ツンデレツンデレ」
「ゆぎぎっ……!」
 それでも、ありす種特有の性格は残ってしまうのだが。
 ありすのすっきりーは大きなタライの中で行う。床でやっては部屋が汚れてしまうのだ。
 ありすが出したせいしカスタードも回収が楽になる。
 このカスタードで作った各種おかしは近所で評判である。
 俺は絶対食べないし、製法を誰にも話す気はないが、好評なのはいいことだ。
 カスタードの回収は後にして、体液でぬめぬめになったありすをさっと水洗い。
 タオルで拭けば、モチモチの肌にきらめく金髪のゆっくりありすのできあがりだ。
 ゆっくり基準ではなかなかの美ゆっくりになるのではないだろうか。
 って言うかおかしい。餌の量も質も今まで飼ってきたふつうのゆっくりと大して変えていない。
 にもかかわらず毎朝あれだけすっきりしてなんでこいつこんなに健康的なんだ?
「ゆふん? おにいさん、とかいはでせくしーなありすにみとれてるようね!」
「いや、違うから。そういうんじゃないから」
「ゆっふっふ、おにいいさんのほうこそ”つんでれ”ねえ! おにいさんだったらいくらみてもいいのよ!
 で、でも、かんちがいしないでよ! とかいはのありすは”かんだい”だからみせてあげるだけで
 べ、べつにおにいさんのことすきでもなんでもないんだから!」
 ありすのツンデレはうざい。だが、それはまともに相手をした場合だ。
「いや、ここはあえて勘違いさせてもらおう」
「ゆゆっ?」
「いやー、そーかー、ありすはおれのことすきなのかー。嬉しいなー」
「ゆゆっ!? かんちがいしないでっていってるでしょ! ちょうしにのらないでよこのいなかもの!」
「いやー、ガンガン勘違いしちゃうぞ。そうかー、俺ありすに好かれてるのか。うひょー」
「ゆ、ゆぎぎっ! かんちがいしないでよーっ!」
 俺の棒読みのセリフにいちいち顔を真っ赤にして反応するありす。
 いや、からかう分には楽しいヤツである。

 すっきりーで弄ぶのが楽しく、おいしいお菓子で近所仲も良くできる。そしてからかって遊べる。
 れいぱーありすとの生活は、おおむねそんな感じでなかなか退屈しないものだった。

 そんなある日のことだった。
「ねえ、おにいさん」
「なんだ、ありす?」
「こども……ほしくない?」
 いきなりのれいぱーありすの言葉に、俺はショックを受けていた。
 いずれは彼女が出来てそういうことも言われるかなー、とかニヤニヤ妄想していたセリフを
 ゆっくり如きに言われてしまったからだ。
 得体の知れない喪失感に戸惑う俺をよそに、ありすは言葉を続ける。
「やっぱり”せれぶなこども”がいたほうがゆっくりできるでしょ?
 おにいさんはとかいはのありすがいるからともだちもかのじょもいなくても
 へいきかもしれないけど……すっきりーっ!?」
 いきなり人の心の琴線に触れてきたので俺はありすを「瞬間強制すっきりー」させてやった。
 これはゆっくりの「すっきりーポイント」を刺激し、発情させることなく一瞬にしてすっきりーさせる高等テクニックだ。
 通常のすっきりーの快感・充実感なしに疲労と屈辱を与えるオシオキに最適なテクニック。
 れいぱーありすの毎朝のすっきりで身につけた、およそ人生でもっとも役に立たないスキルだった。
「おにいざん……ひどい……」
 惨めに泣き顔になるありすをみて、俺の溜飲も下がる。
 しかし、こども、か。
 どうやらありすは子供を育てたいようである。これはこいつがれいぱーであることを考えれば少々変わったことではあった。
 なにしろれいぱーと言えばゆっくりを見ては襲いかかり、思うままにすっきり。
 相手が永遠にゆっくりしようとおかまいなし。
 子供が産まれればそいつも慰み者にする鬼畜である。
 それがどうやら、毎朝のすっきりで賢者モードを保ち、普通のゆっくりの欲求も出来てきたようだ。
 これは興味深い。
「よし、いいだろう」
「え!?」
「俺が今度、相手を連れてきてやるよ」
「ほ、ほんとにっ!? で、でもとかいはにふさわしいゆっくりなんて、そうかんたんにみつかるかしら?」
「まかせとけ」
 俺は快諾してやった。



「な、なかなかとかいはのまりさじゃないっ……」
「ゆふぅ! はなしにきいたとおり、このまりささまにふさわしいありすだぜぇ!」
 翌日。
 俺が早速用意したまりさは、れいぱーありすの審美眼に敵ったようである。
 美ゆっくりを用意するなんて簡単なのだ。
 このまりさもちょっと森に入って適当に見つけた野良のまりさである。
 性格はどうでもよかった。子作りが済めば用なし、どうしようもないゲスなら潰してよし虐待して楽しんでもよし。
 外見も、欠損さえなければ充分だった。
 薄汚れていたが、洗ってやればすぐに綺麗になった。
 それでも野良は野良、飼いゆっくりに比べれば肌はガサガサだ。
 ゆっくりは実は外見はどれも似たり寄ったりで、美しさの決めては肌のモチモチさだったりする。
 そこで用意するのは、ゆっくりの治療に使われる水に溶いた小麦粉。それに、ありすの「せいしカスタード」を適量混ぜる。
 これを全身に塗りたくれば、あっという間にモチモチ肌の美ゆっくりのできあがりだ。
 なんてお手軽なんだゆっくり。人間の女性は大変なんだぞ。
「な、なかなかとかいはのかおりがするじゃない。なんだかあつくなってきたわ」
「まりさもなんだかこうふんしてきたんだぜ……!」
 どうやら混ぜ合わせた「せいしカスタード」は催淫効果もあったらしい。
 本当にお手軽すぎるずゆっくり。しかしありす、自分が出したもので興奮するってのはどうよ?
 呆れる俺を前に、さっそく二匹のゆっくりはすりすり始めた。
「んほほぉ、まりさ、ありすがやさしくりーどしてあげるわぁぁぁ」
「ゆっへっへっ、まりさのぺにぺにでめろめろにしてやるんだぜぇ……!」
 ああ、しまった。適当に選んできたのはいいが、両方とも「攻め」か。
 しかしこいつら普段はゆっくりゆっくり言ってるわりにどうしてこう生き急いでるんだろうね、まったく。
 まあこれはこれで面白い。通常なられいぱーありすの圧勝だろうが、
こいつはいつものように朝いっぱいすっきりーさせてある。
 意外とまりさが勝つかも知れない。
「おにいさんじこみのとかいはてくにっく、とくとあじあわせてあげるわぁぁぁぁ!」
「人聞きの悪いこと言うなよっ!」
 俺は毎朝ありすを弄んですっきりーさせるだけ。
 ありすはいつも「やられる方」で、「やる方」ではないのだ。仕込むも何もない。
 ところが、その認識は誤っていたようだ。
「んほぉぉぉぉぉ! ありすのてくにっく、すごすぎるんだぜぇぇ!
 もうこしがたたないんだぜぇぇぇ!」
 腰ってどこだよ!? ツッコミたくなったが、それよりありすの動きに目を奪われた。
 うまい。
 まりさの「すっきりーポイント」を的確に刺激して、どんどん快感を引き出している。
 ぬらぬらと体液にぬれる饅頭ボディを巧みにすーりすりして、時に焦らし、時に感じさせ、まりさの快感を際限なく高めていく。
 同時に長く伸びる滑らかな舌がすりすりでは届かない細かな場所まで刺激する。あれではまりさは全身性感帯状態だろう。
 ありすのすっきりーに熟練した俺の目から見てもかなりのテクニシャンぶりだった。
 なんてやつだ、ありす。されるがままだと思っていたのに、見事俺の技を盗みやがった。
 通常、れいぱーありすと言えばテクニックもへったくれもない力押しのすっきりーばかりだが、
朝すっきりーで賢者モードに入ったありすは実に見事な技巧派だった。
 そうこうするうちに、二匹は高まっていく。
「んほぉ! んほぉ! ありすぅぅ! もうがまんできないんだぜぇ! ありすのぺにぺにがほしいんだぜ!」
「いいわあ! すなおなまりさには、このせれぶなぺにぺにで、とかいはのあいをたっぷろそそぎこんであげるわぁぁl!」
 いよいよだ。れいぱーありすのそびえ立つぺにぺにが、ついにまりさの中に入る。
 限界まで快感を高められていたまりさは、入れられただけでもうガマンできないようだった。
「すっき……」
「すっききききききききききききききききりーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
 まりさのすっきりーの叫びを、ありすの異常なほどのすっきりボイスが塗りつぶす。
 この絶叫、まさか……。

「あいつ、”十六夜”を使いやがったっ……!?」

 ”十六夜”。
 ありすが俺との生活の中でうっかりできちゃった必殺技である。
 それは、一瞬にして通常のおよそ16回分の「せいしカスタード」を連続放出するという絶技である。
 通常の16回分という量。そして「ぶっちゃけ時でも止めなきゃそんなの無理じゃね?」という速射性。
 それらの要素から、某メイド長にちなんで付けた名が、”十六夜”。
 名付けてから後悔した。”元ネタ”に知られたらまず間違いなく殺される。
 それにしても、”十六夜”か。ありすの意図はなんとなく理解できた。
 いかに絶倫のれいぱーありすとは言え、朝すっきりーの消耗は無視できない。
 通常のれいぱーのようにジックリとしたすっきりーは無理。となれば、一瞬で燃え尽きるつもりなのだろう。
 だが、やりすぎではないだろうか。あんなの喰らったら、まりさはあっという間に黒ずんで「永遠にゆっくり」してしまうんじゃないか。
 そんな俺の予想は、しかし裏切られた。

 まず、音。
 異様な音がした。
 多重する布を引き裂く音は、まりさの帽子を突き破って伸びる茎たちの奏でたものだ。
 れいぱーに襲われたゆっくりが複数の茎や草を生やすのは珍しくない。
 しかし、今目の前に生えた実に16本もの茎は、いずれも正常なすっきりー後の茎と同じ太さで、そのうえ長さは通常の倍近くもあった。
 なら、その母胎であるまりさは黒ずんでいるはずだ。
 しかし、この予想も裏切られる。まりさはモチモチした肌を保っていた。
 それが、不意にへこみ、そのままつぶれていく。まるで帽子と茎の重さに耐えかねたかのように。
 俺はおぼろげにだが理解した。
 おそらく、あまりに急激な茎の成長に、黒ずむ間もなく体内の餡子を一気に消費されたのだろう。
 中身だけ失い、皮だけ残ったのだ。
 母胎という支えを失い、茎は倒れていく。
 そこでまた異常が発生する。茎が倒れながらどんどんやせ細っていくのだ。
 母胎は枯れた。茎も枯れようとしている。なら、餡子は何処に行く?
 茎の先端に目をやれば、そこには赤ゆっくりがなっていた。
 いや、それは果たして赤ゆっくりなのだろうか。既に赤ゆっくりと言うより子ゆっくりに近い大きさになっていた。しかもその成長はまだ続いている。
 こいつらだ。こいつらがどん欲にまりさの餡子やありすの吐き出したせいしカスタードを吸い上げているのだ。
 しかし、中身の成長にどうやら表皮は追いつかないらしい。
 まるで膨らましすぎた水風船のようにパンパンだ。
 それが、床に落ちる。
 限界まで張りつめた赤ゆっくり達の皮は、落下の衝撃とその擁する餡子の質量に耐えられなかった。
 結果、弾けた景気良く飛び散った。
 パパパパン、饅頭が出したとは思えぬ爽快な炸裂音が連続した。
 16本の茎になった16個の赤ゆっくりは、残らず弾け散らばった。
 結果残ったのは、帽子と枯れかけた茎。飛び散った赤ゆっくりだったもの。すなわち餡子とカスタード。
 そして、余韻に浸るれいぱーありす。
 壮絶な有様だった。
「これが、”十六夜”……!」
 冗談で「必殺技」だとか言ってみたが、本当にガチで凄惨な必殺技だった。シャレになっていなかった。
 戦慄した。俺はれいぱーありすを飼っているつもりだったが、とんでもない怪物を育ててしまったのかも知れない……!
 呆然とする中、赤ゆっくりの炸裂音でようやく正気に戻ったのか、ありすが声を上げる。
「まりざぁぁぁ、さいこうだったわぁぁぁぁ……まりさぁぁぁ……どごにいっだのぉぉぉ?
 まりざぁぁぁ……ゆゆっ!?」
 ようやく周りの惨状に気がついたようだ。惚けたように辺りを一通り見回し、
そしてようやく自分の足下に転がるまりさの帽子に気がついた。
「まりさ……?」
 ゆっくりと、帽子を持ち上げる。
 そして、その下にあるものを、見た。
「ゆぎぃっ!?」
 帽子をたたきつけるように落とす。そして、ずりずりとはいずり回る。
「まりさぁ、まりさぁ、どこなのぉ!?」
 きっとありすにもわかったはずだ。あれがまりさのなれの果てであると。
でも、認めたくないのだ。だから、探す。ありもしないモノを求める。
 しかしこの惨状はそんな甘えを許さない。ゆっくりゆえに、本能で理解してしまうのだろう。
 自分の周りに広がるモノが何だったのか。
 餡子が、カスタードが、本当は何になるはずだったかを。
 やがて、ありすは現実を受け入れる。
「どぼじで、どぼじでごんなごどにぃぃぃぃぃ!?」
「俺にも、わかんねえよ……」
 どんな言葉をかけてやればいいのか。俺にも、わからなかった。




「やっぱりとかいは、あわてずゆっくり”どくしん”をたのしむものよね〜」
 あれから数日。
 ありすは立ち直っていた。と言うか、翌日には平気だった。全然気にしていなかった。
 一生モノのトラウマだと思ったんだが。
 だが、よくよく考えてみたらこいつはれいぱー。
 ゆっくりを責め殺すことも赤ゆっくりを慰み者にするのも日常の鬼畜だ。
 それが少々変わった方法とは言え、すっきりーの相手を永遠にゆっくりさせたところで動じるはずもない。
 なんというゲス。なんというれいぱー。まさに外道。
「ありすには、おにいさんもいるしね♪」
「キモイこと言うな」
「もう、おにいさんったらつんでれねぇ! ありすとふたりっきりでうれしいくせに!
 で、でもいいきにならないでね! ありすはおにいさんのことなんてなんとも……すっきりー!」
「キモイって言ってんだろ」
 「強制すっきり」で黙らせる。まったくこいつは。
「な、なによ! おにいさんのせいでこどもがつくれないんだから、
 とかいはのありすがせっかくきをつかってあげてるのに!」
「ぐっ……」
 確かに、それを言われると辛い。もはやありすは並のれいぱーを越えたあるてぃめっとれいぱー。
 例え野に放ったところで前のように相手をすっきり死させてわずかな子供を残すことなど出来ないだろう。
 というか、今の朝すっきりーをやらなくなったらどうなるのか、ちょっと恐い。

「おにいさんには、ありすをこんなからだにしたせきにん、とってもらわなきゃいけないんだからっ」

 なんか今、こいつ、聞き捨てならないこといった。
 「こんな身体にした責任、とってもらわなきゃ」、だと? それなんてエロゲ?
 たまに妄想しても「さすがに現実にこんなこと言ってもらうなんてありえねえ」と
 うち消してきた夢のセリフを、たかがゆっくりに、ゆっくり如きに言われた……!?
 それも頬染めながらなんかしあわそうに、照れた顔してっ……!
 しまった! ツンデレツンデレと調子になってからかったのが仇になったっ……!?

「うおわーっ!!」
「ゆゆゆっ!?」
 なにかが頭の中でハジケだ。もうキレた、こいつはすっきり死させてやる!

「とつぜんおそいかかってくるなんて、おにいさんたらだいたんねぇ!
 でもいいわ、とかいはのありすがおにいさんのあい、うけとめてあげるわあぁあぁ!
 さあ! おいでなさい!」
「だまれ! すっきり死ね! ゆっくりしないですっきり死ね!」
「んほ! んほ! んほぉぉぉぉぉぉ! すっきりすっきりすっきりー!」
「そりゃああああっ!」
「すっきりすっきりすっきりーっ! んほぉぉぉぉぉぉぉ!
 すっきりすっきすっきすきすきりーっ! すきすきおにいさんすきすきすっきすっきりーっ!」
「くそぉ、だまりやがれーっ!!」
 俺はムキになって全力で挑む。
 しかし、どこか俺は勝てそうにないように思えた。
 だって「あるてぃめっとれいぱー」となったこいつの精力はきっと底なしなんだ。
 なにしろ無理矢理すっきりさせられているというのにどこか幸せそうな顔をしているんだから。
 それでも、俺は俺の尊厳を守るために、絶望的な戦いに挑み続けるのだった。




過去作品
  • 夢みるれいむの覚めない悪夢
  • もっとうんうんしたかった

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最終更新:2008年12月09日 20:06
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