ゆっくりいじめ系1718 ゆっくり勝負

※普通のゆっくりでないゆっくりが出てきます
※普通のゆっくりがいじめられます
※お兄さん分や人間分はありません
※おうち宣言があります





ゆっくり勝負








「「ゆっくりしていってね!」」

とある巣穴の前。一組のゆっくりが穴に向かって声を上げる。
ゆっくりれいむとゆっくりまりさだ。

「「ゆゆ、ゆっくりしていってね!」」

中からも声がして、こちらもまた一組のゆっくりが出てくる。
外から来たゆっくりと同じれいむとまりさだ。

「「きょうからここはれいむとまりさのおうちにするよ!」」

定番のおうち宣言をする外のゆっくり。

「「なにいってるの?ここはれいむとまりさのおうちだよ!」」

それに反論する巣のゆっくり。
お互いに自分の主張を繰り返すが中々勝負が付かない。

「そうだ!ゆっくりしょうぶでどっちのすかきめるよ!」

ふと、外のれいむが提案した。

「ゆっくりしょうぶ?」
「どっちがゆっくりしてるかくらべるんだよ」
「どうやるの?」
「まりさとまりさ、れいむとれいむがおたがいにゆっくりしているかみるんだよ」

互いに向かい合った状態になり、どれだけ長くゆっくりしていられるか競うという事らしい。
ゆっくりできないと言う=ギブアップらしい。

「ゆゆーん、それなららくしょうだよ、まりさとれいむいじょうにゆっくりしたゆっくりはいないんだよ!」
「このしょうぶ、れいむたちのかちだね!」

余裕綽々な顔をする内ゆっくり。
元からそんな顔をしているという突っ込みは敢えてスルーしておく。
そんなこんなでゆっくり勝負がスタートした。
以下、巣のゆっくりを内れいむ・内まりさと
外から来たゆっくりを外れいむ・外まりさと呼ぶことにする。



開始10分

「ゆっくりしてるね!」
「まりさもゆっくりしてるね!」

思う存分ゆっくりする内まりさと内れいむ。

「ゆっくりぽかぽかだね!」
「ゆっくりきもちいいね!」

対する外れいむと外まりさも非常にゆっくりしている。
しかしまだ勝負は始まったばかりなのだ。



1時間後

「ゆっくりできてるね!」
「これなられいむたちのかちだね!」

すっかり勝利を確信している内れいむ、内まりさ。

「かぜがきもちいいね!」
「ゆっくりできるね!」

内ゆっくりに負けないくらいゆっくりしている外ゆっくり。
この対決は長期戦になりそうだ。



3時間後

「ゆぅ、おなかすいてきたね」
「ごはんたべたいね」

内ゆっくりはどうやらお腹が空いてきた様だ。
顔が困り気味になってきている。

「ゆ、つらそうだね、ゆっくりできないの?」
「れいむたちはこんなにゆっくりしているのにね」

外ゆっくりは2匹とも表情一つ崩さずゆっくりしている。

「ゆゆ!?ぜんぜんそんなことないよ、れいむたちはゆっくりしてるよ」
「そうだよ!そっちこそそろそろこうさんしないの?」

やせ我慢をしつつ反論する内ゆっくり達。
それでも根を上げないところ、まだまだ勝負が続くようである。



5時間後。

両者とも未だにゆっくりしている、らしい。
というのも内ゆっくりが相当辛そうだからである。

「ゆぅ、ゆぅ…まだまりさたちはゆっくりしてるよ」
「いいかげん、こうさんしてね…」

対する外ゆっくりは顔色一つ変えない。

「どうみてもゆっくりしてないね!」
「あたらしくまりさたちがそのすをつかってあげるからおとなしくゆっくりしてないってみとめてね!」

形勢は外ゆっくりに傾きかけていた。
その時である。

「かわいいまりさぁぁぁぁぁ!!!みつけたわぁぁぁぁぁ!!!」
「「ありすだぁぁぁぁぁ!!!」」

内ゆっくりが悲痛な叫び声を上げる
レイパーアリスの乱入である。

「んほぉぉぉぉぉ!!!!」
「やべでぇぇぇ!!!ずっぎりぃぃぃぃ!!!」
「いやぁぁぁぁ!!すっきりぃぃぃぃぃ!!!」
「べとべとする〜」
「きたないよ〜」

あれよあれよという内に4匹のゆっくりに纏わり、ありすは4回すっきりした。
1匹につき1回である。
それに満足したありすは「またあいてしてあげるわね!」と満足そうに去っていった。

この時内ゆっくりに変化が起きた。
頭からにょきにょきと蔓が生えて、小さな丸いものが蔓からでき始めたのである。
本来なら悲しみに暮れる所である…のだが。

「そ、そうだ!あかちゃんはゆっくりできるんだよ!」
「あかちゃんができたれいむたちはゆっくりできてるんだよ!」
「あかちゃんができてないれいむとまりさはゆっくりできてないね!」

ここぞとばかりの反撃である。
赤ちゃんはゆっくりできるという考えから外ゆっくりに対して優位に立ったと思ったのだ。

「それじゃ、そのあかちゃんがゆっくりできてるかゆっくりしながらみるよ!」
「まだまだまりさたちはゆっくりしてるよ!」

勝負がついたと思いきや、まだまだ決着に時間は掛かりそうだ。



8時間後。

辺りはかなり暗くなってきている。
この時間は捕食者の活動時間だ。

「ゆ、ゆぅ、ゆっくりねむくなってきたよ…」
「だめだよれいむ!ねたらまけちゃうよ!」

見るからにやせこけはじめている内ゆっくり。
子供に餡子を吸われているのだろうか、食事も摂っていない事もくわわりかなりゆっくりできていない状態である。

「ゆぅ…ねむいよ…」
「もうすこしゆっくりしたらおうちがてにはいるよ!だからゆっくりしようよ!」

対する外ゆっくりも眠気に追いやられ始めている。
このまま引き分けで終わり、かと思われたその瞬間。
再び状況は変化する。

「うーうー」
「「れみりゃだぁぁぁぁ!!!」」

またも叫び声を上げる内ゆっくり。
それも無理は無い。捕食種のれみりゃが現れたのだから。

「あまあまー」
「やべてぇぇぇぇ」

かぷりと内れいむの蔓に生った赤ん坊を口に含んでいく。

「れいむのあかちゃんがぁぁぁぁ」
「れいむとまりさはさわいでゆっくりできてないね!」

捕食種がいるというのに外ゆっくりは意に介さないでゆっくりしている。

「こっちもあまあま…うー、こっちはふかふかー」

れみりゃは外ゆっくりの感触が気に入ったようで暫く掴んだりはむはむして戯れていた。

「れみりゃはゆっくりしてるね!」
「こんなゆっくりできるれみりゃがゆっくりできないなんていうゆっくりはゆっくりできてないね!」
「ばだだよ、ばだでいぶだぢばゆっぐりでぎでるよ!」
「おぶぢばわだざないがらね!」

自分の家を守ろうとする内れいむと内まりさ。
ここまで来るともう誰が見てもゆっくりできていないと見えるのだろうが、そんな事を考えている余裕も無かった。
それでもギブアップ宣言をしていないのでまだ勝負は続くのだ。
絶対に勝つ、内ゆっくりはその為だけに耐えていた。
空腹にも無理矢理すっきりさせられた事に対しても、れみりゃに赤ちゃんを食べられた事も。

いつしかれみりゃは空の彼方へ飛び去っていった。
それでもまだゆっくり勝負は決着がつかない。



10時間後。

「ゆ、ゆがぁぁぁぁぁ!!!」
「もうゆっくりしょうぶなんていいよ!ゆっくりつぶれてね!」

遂に内ゆっくりがキレた。
内まりさは外まりさを押しつぶそうとし、内れいむは外れいむに体当たりをする。

「ゆ!?ゆっくりできないんだね?こうげきするなんてれいむとまりさはゆっくりできてないんだね!」

突然の体当たりに驚きながら、しかし全然効いていないらしくケロッとした顔で外れいむは問い詰める。

「ゆっくりしてるよ!ゆっくりしながらゆっくりできないれいむとまりさをおいだしてるんだよ!」

もう滅茶苦茶な言い分である。
殆ど体力が無いながらも、しゃにむに内まりさと内れいむは外ゆっくりの2匹に攻撃を仕掛け続けた。

「ゆっくりできてないまりさとれいむはつぶれてね!」

これでゆっくりと巣に帰って食事してぐっすり眠れる。
この2匹はそう考えていた。

そして―決着の時がついにきた。

ポタ。
ポタ。

ポツッポツッ

ザーザーザーザー

空から落ちてくる無数の雫。
雨の到来である。

「あめさんがふってきたよ!」
「あめさんはゆっくりできないからゆっくりおうちにかえるよ!」

今まで色々な物に耐え、無茶な事を繰り返してきた内ゆっくりもこれには耐えられない。
何しろ雨に当たり続けていると死んでしまうのである。
レイパーのすっきりも捕食者のむーしゃむーしゃもまだ助かる道はあった。
しかし雨となれば話は別である。
もう勝負は付いた、そう思い込んでいる2匹は攻撃を止めて巣穴に戻ろうとして―外ゆっくりに弾き飛ばされた。

「たいあたりしてくるくせにゆっくりしてるなんてれいむはうそつきだね!」
「あめさんをゆっくりできないなんていうなんてまりさはくずなんだね!」
「どぼじでいぎでるのぉぉぉ!!!」

内ゆっくりは潰したと思った外ゆっくりのピンピンした姿に顎をゆがーんと空けていた。

「たいあたりやのしかかりくらいでれいむたちがしぬとおもったの?ばかなの?」
「それにあめさんがゆっくりできないっていったね?だからこのおうちはまりさたちのものだよ!」

勝負は元々巣に住んでいたゆっくりの負けで幕を閉じた。
この雨の中、散々体力を奪われた2匹は、巣を奪い取った2匹が見守る中どこに行く事も出来ず溶けていった。

「あめにとけるなんてだめなゆっくりなんだね!」
「おうちでおみずさんをぬきだそうね!」

この2匹がゆっくり勝負で勝てた理由。
それはスポンジだからである。
勿論スポンジケーキではない、台所や風呂場で使われているスポンジである。
それでもふてぶてしい顔やふんぞり返るような本能はゆっくりそのままだ。
勿論互いのスポンジをすーりすーりしながら交換する事で赤ちゃんだって作れる。

違いはあるが些細な事ばかり。
食べられる事はない、水に溶けない、ぱちゅりーは赤ちゃん用スポンジだったりする。洗剤で泡立つ。
アストロンで金だわしになる、火にすこぶる弱い、食べ物には困らない、潰しても元に戻る。etc。

そんな、饅頭ではないゆっくり。


あとがき

当時真っ二つにされたら分裂するゆっくりを見て、中身が不思議に思った人はどれだけいるのでしょう。
今でこそ餡子が一般的ですが、その前にこうだったのかな、と思う所を少し入れ込んでみたり。
そこに今のゆっくり分を混ぜ込んでみたらこんなのになりました。
普通のゆっくりではすぐ潰してしまう鬼意山でもきっと全力で虐待できることでしょう。
あ、お風呂場にあるスポンジってすぐカビますよね!





今まで書いたもの
博麗神社にて。
炎のゆっくり
ゆっくりを育てたら。
ありす育ての名まりさ
長生きドスの群
メガゆっくり
ゆっくり畑
益ゆっくりと害ゆっくり
ゲスの行き着く先
つかれたまりさ
噂・ゲスの宿命
決断

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最終更新:2008年12月12日 07:25
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