『真冬のゆっくり対策 5』
「「「「ゆゆゆゆゆ!!!!!!!」」」」
「「「「「ゆううううう!!!!!」」」」」
「な…どうしたの皆?」
(あーあ。やっちゃった)
「ど…どぼじでえええ!!!!」
「どすが…どすが…」
「どすがいなぐなじゃっだよおおおお!!!!」
「「どぼじでにんげんがごごにいるのおおおお!!!!!」」
「「にんげんがぜめでぎだよおおおお!!!!だずげでええ!!!!」」
「ええ!何で!!どうして!?…あ、しまった!」
「ちょっと来い!!!!」
虐待お兄ちゃんは彼女を連れて洞窟の外へ出て行った。
「ぶかぶかだったからな。避けた拍子に帽子が取れたんだ」
「ど…どうしよう…これじゃもう…」
飛び掛ってきたまりさを避けた拍子に彼女が被っていた帽子が外れてしまい彼女の正体がばれてしまったのだ。
「ん!…何か来る!隠れて」
彼らは木々の陰に隠れた。
「ゆううう!!!!!……ゆぴいいいいい!!!さぶいよおおお!!!!」
1匹のまりさが洞穴から飛び出したがあまりの寒さに洞窟に戻っていった。
「何をしてたんだ?」
「どうしよう…どさくさに紛れて村に移動したら…」
「この寒さにしかも雪じゃ村まで移動できないだろう。…と言ってられないかもな。俺貯めてあった食糧に悪戯しちゃったし」
「逃げられたら駆除ができなくなっちゃう…」
「もう火攻めでいいんじゃないですか?」
「駄目よ!!私の村で狼藉を働いておきながら軽く殺してすませるわけにはいかないわ。それに…」
「それに?」
「うぅ…」
「と…とりあえず奴らの様子を見ないと…あ、その帽子俺に貸してくれません?俺だったらまだ騙せるかもしれないです」
「わかったわ。私はここで待ってるから」
彼は帽子を被ると洞窟の中へ向かった。
数分後
「駄目だ駄目だ。あいつら警戒してやがるわ」
彼は手でバッテンマークを作りながら洞窟から出てきた。
「やっぱり駄目だったのね」
「でもほっとけない事言ってたぜ」
「何…?」
「人間に復讐したいだとよ」
「じゃあ村に…」
「多分そうしたいんだろうな。だけどこの雪と寒さじゃ無理ですよ」
「でも…」
「ヤケおこして…なんてこともあるね。それにどこか別の場所に逃げられても面白くないな」
「どうしよう…もう暗くなってきちゃった」
「あと1時間ほどが限界ですね。…何か案とか?」
「無いわ…道具も何もないし」
「とりあえず…あの穴を埋めときますか?」
「洞穴の?」
「ええ。粗くていいです。埋めるというよりは大きな雪山でも作っておきましょう。そうすればゆっくりは洞窟から出られないですよ」
「そ…そうね、何もしないよりはマシだわ」
彼らは洞窟の前に移動すると雪をひたすら洞窟の前に集めだした。
「ゆううううう!!!!!!」
「よぐぼありずを!!!!ばりざを!!!!」
途中勇敢にも巣から飛び出して襲い掛かってくるゆっくりがいたが全てシャベルで殴り殺されたり刺されたりして散っていった。
1時間後洞窟の前に大人の身長ほどの雪山が出来上がった。
「多分これで閉じ込められるでしょう」
「この山を崩すかも…」
「相当根性のあるゆっくりじゃないと無理ですよ。多分これなら…」
「私達も戻りましょう。ここは暗くなると危ないわ」
「ええ。帰って明日のこと考えましょう」
彼らは山を降りて行った。
-巣の中では-
「い…いっだいなんだったのおお!!」
「わ…わがらないよおお!!!」
彼らが外に飛び出した後洞窟の中はざわざわしていた。
「…むきゅ…みんなよくきいて…ぱちゅりーたちは…にんげんにだまされていたのよ…」
「「ゆゆ!!!」」
「どすがいたのに…なんで…」
「あれはどすじゃないわ…にんげんがへんそうしてたのよ…」
「じゃ…じゃああかちゃんがしんじゃったのも…」
「にんげんのせいよ…」
「みんながしんじゃったのも…」
「にんげんの…せいよ」
「「そ…そんなああ!!!」」
「「ゆええぇえぇん!!!!」」
「「ごべんねええ!!!!ばがなおやでごべんねえええ!!!あがじゃんゆるじでええ!!!!」」
「「ばりざぁ…ばりざあ…なにもじであげられなくでごべんねええ!!!!!」」
「「ぐ…ぐやじいよおお…」」
泣き喚くゆっくりの中で1匹のまりさが叫んだ。
「ゆるさないよ!!!いまからふくしゅうしにいくよ!!!!」
「ま…まって!!!おそとはさむくて…」
「そんなことしってるよ!!!でも…でぼごれじゃあ…あがじゃんが!!!でいぶがあ!!!」
まりさは外に飛び出した。
「ゆううう!!!!!……ゆぴいいいいい!!!さぶいよおおお!!!!」
だがすぐに引き返してしまった。
「こ…これからどうすればいいのぉ…」
「わ…わからないよ…」
「くやじいよぉ…」
ゆっくりは何か話し込んでいた。
「ゆ!だれかがくるよ!!」
「「「ゆ…ゆっくりしていってね!」」」
やってきたのは帽子を被った虐待お兄ちゃんだった。
「ゆっくりしていってね!どうしたんだい?騒がしいけど」
「すっごいおおきなまりさだよ!」
「もしかして…どすなの?」
「…ああ、私はドスだよ。ドス。昔ね、ここの辺りに住んでいたんだけど今は違うところにいてね。冬の間にみんながゆっくりできている
かどうか調べて周っているんだよ」
「「「ゆぅ…??」」」
「「「ほんとうに…どすなのかな?」」」
「そういえばみんな、アレが来なかった?」
「あれって?」
「なんのこと?」
「最近人間さんがドスの帽子を被って巣の中を荒らしているって噂を聞いたんだ。ここの巣には人間さん来なかった?」
「「ゆ!!」」
「「ど…どすぅ…」」
「……はい?」
「「「「ゆえぇえん!!!!ぐやじいよおお!!!」」」」
「「「「あがじゃんがじんじゃっだよお!!!」」」」
「「「「おどもだぢがじんじゃっだよおお!!!!!」」」」
「そうかいそうかい、ちょっと遅かったね。ごめんねみんな」
どうやら彼をドスと勘違いしてくれているようだ。
「むきゅ!おもいだしたわ!!こまったことがあったらどすにたすけてもらえって。おひさまがしずむところにどすがいるってありすがいってたわ!」
このぱちゅりーはリーダーありすの妹だった。そのリーダーありすは先ほどの殺し合いで潰されて死んでしまった。
「きっとそのどすだよ!!」
「どすうう!!!!!きてくれてうれしいよお!!!!」
「どす!!まりさたちを…たすけてほしいんだぜ!!!」
「どうしたいんだい?助けるっていっても…」
「にんげんにふくしゅうしたいんだぜ!!!」
「はたけさんからおやさいさんをたくさんもっていってこのこたちをゆっくりさせてあげて!」
「れいぶはあがじゃんもまりざもなくしじゃっだんだよ!!!ぐやじいよお!!!」
「「ちょっとまって!!!!」」
先ほどのぱちゅりーとまりさが彼の目の前に現れた。ちなみにこのまりさはぱちゅりーの番である。
「どす…ほんとうにどすなの?」
「何を言ってるんだ?」
「ど…どす…おこらないできいてほしいんだぜ…」
「おぼうしさん…とってくれる?」
「「「ゆゆゆ!!!!」」」
「どうして!!!どすはどすだよお!!!!」
「そうだよ!!こんどこそほんもののどすだよお!!!!」
「わかってるんだぜ!だから…だからぼうしをとってほしいんだぜ…」
「ぼうしをとってにんげんじゃなかったら……きっとどすよ…」
「…………」
「おねがい…ぼうしさんを…」
「ふふふふ…ははは……」
「ど…どす!」
「それっ!」
彼は隠し持っていた霧吹きの中身を全てまりさにぶちまけた。
「ゆうううう!!!!なんなんだぜ!!ぺっぺっ!!!このおみずさんはなんなんだぜ!!!!!」
「むぎゅうううう!!!!」
「ぱ…ぱちゅりいいい!!!!」
霧吹きを投げ捨てるとぱちゅりーを掴み挙げた。
「な…なにするの!!」
「いやあ…君には参ったよ!!まさかばれちゃうなんてね!」
そう言うと彼は帽子を取った。
「「ゆぎゃああ!!!!にんげんだああ!!!!」」
「「こ…こわいよおおおお!!!」」
「こ…このいなかもの!いますぐぱちゅりーをはなしなさい!!!」
「ぱちぇをはなすんだぜ!!!」
「じねえ!!!じじいはゆっくりしないでじねええ!!!!」
何匹かのゆっくりが彼に体当たりを喰らわせるが彼には痛くも痒くもない。
「ははは、全然痛くないぞ」
「うるざい!!!!」
「がまんなんがずるなああ!!!じねえええ!!!!」
「ほれ!」
「ゆぎゃん!!!!」
「ゆべじ!!!」
「じゃあぱちゅりーは特別に俺がゆっくりさせてあげよう」
「む…む…ぎゅううううう…」
「それそれ!!」
彼はぱちゅりーを壁に押し当てると大根おろしを作る要領でぱちゅりーを擦り始めた。
「むぎゃああ!!!!いぎぃいいいい!!!!やべ…むぎゅううう!!!!」
「ぱ…ぱじゅりいいいい!!!!」
「いやあああ!!!!!だれがああ!!!だれがだずげであげでえええ!!!」
「ほらほら、早くしないと死んじゃうぞぉ」
「や…やべでね!!!ばじゅをはなじでねええ!!!!」
「ごの…いながもの!!!いながぼのおおお!!!!」
「じじいはゆっくりしないでじんでじまえええ!!!!」
「もうちょっと本気だしなよ……。黙ってないでぱちゅりーも少しは……あ……口が無くなっちゃってる」
ぱちゅりーは体の半分ほどを摩り下ろされ目から下が無くなっていた。
「よっと」
「ば…ばりざのおぼうじがあああ!!!」
彼はまりさの帽子を取り上げ代わりに半分だけになったぱちゅりーを被せた。
「よく似合ってるじゃん。ぱちゅまりさ…でいいかな、この帽子はいらないね。ビリビリっと」
「ゆぎゃあああ!!!!は…はなれてね!!!ぱじゅりいはまりさからはなれてええ!!!!」
ぱちゅまりさは飛び跳ねるがぱちゅりーの死骸は離れてくれなかった。壁に頭を打ちつけ何とか取り外すことができたが頭はぱちゅりーの
中身である紫餡まみれになってしまった。
「ゆああああああ…………」
ぱちゅまりさはショックで口を開けたまま動かなくなってしまった。
「よ…よぐぼばりざを!!!!!」
「ぱじゅりいとばりざのがたぎだああ!!!!じねえええ!!!」
「ははは。威勢がいいね。でもそんなことしてていいのかな?さっきのまりさはどうなってるんだろうね?」
「「ゆ?」」
「ほれ、そこで黒くなってるぞ」
「…ゆぎゃあああああ!!!!」
「どぼじで…どぼじでばりざが…あ…あ…」
「ばりざあああ!!!!いづずっぎりいじじゃっだのおおお!!!!」
「ばりざああ!!!!じんじゃだべだよおお!!!ゆっくりじでよおおお!!!!」
番まりさは体中から茎を生やして黒くなっていた。実は数十個生えているものの黒い塊で赤ゆっくりサイズには程遠い大きさだ。体中から
餡子を抜かれ既に息絶えていた。
「そ…そんなあ…」
「じっがりじでよおおお!!!ばりざああ!!!」
「どぼじでえ…どぼじでごんなごどずるのお…」
「でいぶだぢはここでゆっぐりじでだだげなのにい…」
「こんなの…とかいはじゃ…ないわ…ゆえぇえん…」
「言うだけ無駄だ。言ったところでてめえらが反省するわけないし」
彼は洞窟から出て行ってしまった。
「だめだよ…あんなにつよいんだよぉ…」
「ゆえぇえん…」
「な…なにかあるはずよ!!なにか…なにかがぁ…ゆ…ぐ…ずっ…」
ゆっくりは泣きながらこれからのことを話し合っていた。
「ゆ!!いりぐちからおとがするよ!!」
「たいへんなんだぜ!!さっきのじじいとばばあが…いりぐちをふさいじゃっでるよおお!!」
「にんげんがそこにいるんだね!!」
「あがじゃんのがだぎだあ!!!」
「ごろじでやるううう!!!!」
数匹のゆっくりが入り口に走っていった。しかし入り口から聞こえてくるのはゆっくりの悲鳴だけだった。
「ゆううううううう…」
「だべだよお…がでないよお…」
巣に残っているゆっくりは仲間の悲鳴を聞きながらただ震えることしかできなかった。
「いりぐち…ふさがれちゃったよ…」
「どうじだら…いいの」
「ゆうううう…」
-村-
「今日はこのあたりでいいだろ」
「そうだな。結構はかどったよ」
「今夜は鍋ですよ。みなさん食べていってください」
「待ってました!!」
「姉ちゃん、酒はあるかい?」
「ええ。たくさん飲んでいってください」
「いいねえ」
「そろそろ山に行った奴らも帰ってくるだろうよ。成果聞かないとな」
by 虐待おにいちゃん
最終更新:2009年05月31日 22:55