ドロワ系19 大阪観光

※オリキャラかつドロワ
※お題『自分の泥キャラが登場する』byさくや
※過去作品とのリンクあり。細かいことを気にしないなら読んでなくても問題ないです
ゆっくりいじめ系814 ゆー園地、ゆっくりいじめ系2164 巨大ゆっくりの饗宴などの続編






ゆっくり。それはいつの頃からか突然湧き出してきた謎の下膨れ生首型餡子生命体

当初は驚きと奇異の眼差しを一身に受けた彼女達も、いつの間にか社会に溶け込み、人との共存の道を歩み始めた

ある女性が“ゆっくりカンパニー”なる会社を興し、彼女達を様々な形で売り込んだ甲斐もあって、人々は驚くほど簡単に彼女達を受け入れた

ゆっくりがいる街角、ゆっくり主演の映画(ただしゆっくり用なので人間には物足りない)、ゆっくり専門店・・・

私はそんなゆっくりの存在が当たり前になった世界でゆっくりと共に当たり前のように生きる普通の女子大生だ







「ようこそ!イチジモティーとして不肖珠緒が誠心誠意案内させて貰います!」

昔懐かしい三つ編みおさげ髪とまん丸眼鏡の垢抜けない少女が大阪駅に到着した私を笑顔で出迎えた
彼女の名は湯栗 珠緒。固有名詞がある理由はメタな話になるので割愛する

「や、珠ちゃん、久しぶり。相変わらずぱちゅりぃともども元気そうで」
「どうも、お久しぶりです!」
「むきゅ!おひさしぶりね、おねーさん!」
「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」
「「「「「「ゆっくちちていってね!」」」」」」

ぱちゅりぃと言うのは少し前に流行った胴体付きぱちゅりーのことで、珠緒のペット
一方、彼女に「ゆっくりしていってね!」と挨拶したのは私の11個の顔饅もといペットのゆっくりども
内訳は成体がれいむ、まりさ、すいか、ゆかりが1匹ずつ
それから妙な病気を患っているせいで常時目隠しをしているまりさが1匹
子ゆっくりはれいむとまりさが3匹ずつの計6匹となっている
遠出をするときは大きめのカバンに突っ込んでいるのだが、器用に中からカバンを開けて飛び出したようだ

「むっきゅうううう!ゆっくりしていってね!」
「うおわっ、何か増えとる!」
「珠緒と面識があるのは成体のれいむとまりさだけだっけ?」
「あ、はい。うー園地で会ったきりやから」

踵を返し、「見たら分かるんで、自己紹介とかはいりませんよ」と言いながら階段へと歩いてゆく
私はいつの間にやらホームへと降り立ち探検を始めようとしている11匹をカバンに突っ込むと、彼女の後を追った

「梅田でも見て回ります?それとも日本橋アンド新世界?USJ?道頓堀に飛び込むのもオツですよ!」
「よく分からんけど、とりあえず近場からお願いするわ」
「んじゃ、とりあえず駅から出てヨド○シ見に行きましょか!」

珠緒の後を追って駅から出ると、ヨド○シカメラや何故か街中?にある観覧車が視界に飛び込んできた
今私達のいる場所は見たところ駅と駅をつなぐ高架の歩道に当たるらしく、人々がせわしなく行きかっている

「ゆ~ゆ~ゆ~♪ゆっくり~♪」
「「「ゆっきゅち~♪」」」

人だけじゃなかった
道の隅っこのほうで歌を歌う薄汚れたゆっくりや人間に抱きかかえられた艶やかなゆっくり達
この街でもよそと変わらないゆっくりの営みが繰り広げられているようだ

「やっぱりどこにでもいるもんね」
「大阪は多いですよー、野良のゆっくり。あと野良の人間も」
「それホームレス」
「せやから野良が食われてるところとかよう見かけますよ。この子らから目ぇ離さんといて下さいね?」
「ん、わかった」
「「おちびちゃんたち!おかーさんからはなれちゃだめだよ!」」
「「「「「「ゆっくちりかいちたよ!」」」」」」

話を聞いてみると本当にホームレスが多いらしい
その数たるや東京23区のホームレスの総人口とほぼ同数
面積は1/10ほどで、人口は1/6程度であるにもかかわらず、である
しかも、年2~300人が路上で行き倒れるとか

「で、数の多いホームレスが食用やペットとしてゆっくりを飼うから・・・」
「そそ、それで野良が増えるんですわ。その数なんと東京都の4倍!」

しかも、死亡率は東京都の8倍らしいが、それでも野良は全然減らないそうな
なんでそんな世紀末じみた光景が繰り広げられているのよ、ああ大阪クライシス・・・と内心突っ込んだその時
一人の男性が歌を歌っていたゆっくりに近寄ると、その子どもを捕まえ彼女の上半分をかじった
その仕草があまりにさりげなかったものだから、母れいむはしばらく状況を飲み込めず・・・

「でいぶのおぢびぢゃんがああああああ!?」
「「れーびゅのいもうぢょがああああああ!?」」

10秒ほどして彼女の死を理解した頃には、男性はすでに人ごみの中に消えていた
その隙にも更に1匹2匹と子どもを奪われていることに気づいたのは1分近く後の話になる



「よど○しかめらはねんじゅーむきゅー!」
「よど○ちかめりゃでゆっくちちていってね!」
「「ゆっくちちていってね!」」

多くの我が子を失い、たそがれるれいむ一家を尻目に階段を降り、横断歩道を渡った先に最初の目的地があった
その入り口付近にも野良ゆっくりの姿が沢山あり、多くはガラス張りの壁越しに洒落たカフェの中を凝視している
しかし、一家族だけ彼女達と違ってカフェの商品にわき目も振らずに叫び続けているゆっくり達がいた
家族構成は成体のぱちゅりー1匹に、子ぱちゅりー1匹、子れいむ2匹

「よど○しかめらはねんじゅーむきゅー!」
「よど○ちかめりゃでゆっくちちていってね!」
「「ゆっくちちていってね!」」

その一家は店のマスコット的な存在なのだろうか、ぱちゅりーは咳き込みそうになるのを堪えながら必死に声を張り上げている
正確には「マスコット役になることで何らかの見返りを得なければ生きて行けない」と言ったところだろうが

「珠緒ちゃん、あれは?」
「ああ、あの子らはこの店の名物や。何でも、昼間ああやって働く代わりにカフェの残飯を貰って、店内で寝かせてもらってるらしいです」
「やっぱりそっか」
「ゆぅ~・・・おねーさん!なんだかかわいそうだよ!」
「あのこたちをゆっくりさせてあげてね!」

私達のやり取りに反応してかばんの中から顔を覗かせたのはれいむとまりさの夫婦だ
その影から、彼女達の子どももきょろきょろと辺りの様子を伺っている

「ん、無理」
「「どうしてそんなこというの!ぷんぷん!」」
「場所が無い、金が無い、面倒くさい」
「「おねーさんいじわるだよ!もうおこったよ!」」
「じゃあ、あの子達を拾う代わりにお前らを捨てようか?」
「ゆゆっ!か、かわいそうだけどしかたないよね!」
「ゆっくりおうえんしようね!」

現金な奴らだ

「よし、決めた。れいむとまりさを捨てる代わりにあいつらを飼おう」
「「どほぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!?」」
「なんとなく。大丈夫、子ども達も一緒だから」
「「「「「「どほちちぇしょんなこぢょいうにょおおおおお!?」」」」」」
「だから、なんとなくだって」

などとれいまりファミリーをからかう私だったが、不意に視線を感じ顔を上げる
すると、声を張り上げるのを止めたぱちゅりー達が私に向かって熱い視線を送っていることに気がついた
どうやら冗談を真に受けてしまったらしい

「おい、お前ら!ちゃんと仕事しろよ?!」
「む、むきゅん!ぱ、ぱちぇたちはもうじゆうなのよ!」
「しょーだよ!あにょおねーしゃんがかっちぇくれりゅんだよ!」
「むきゅー・・・もうおちごちょはちにゃいわ」
「こりぇでゆっきゅちできりゅわ!」

一家が怠けていることに気づいて叱りに来た店員にそんな抗議をするぱちゅりー達
店員はぱちゅりー達に促されて「そうなの?」とでも言いたそうな表情で私のほうを見た
私は即座に爽やか笑みを浮かべて、こう言った

「そんなわけありません」
「ですよねー」
「むぎゅ!?おねーざん、どほぢゆびゅ!?」
「「「おきゃーしゃあああああん!?」」」

その返事に納得した店員は私に愛想笑いを浮かべたまま母ぱちゅりーを踏みつけた
泣きじゃくる一家は私に向かって何かを叫ぶが、店員に踏みつけられているので最後まで言い切ることが出来ない
そんな平和な光景を眺めながら、私は珠緒と一緒にヨド○シカメラ梅田店へと足を踏み入れた
後ろから悲鳴に混じって「いらっしゃいませー!」という元気の良い挨拶が聞こえてきた



「んで、珠ちゃんは何を買ったの?」
「ゲームをちょっと・・・」
「ゲーム?何の?」

各々適当に店内を見て回った私達は8階で合流し、九州郷土料理の『い○吉』という店で昼食を食べていた

「ゆっくりっちのブラックバージョンです」
「ああ、地獄編ね」
「ですです」

地獄なんて単語を見れば分かると思うが言うまでも無く虐待仕様である
子どもみたいに虐待ゲームを大事そうに抱える彼女の満面の笑みを眺めながら焼酎を飲み干す
ごーくごーく、それなり~と心の中で叫びつつコップを置き、それから馬刺に口をつけた

「おねーさん、れいむたちにもちょーだいね!」
「「まりさおなかすいたよ!」」
「すいかもおなかぺこぺこだよ!」
「ゆっかりんにもごはんさんちょうだいね!」
「「「「「「おなかしゅいたよ!」」」」」」

11個の饅獣どもがぴょんぴょんと跳ねながら食事の催促をしている
こいつらも私と同じ時間に朝食を食べたっきりだから当然と言えば当然か

「はいよ」
「「「「「「「「「「「ゆゆ~ん♪」」」」」」」」」」」
「「「「「「む~ちゃむ~ちゃ・・・ゆびゅへっ!?」」」」」」
「「「「む~しゃむ~しゃ・・・ゆぶへっ」」」」
「む~しゃむ~しゃ・・・しあわせ~!」

辛子明太子を食わせてみたところ、れいむ、まりさ、すいかは大小問わず盛大に噴き出した
皆がゲホゲホとむせて苦しそうな声を漏らすのを尻目に、ゆっかりんだけが幸せそうに笑顔を浮かべている
そういえばこいつらに辛子明太子を食べさせたことは無かったっけ?

「さて、ぱちゅりぃはこれを食べよか?」
「むっきゅうううううううう!」

全員命に別状はなさそうなのを確認した私が、珠緒の方に視線を戻すと彼女は辛子明太子をお箸で掴んでいた
左手を添えて、それを食べるのが待ちきれないと言った様子のぱちゅりぃの口元に持って行く

「ほい」
「むきゅ!む~しゃむ~しゃ・・・ぶっ!?」
「させるか!」

先ほどうちのペットどもが辛子明太子を噴いたようにゆっくりは一般的に刺激の強いものが苦手である
ゆっかりんやれみりゃ、めーりんのような例外はあるが残念ながらぱちゅりぃは例外の存在ではない
飼い主の珠緒に口をしっかり押さえつけられたぱちゅりぃは辛子明太子を吐き出すことが出来ずにもがく羽目になる
顔を真っ青にして、ぴくぴくと痙攣しながらも異物を吐き出そうと頬を膨らませるその姿は喩えるなら青いひょっとこ

「んぎゅ~~~~~っ!?」
「遠慮せんでええねんで?」

ぱちゅりぃは必死に珠緒の手を払いのけようとするが、彼女は全ゆっくり最弱の種族
どんなに頑張ったところで珠ちゃんの手は微動だにせず、がっちりとぱちゅりぃの口を押さえたまま
やがて息苦しさと辛子明太子の刺激に耐え切れなくなったのか、徐々に動きが緩慢になり、ついには動かなくなった

「ん゛ん゛ぅ・・・」
「おおう、死んでもた?」
「大丈夫、気絶してるだけだから」

こんな調子で昼食を食べ終えた私達は会計を済ますと、ぱちゅりぃを担いで店を後にした
ちなみに、先ほどのぱちゅりー一家はちゃんと仕事を再開していた

「よど○しかめらはねんじゅーむきゅー!」
「よど○ちかめりゃでゆっくちちていってね!」
「ゆっくちちていってね!」

よく見てみれば2匹いたはずの子れいむが1匹になってしまっていた
それに、親ぱちゅりーの顔には青あざのようなものが無数に出来ている
これだけの目に遭わされてもここで働くしかない彼女達の在り方には世の無常を感じざるを得なかった



「で、ここは?」
「日本橋です」

20分ほど電車に揺られてやってきたのは珠緒曰く「大阪の秋葉原」らしい
通りは多くの人が行き交い、なかなかに活気がある
もっとも他所から大阪まで来た人間を案内するにふさわしい場所かは疑問だが

「お、普通の本屋もある」
「そりゃそうですよ。こんな街やけど通りの裏は住宅地やから、必要なものは大体揃ってます」

その言葉を聞いた私はきょろきょろと辺りにある店を観察してみる
ミス○ードーナツ、手打ちうどんの店、ジョー○ン、古めかしい畳屋・・・本当にいろんな店が軒を連ねていた
その中でもひときわ異彩を放っていたのは「ゆっくり専門アダルトショップ」という看板を掲げる店だろう

「何、あれ?」
「府公認のゆっくり専門アダルトショップですね」
「府公認?」
「そうです。大阪財政再建の切り札です」

何でもこの計画は元タレント弁護士の知事が打ち出した施策らしい
ゆっくりは去勢どの生き物より去勢を嫌うが性欲処理が面倒な生き物である
そこに目をつけた知事がゆっくりの買い取りと野良ゆっくりの回収、その後特殊訓練を施してすっきりー専門のゆっくりに育て上げるとか
その裏で人間の相手専門のゆっくりの育成も行い、大阪のどこかに一大ゆっくり姦楽街を作るつもりだそうな
ちなみにキャッチフレーズは『いいゆっくりを奴隷に仕立て上げろ!』だとか

「そういうわけやから、ここらへんにも府のゆっくり回収業者もおるんで気をつけてくださいね?」
「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」
「ゆっかりりかいしたわ!」
「「「「「「ゆっくちりかいちたよ!」」」」」」

などと言っていると、目の前で成体まりさと成体ちぇんの夫婦が業者の男に捕獲された
2匹は立派な成体サイズではあるが人間に捕まってしまった以上どんなに抵抗しても彼の手から抜け出すことは出来ない

「ゆゆっ!やめてね!まりさのかみさんひっぱらないでね!」
「しっぽがいたいよー、わからないよー!?」
「さあ、お前達。子供たちはいるかな?」

敵わないと判断するや否や、命乞いを始める2匹
しかし、業者の男性の対応は慣れたもので話に取り合おうとせずに、いきなり質問をした

「ゆゆっ!まりさたちにあかちゃんなんていないよ!」
「いないんだよー、わかってねー」
「お前達の赤ちゃんとなると相当可愛いんだろうなぁ・・・」
「ゆっへん!まりさのおちびちゃんはとってもかわいいんだよ!」
「どうしでしゃべっぢゃうのおおお、わがらないよおおお!?」

哀れ餡子脳。あっさりと子ゆっくりの存在を暴露してしまった
それでも我が子の居場所だけは話すまいと2匹は懸命に口をつぐむ
男性が怒鳴っても髪や尻尾を引っ張っても、お帽子を奪っても一向に話す気配を見せない
そんな強情な2匹の業を煮やした男性は「仕方ないか」と呟きながら、先ほどのアダルトショップに入っていった

「お、ちょっと入りません?おもろいものが見れますよ?」
「いや、別に・・・って、引っ張るなよ!」

珠緒は意見を聞くまでもなく、私の手を掴んで店の中に入っていった
通りとの境界を示すものはのれんだけのその店の中には、おびただしい数のゆっくり専門アダルトグッズが並べられていた

「「「「ゆぅ・・・なんだかゆっくりできないよぉ・・・」」」」
「じゃねんがうずまいててゆっかりできないわ!」
「「「「「「おねーしゃん、ここやだよ!ゆっくちできないよ!」」」」」」

私は困ったことに知人にゆっくりレイパーがいたために変な耐性が出来ていたのでその異様な光景に怯むことはなかった
しかし、かばんから外の様子を覗くうちのペットのゆっくり共が怯えていたが、そんなこと気にも留めず、珠緒はカウンターへと向かって行く
そこにいるのは店主と思しき中年の男性と先ほどの業者の男性、それから成体まりさと成体ちぇん
カウンターにはSM用のアイテム、もとい虐待グッズがいくつも並べられている
どうやら、彼女達の子供の居場所を体に訊くつもりのようだ

「ふひっ、まりさちゃ~ん・・・おじさんがねっぷり遊んであげるからねぇ・・・」

そう言って鞭とろうそくを構える店主の中年男性
いつの間にやらボンテージを身に纏っているがあれに何の意味があるのだろうか?

「ゆぐっ!おもに・・・ぜ、ぜんたいてきにきもいよ!?」
「へんたいだねー、わがりだぐないよー!?」

お前達の感性は物凄く正しいと思う
というか、業者の男性も顔もしかめている
ついでに言うと気持ち悪さに耐え切れなくなった珠緒はすでに店主に飛び蹴り食らわせようとしていた

「くぉら、おっさん!何、気色悪いことしとんねん!?」
「ぐはっ!?・・・娘よ、何をする!」
「親父かよ」

いつの間にか鞭を引っ手繰っていた彼女はびしばしと容赦なく店主を打ち据える
その度に店主は苦悶の中にどこか恍惚の混じった気色の悪い悲鳴を上げた
流石の私もこれは引くわ。ついでに業者の男性は「もうヤダ!おうち帰る!」とでも言いたげな表情をしている

「ゆゆっ!いまのうちににげるよ!」
「おうちにかえるんだねー、わかるよー」

珠緒と店主が馬鹿馬鹿しいやり取りをしている隙をついて逃げ出そうとするまりさとちぇん
業者の男性はまだそのことに気づいていないらしく、2人の近親SMを呆然と眺めている
私はぴょんぴょんと店の外目指して跳ねていく2匹の後頭部を眺めつつ、男性の元へ行くと一言

「あれ、追いかけて行ったら子どもを見つけられると思いますよ?」

とだけ伝え、そろそろ終わりそうな親子漫才をのんびりと眺めることにした
その後、珠緒父に適当に挨拶を済ませ、日本橋散策を再開した

「どほぢでみづがっぢゃうのおおおおお!?」
「わがだだいよおおおおお!?」
「「「「おきゃーしゃん、きょわいよー」」」」

メ○ンブックスの隣の駐車場でさっきの2匹が子どももろとも業者の男性に回収されていた



「おやつに串揚げ?」
「おやつの串揚げもあるんですよ」

3時頃、空腹を訴えた我が家のゆっくり共のために私達は新世界の串揚げを食べに行った
小さな店が軒を連ねる通りは日本橋以上に猥雑としているが、それと同時に日本橋以上に活気付いている
無数の看板が立ち並び、派手なフグの提灯までぶら下げられた無秩序な風景
串揚げやたこ焼きを食べながら行きかう人々に野良ゆっくり達

「ほら、あそこ」
「んあ?」

珠緒が指差した方向にいるのは薄汚れた1匹の成体ありす
きょろきょろと辺りを見渡しながらどこか満足げにふんぞり返っている

「なかなかとかいはなところね!ありすをまんぞくさせるほどじゃないけど、ありすのおうちにしてあげるわ!」
「おや、とても都会派なありすじゃないか。君、僕のとっても都会派なお店で働いてみないか?」
「ゆゆっ!?もしかして・・・すかうとね!おにーさんはみるめがあるわね!」

何のお店かも確認せずにありすは二つ返事で青年と契約を結んだありすを連れて店の中に消えた

「んじゃ、あのお店にしましょ」
「むっぎゅう゛うう゛う゛うう!」

珠緒は青年が入っていった店へと何故か泣き出したぱちゅりぃを連れて入っていった

「ゆゆっ!あまあまさんがたべられるんだね!」
「ゆっふ~ん!すいかあまあまさんゆっくりたべるよ!」
「ゆっかりしようね、おかーさん!」
「「ゆっくりたべるよ!」」
「「「「「「ゆっくちたべるよ!」」」」」」

特に根拠はないがこいつらは多分またゆっくりできないんだろうなぁと思いつつ、珠緒の後を追って入店した

「やべでぇえええええ!?」
「んっほ、んほおおおおおおお!」

私を出迎えたのは透明の箱、もといショーウインドウに閉じ込められたありす1匹と、彼女の下敷きにされている先ほどの野良ありす
青年に体を洗ってもらったのか、さっきまでとは打って変わって汚れの落ちた艶やかな皮と毛並みの美ゆっくりになっていた
もっとも、美ゆっくりになったところで食用の赤ありすを産む機械としてその生涯を終えるしかないのだろうが

「あ゛、あがぢゃんうびだぐないいいい!?」
「あ、あでぃずのあいをう゛げどっでねえええええ!!」

二匹のすっきりー!という声が響き渡ると元野良ありすの額から茎が生え、そこに小さな果実が実る
成長促進剤を投与しているらしく、あと数十分もすれば赤ありすが10匹ほど誕生するだろう
元野良ありすがすっきりー!を終えると彼女を取り出し、すぐに別のありすがショーウインドウに入れられた

「ゆゆっ!こ、こんなのとかいはじゃないわ・・・」
「んっほっほっほっほ・・・!」

どこかの宇宙人のような笑い声を発しながら今しがたショーウインドウに放り込まれたありすに詰め寄るれいぱーありす
その欲望ににごった瞳は何を言っても無駄であることを言葉よりもずっと雄弁に物語っている
ありすは必死に逃げようとするがそこは狭いショーウインドウの中。あっという間に壁際まで追い詰められてしまった

「んほおおおおおおおおおお!」
「い゛や゛あぁぁぁぁああああ!?」

その見るに堪えないが仕事柄見慣れている光景から目をそらし、カウンターの向こう側を見てみる
するとそこにはれいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょんの各成体10匹ずつが壁に備え付けられた棚にずらりと並べられていた
壁に備え付けられたベルトでがっちりと、それも猿轡としても機能する形で固定され、わずかな隙間からチューブを差し込まれている
そのチューブの先にあるのはオレンジジュース。要するにありがちな赤ゆ生産装置だ

「お~い、こっちこっち~!」
「んお?」

装置をぼーっと眺めていると既に適当な座敷を確保していた珠緒に呼ばれる
ゆっくり共の入った大きなかばんを人にぶつけないように彼女の元へと歩いて行き、席に着く
それから、かばんからゆっくり共を取り出し、こいつらのためにカスタード饅頭揚げを10本ほどを注文した
カスタードを選んだ理由は一番安いからで、安い理由はもう言わずもがなだろう

「子ゆっくりには茎揚げがオススメですよ?」
「んじゃ、それも。6本お願いします」
「うちはカスタード、生クリーム、チョコレート2本ずつで」
「あ、私もおなじものを1本ずつ」
「かしこまりました・・・カスタード13、生クリーム3、チョコレート3、茎6でよろしいでしょうか?」
「「はい」」

店員は「もうしばらくお待ちください」とだけ言い残して他のお客の注文を取りに行った
10分はかかるという珠緒の言葉を聞いて、私はゆっくり共を置いてお手洗いへ
さっさと用を済まして、座敷へ戻る途中、先ほどの陳腐な赤ゆ生産装置を再び眺める

「「「「「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇね!」」」」」」」」」」」

ありすはさて置き、種族ごとに分けられた生け簀?の中では無数の赤ゆっくりがゆんゆんと鳴いている
数十秒に1匹のペースでティッシュを敷き詰められた生け簀の床に新しい赤ゆっくりが落ち、笑みを浮かべて産声をあげた
姉妹やそれ以外の仲間に出迎えられて歓迎の頬ずりを受け、それから茎の代わりに床に撒かれた砂糖でひとまず空腹をしのぐ

「「「「ゆぅ、おきゃーしゃんは?」」」」
「ゆゆっ!おきゃーしゃんはいにゃいよ!ゆっくちりかいちてにぇ!」
「しょんなわけにゃいでしょ!れいみゅおきゃーしゃんとゆっきゅちちたいよ!」

が、お腹が膨れて別のことを考えるだけの余裕が出てきた瞬間、赤ゆっくり達一斉に母親を求め始めた
最初は今生まれたばかりの個体達が、それから徐々に幼い個体へとその想いが伝播してゆく
そうして3分も持たないうちに生け簀の中の全ての赤ゆっくりが母を求めて泣き出してしまった

「「「「「ゆえーん、おきゃーしゃーん!」」」」」
「「「ゆっきゅちあいちゃいよー!」」」
「「「「ゆっきゅちー!」」」」

どうして母親に会えないのか。こんなにも会いたいのに、こんなにも悲しいのに
理不尽な仕打ちと母に触れられない寂しさからわんわんと大声で泣きじゃくる赤ゆっくり達
しかし、泣いているのは赤ゆっくりだけではない

「「「「「ん~!んんーーーっ!?」」」」」

そう、棚の上でベルトに繋がれている母ゆっくり達もぼろぼろと涙をこぼしていた
必死に自分はここにいることを伝えようと口を動かすが、ベルトがそれを許そうとしない
もがけばもがくほどにそれが食い込み、容赦なく柔らかい皮を痛めつける

「「「「おきゃーしゃんのばきゃあああ!」」」」
「「「どうちちぇゆっくちさせちぇきゅれないにょおおお!?」」」
「「「「「ゆっくぢちゃいよおおお!」」」」」

親の心子知らず。やがて赤ゆっくり達は自分達の声に応じない親達に罵詈雑言を吐き始めた
ベルトに、我が子に触れられない悲しみ、そして我が子に罵られる心の痛み
その全てが母ゆっくり達を容赦なく傷つける

「えーっと、次はありす13に・・・大量だな」

が、そんな悲しみに満ちた時間は何の前触れもなく終わりを告げた
先ほどありすをスカウト?した青年がすっとありす種の生け簀に手を伸ばし、手際よく13匹の赤ありすを捕まえる
そしてさっと水につけ、粉をまぶしてから油の中へ放り込んでゆく

「「「ゆぎゅうううううううう!?」」」」
「「「「あぢゅいいいいい!?」」」」
「「「「「ゆっぎゅぢぃいいいい!?」」」」」

瞬間、店内にありす種の阿鼻叫喚が響き渡り、その様を見せ付けられた母ゆっくりは血の涙を流す
他の赤ゆっくりも何かゆっくり出来ない悲鳴に怯えて泣くのをやめ、生け簀の隅に固まってゆーゆー鳴いている

「そろそろみたいだし、戻るか・・・」

その絶叫に背を向けて、私は珠緒とゆっくり共の待つ座敷へと戻ると、のんびりと串揚げを食べ始めた
まずは店員さんが気を利かせてもって来てくれた小皿にありす、もといカスタード揚げを串から抜いて置いてやる
耳を澄ますと奇跡的に生きている赤ありす達が蚊の鳴くような声でゆーゆー言っているが、ゆっくり共は気づいていない

「とってもおいしそうだね!」
「ゆっくりたべるよ!」
「むっきゅうううううう!とってもちてきなたべものね!」
「「ゆっくりいただきます!」」
「「「「「む~しゃむ~しゃ、しあわせ~!」」」」」

揚げ饅頭の1個1個がちょうど一口で食べやすいサイズになっているようだ
そのおかげか、各々自分の取り分を食べ終えるまで、それが赤ありすであることに気づいたものはいなかった
きっと、子ゆっくりに茎揚げを勧めたのはそういう理由だろう

「「「「「ゆっくりごちそうさま!」」」」」
「ふぅん、確かに悪くないね」
「そうでしょ?ここのゆっく・・・おっと、揚げ饅頭はめっちゃ美味しいんですよ」

それは要するにそれだけ苦しんだってことでもある
あの野良ありすをスカウト?していた青年や他の店員は恐らく虐待愛好家なのだろう

「むーしゃむーしゃ・・・これはチョコ饅頭揚げか」

3本目の串を食べ終えた私は今の今まで遊んでいて、茎揚げに口を子ゆっくり達の方を見る
小さな口や体を思いっきり動かして皿の上で串揚げをちまちまと齧る子ゆっくり達
本来、茎は赤ゆっくりが食べるものだから、食べられないということは無いだろうが少し食べにくそうだ

「「「「「「むーちゃむーちゃ・・・ちあわせー!」」」」」」

それでも子ゆっくり共は満足らしく、噛み千切ったところから漏れ出したカスタードを幸せそうに舐める
サクッとした衣に、歯ごたえのある茎、そこから漏れ出すとろとろのカスタードは食欲をそそる匂いを発している
うーん、美味しそうだな・・・と、思ったときには私の手は1本の茎に伸び、あっという間にそれを口の中に放り込んでいた

「ゆゆっ!でいむのあまあまぢゃああああああん!?」
「「「「「どほぢでしょんなごぢょするのおおおおお!」」」」」
「んあ、すまん・・・美味そうだったから、つい」

と言っても納得せず、むくれ続ける子ゆっくり共
最初は自分に落ち度があるから、と適当に慰めていたがちびどもは頬を膨らませて私を睨みつけたまま
いい加減鬱陶しくなったので、串で突いてやると思いのほかすぐに理解を示してくれた



「さて!今度は晩御飯を食べに戎橋や!」
「なんか食べてばっかじゃない?」
「そりゃそうですよ!何てったってここは食い倒れの街大阪ですから!」

言われてみればそれもそうか。いや、そうなのか?
ちなみにこの戎橋というのはテレビなんかでよく見る、あのグリコの看板が設置されている場所である
他にも通称が“ひっかけ橋”だったり、ゆっくりにとってはレイパーありすによる被害の多い通称“ぶっかけ橋”だったり、
阪神が優勝した時の道頓堀ダイブスポットだったりとネタの盛りだくさんな場所らしい

「という訳で・・・そぉい!」
「おそらをとんでるみた~い・・・ゆっ!?」

せっかくなのですいかを川に放り投げてみた

「ちょ、いきなり何して・・・」
「いや、せっかく大阪まで来たわけだし、道頓堀ダイブを・・・」
「「そんなことよりはやくすいかをたすけてあげてね!」」
「「「「「「たしゅけてあげてね!」」」」」」

私の奇行に呆れる珠緒。一方、ゆっくり共は頬を膨らませて憤りをアピールしている
まあ、怒って当然だよなぁ・・・と思い、「流石にふざけすぎた、ごめん」と詫びつつ川を覗き込む

「・・・・・・汚い川」
「阪神が優勝した後1週間は体調壊す人が増えますよ」
「・・・・・・本当に汚い川なのね」
「はい。なんならぱちゅりぃに助けに行かせましょか?」

ぱちゅりぃは一目散に逃げ出すが、胴つきとは思えない鈍足ゆえ、あっという間に捕まってしまう
必死の抵抗もむなしく、珠緒に抱え上げられ汚い川へ・・・

「へんなものなげこまないでね、やくいわ!」
「ゆっくりはにんげんさんのおともだちだよ、いじわるしないでね!」

川の中から数匹のゆっくりが姿を現し、私達に向かって怒鳴り声を上げた
数は多いが種族はゆっくりひなとゆっくりにとりの2種のみ
どちらも水上や水中での活動を得意とする希少種だ
どうやらすいかを救出するために集まってきたらしく、私達のほうを睨んでいる数匹以外の姿もある

「ゆっくりだいじょうぶ?」
「「く~るく~る」」

5匹ほどの成体に抱え上げられたすいかはゆっぐゆっぐと泣きじゃくっていた
相当怖かったらしい、可哀相に。投げ込んだのは私だけどな!
などと考えている間にもこれまた希少種のゆっくりやまめがやって来てすいかを川から引き上げ、路上に置いた

「おねーさんのばかあああああああああ!」

救助されるや否や、私めがけて突進してくるすいか
よほど怒り心頭だったらしく眼を吊り上げたゆっくりらしからぬ表情を浮かべていた
そして、私まであと50センチメートルというところでグッと身を深く沈め、体当たりの体勢に入る

「汚い臭い触んな」

が、適当に足を突き出してやると自ら靴の裏に激突し、反動で地面を転がって私から遠ざかっていった
のっそりと起き上がり「どほぢでごんなごどずるのおおおお!」と叫ぶすいか
にとり・ひなを含む他のゆっくり共も頬を膨らませて抗議しているが、無視して珠緒に話しかけ・・・

「で、夕食は何食べるの?」
「ええっと・・・か○道楽に行こかな~、と思てます」
「ああ、あのでっかいカニがわしゃわしゃ動いてるところ?」
「そうです」

それじゃ、さっさと行こうかと今度は私が珠緒の手を引いて通りを歩いて行く
するとしばらく抗議を続けていたゆっくり達も威嚇を止めて大人しくついて来た、何故かにとりとひなも
それでもすいかはただ1匹、ぷくぅと他のゆっくりとは比較にならないほど大きく膨らんで怒りをアピールし続けていた



「よっしゃ!晩飯食ったし、今からゆーSJ行きましょか!」
「いや、20時には閉まるでしょ?あと1時間しか・・・」
「それはUSJです。私らがこれから行くのはゆーSJ!」

なるほどゆー園地みたいなものか
珠緒の説明によると、最近密かにオープンしたゆっくり参加型アトラクションが盛りだくさんの施設らしい
密かに、と言うのがなんとも気になるところではあるが行ってみれば分かることだろう

そんな訳で30分後
私達は環状線西九条で乗り換えてユニバーサルシティ駅へ、そしてUSJならぬゆーSJへとやってきた
USJからややなはれた場所にあるそれは夜であるにもかかわらずイルミネーションを煌かせ、宵闇を明るく照らしている

「ゆゆっ!とってもたのしそうだよ!」
「ゆっかりできそうね!」
「ゆぅ・・・このまえみたいにゆっくりできないところじゃないよね?」
「知らん。珠ちゃんに訊け」
「私も知らへんよ」

その一言に流石のゆっくり共も言い知れぬ不安を感じたらしく、身をよじってかばんや私の腕から抜け出そうとしている
そんな11匹を問答無用でかばんにねじ込むとチャックを閉め、さっさとチケットを買ってゆーSJに足を踏み入れた

「・・・ここ、アトラクションパークじゃない?」
「はい、虐ラクションパークです♪あ、でも・・・ゆっくりの楽しめるものもありますよ?」
「そりゃ良かった」

と言いたいところだが、全く良くなかった
確かにアトラクションひとつひとつの作りこみは尋常ではなく、またゆっくりの無駄遣いっぷりも尋常でなかった
誰だよ、こんなアホみたいな施設を作ろうとか言い出した奴は
まず私達が乗ったのはゆっくりカンパニーの映画『ティガゆっくぱーく』のアトラクションの急流すべり

「ぎゃおー!たべちゃうどぉ~!」
「どすぱーく!」
「んほおおおおおお!」
「おお、こわいこわい」

などとゆっくり達が縦横無尽に暴れまわる中を通り抜けるアトラクションだ
ここの最大の目玉は何と言っても最後のティガれみりゃ
このティガれみりゃは傾斜をすべるマシンが尻尾を貫通するような格好で固定されている
よって、最後はティガの悲鳴を聴きながら落下の浮遊感を楽しむことになるのだ

「っても、そんなんで喜ぶのって・・・」
「ゆっぐりでぎないいいいいい!?」
「うぎゃあああああ!ごあいどおおおおお!?」
「わがだだいよおおおおお!」

当然虐待好きの人達だけで、無理やり連れてこられたゆっくり達はうちのも含めて泣きじゃくっていた

次に乗ったアトラクションはこれまたゆっくりカンパニーの映画『にちょりーず』のアトラクション
これは前面透明の足こぎボートに乗って1万匹近いにちょりが放流されている池の対岸を目指すと言うものである
ちなみににちょりというのはゆっくりにとりの亜種で主に顔が怖いことで有名な水棲ゆっくりである

「「にっちょりしていってね!」」
「「「かっぱっぱー」」」
「「「にちょりとおともだちになってね!」」」
「「「にっちょり~♪」」」
「「かっぱっぱー!」」
「「「にっちょりしていってね!」」」

終始こんな感じで足こぎボートを凝視しながらにとりが井戸の底から響き渡る呪詛のような声で語りかけてくるのである
ゆっくり云々ではなく、生きとし生けるもの全てが感じるであろう原始的な恐怖心を呼び覚ます光景
流石の虐待愛好家達もゆっくりの怯える姿を楽しむ余裕を失っていた

「ゆっぐぢでぎないよ!?」
「ごあいよおおおおお!?」
「ぢーんっぼ!?」
「これじゃゆっぐり出来ないよおおおお!?」
「おにーざんのごあいんだねー、わがる゛よー!?」

それどころか、軽くゆっくり化していた

他のゆっくりアトラクションも色々と凄まじかった
ゆっくりおりんに操られた屍ゆっくりがうじゃうじゃと湧いて出てくる『ゆ霊の盆踊り』
ゆっくり共は怖がっていたが、人間の目には潰れた饅頭が動き回ると言うシュールなものでしかない

ゆっくりを食べるアトラクション『ゆんにばる』
ぶっちゃけ、ゆっくり料理があったり、食器がゆっくりの形をしているだけのレストランである

HENTAIお兄さんになった気分でゆっくりを調教する『ゆまにえる夫人』
昼間メロンブックスのそばの駐車場で捕まっていたちぇんとまりさが目の前にやってきたときは、あわや噴飯ものの衝撃を受けた

和製アニメから人気に火がつき映画、実写と多メディアに飛び火した傑作『ゆらでぃえーたー』
こちらは自分のペットを殺し合い前提のガチバトルに参加させるものらしく、私も珠緒も参加はしなかった

ゆっくりやまめが強きを助け、弱きを挫く感動の大作『ゆぱいだーまん』
むやみやたらに派手なアクションでゆっくりを虐待する光景はまさに技術と金の無駄遣い

無駄に熱い室内を抜けるだけのアホみたいなアトラクション『ゆっくドラフト』
正直、入り口付近で「おいでませ、ゆっくり達のワンダーランドへ」とか抜かしていた、火祭と書かれた名札をつけた中年男の方が印象に残った

「ふぃー、遊んだ遊んだ!」
「あそんだー!じゃないでしょ!?」
「すいかぜんぜんゆっくりできなかったよ!」
「ゆっかりんもゆっかりできなかったわ!」
「「「「「「もっとゆっくちちたかったよ!ぷんぷん!」」」」」」

適当に休めそうな施設を見つけ、そこに入った私達は適当な椅子に腰掛けて一息つき、飲み物を買いに行くと立ち上がった珠緒の500円玉を投げて渡す
それから、ゆっくり共の戯言を聞き流しつつ、その施設の中を見回すと私の知る女性の姿を収めた写真が視界に飛び込んできた

「こんなアホみたいな施設を作ろうとか言い出した奴、発見」

写真の中ではゆーSJの開園式に出席したゆっくりカンパニー社長と大阪府知事が笑顔で握手を交わしていた



‐‐‐あとがき‐‐‐

しかし、実はゆーSJなどの開発は府知事の性癖によるところが大きかった
ゆっくり関連事業で財政再建に成功した知事はその後国会にも進出
後に総理となり、彼の一族は日本を栄光へと導くことになる。もちろん、ゆっくりで!
そして23世紀・・・彼の家系から誕生した一人の総理大臣が義務教育にゆっくりレイプを導入する

そんな与太話はさて置き、過去作品を読んでいない人や最近ゆ虐を知った人には不親切なつくりになってしまった
もともと5kbくらいの小ネタにする予定だったから、仕方ないっちゃあ仕方ないんですが・・・
他にも観光ガイドになってねぇとか展開がぶつ切りとかいろいろ駄目なところだらけ作品になってしまった



【大阪観光ガイド?】
  • 梅田
大阪駅→阪急梅田の高架のホームレスで通じる人には多分通じる

  • ヨ○バシカメラ
残念ながらゆっくりはいない

  • 日本橋
通りのアダルトショップの50歳くらいのオバハンのレオタード姿の看板はどうにかならんもんかね?

  • メ○ンブックス
下のパソコンショップの客と目が遭うと馬鹿にされた気分になるが客層は多分さほど変わらない

  • 新世界
通天閣やフェスティバルゲート(という名の廃墟)もゆっくり紹介したかったよ

  • 戎橋&道頓堀
引き揚げられたカーネル人形の顔が怒っているのを隠そうとしている表情に見えたのは私だけではないはず・・・

  • か○道楽
こいつ、動くぞ!

  • ゆーSJ
残念ながら、そんなものはない!

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最終更新:2009年04月28日 11:24
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