※虐待成分皆無? 酷い目にはあいますが、はっきり言ってぬるま湯です
※某有名ホラーアクションゲームの4のパロディです ネタバレが嫌な人はご遠慮ください
※台詞が読み難いので、漢字表記です
※各
ゆっくりの喋り方がよく分からないので変な所があるかもしれません
※不完全なスペイン語表記あり
※登場する人物は全てゆっくりです 便宜上、村人等の表現をします
※登場するキャラの配役は、どちらの原作にも余り関係しません
【ばぁいおぅはざぁど ゆっくりぃ ふぉうぅ…】
④
「ミョン!? 応答しなさい! ミョン! ミョーン!!」
通信の途切れたミョンの安否を確かめる為、呼び掛けを繰り返すユユコ・ハニガン。
大岩に巻き込まれミョンは短いゆん生を終えたのか…?
「ミョン! しっかりしなさい! ミョ…ッ!」
「こちら、ミョン! そんなに叫ばなくても聞こえてるみょん」
「ミョン! 無事だったのね!?」
「ああ、横に跳び退いて何とか避けきったみょん…」
「ちゃんとコマンド入力出来たようね。
これからも随所であると思うから気をつけなさい」
「だから、一体何の話だみょん…?」
一気に駆け下りた道の先はトンネルへと繋がっていた。
よく見れば天井が何箇所か光っている。
「みょん! こんな所に灯りがあるとは中々公共事業がしっかりしているみょんね」
ゆっくり餡子脳では怪しいとは思わないらしい。
何故か天井に宝石が埋め込まれているのだが、特に謎解きには関係しないので割愛する。
むしろトンネル内を飛び交う何かが気になる様だ。
「ミョン! そのトンネルには“チスイコウモリ”が生息しているみたい」
「どうすればそんな事が分かるみょん?」
「その名の通り吸血コウモリの一種で、吸い付かれると体力が減少するわよ」
「無視するなみょん!」
そんな風に騒いでいる間にコウモリがこちらに気付いて飛んできた。
血液の存在しないゆっくりに吸血しても意味は無いが、
噛み付かれれば多少のダメージは受けるのだろう。
だが、一羽のコウモリが噛み付こうとした瞬間…。
「みょん?」
何故か慌てて逃げていった。
他のコウモリ達も次々とミョンから離れていく。
「ハニガン、これはどういう事だみょん?」
「ああ…、なるほどね…」
「一体どういう事だみょん? 教えてくれみょん」
「簡潔に言うとね…。 ミョン…、あなた臭いのよ!」
「ゆがーんっ!!」
前回ミョンは肥溜めの中に落ちて悲惨な事になったのだ。
水で洗い流したとはいえまだ臭うのだろう。
ミョン自身は臭いに慣れて気付いていない様だが…。
とはいえ、無事に通り抜ける事が出来そうだ。
トンネルを抜けると危険地帯だった。
目の前が暗くなった。
「はぁ…、もううんざりだみょん…」
トンネルを抜けた先は廃村だった。
周囲には幾つかのボロボロの廃屋が残っている。
そして、近くにはいつものゆっくりの串刺し標識が出迎えてくれていた。
よく見れば辺りにはトラバサミが点在している。
「村人さんもミョンが臭いからって逃げなくても良いのに…」
トンネルを抜けて直ぐに遭遇した村人は、ミョンの姿を見るなり逃げ出してしまった。
先程からの一連の出来事ですっかり落ち込んでしまったミョンだが、
そういう時は一発派手にぶちかますのが一番だろう。
突然目前にある廃屋から何かが飛んできた。
「みょ…?」
筒の様な物だが、先端に紐が伸び、その先に火花が散っている。
言うまでも無く爆弾、それもダイナマイトであるが、
餡子脳フィルターを通して見ると食べ物に見えるらしい。
即座に噛り付いてみるが、美味しくも無く、食べられもしない。
「ゆぅううう、食べられないよ! 要らないから返すね!!」
投げ返した途端廃屋内部が騒がしくなった様な気がする。
しばらくすると爆発音が聞こえたので調べてみるが、中には誰もいなかった。
「みょん? 一体誰があんな物投げてきたんだみょん…?」
丁度その時屋外で爆発が起こった。
壁にあいた穴から一匹の村人がダイナマイトを投げ込もうとしている。
「だから要らないって言ってるでしょーっ!!?」
残念ながらダイナマイトは廃屋の壁にぶつかって反射し、
村人が自爆して終わると言う結末となった。
そこまできて漸くミョンの中で“食べられない筒=爆発物”という図式が完成した。
「ミョン、何をボーっとしているの?」
「いや、木の上に鳥さんの巣があるんだけど、中で何か光った様に見えて…」
「そんなに気になるなら撃ち落してみれば?」
「そうしてみるみょん」
撃ち落してみると、中から何かに填めていた後のある宝石が落ちてきた。
試しに填めてみると農場で手に入れた置物とぴったり一致した。
恐らく鳥が飾りを巣に持ち去ったのだろう。
その時、上空からの鋭い視線に気付いた。
鳥だ! こちらを殺気の宿った目で見つめている!
巣の中に卵は入っていなかったが、巣を壊されて怒ったのだろう。
急降下してミョンを嘴で突付きまわしてきた!
「ゆぎゃあああ! 鳥さん、ゆっくり止めてね!!」
慌てて手近の別の廃屋に逃げ込もうとするが、この廃屋には扉に鍵が付いていた。
突付かれながらも必死になって体当たりして、転がり込む様に中に入った。
あと少しで体に穴が開くほどの危険な状態であった。
「ゆへーぇ、ゆへーぇ…っ! 助かったみょん…」
廃屋の奥から何かを叩く音が聞こえる。
気になるので調べてみようと思ったが、
通路には“爆発する林檎(ワイヤー爆弾)”が設置されていた。
「ゆふん! こんなバレバレの罠には引っ掛からないみょん!
姿勢を低くしたホフク状態なら通り抜けられるみょん!」
「そろーり! そろーり!!」と叫びながら進むミョン。
そのおかげでワイヤーの下を楽に通り抜ける事が出来た。
その時、向こうの戸棚に緑色の草が入っているのが目に付いた。
「あ、あれは美味しい草さんだみょん! いただきまーす!!」
通路を抜けた先の部屋にはもう一つワイヤー爆弾が設置されていた。
ホフク状態の為視点が低くなり、ミョンはそれに気が付かなかったのだ。
当然の事ながら、爆弾が爆発する。
幸い、爆発に巻き込まれてもギリギリで生き残れるだけの体力が残っていたので
何とか死なずに済んだミョン。 髪の毛がアフロになって口から黒い煙を吐いている。
「ド…、ド…、ドリフの大爆発…」
頭に強い衝撃を受けたのだろう。 よく分からない事を口走った。
上からタライが降ってきたら死んでしまいかねないが。
持っていた赤い草と戸棚の緑の草を一緒に食べる事で、体力が大きく回復した。
何故か姿まで元に戻ったが、それはゆっくりなので気にしてはいけない。
通路の先の部屋を調べたが、音の発生源は更に奥の様だ。
奥への通路が見当たらないが、棚の後ろが怪しい気がする。
「ゆーしょ! ゆーしょ!!」
押してみると案の定、通路が隠されていた。
その隠し小部屋の奥、大きなクローゼットの中から音がする。
回れ右、前へ進め!
「どこへ行くの、ミョン?」
「あんなの120%罠だミョン! 調べたくないみょん!!」
「いい加減諦めなさい。 自分でも調べる運命だと分かってるんでしょ?」
「ゆっくり理解したよ…」
恐る恐る近寄って扉を開ける!
大きな音を立てて、中から一匹のゆっくりが転がり出てきた。
「みょっ!?」
「んむーっ!? んーっ!!」
反射的に銃を突きつけて動きを封じる。
そのゆっくりは全身を縛られ、口は大きな葉っぱで塞がれていた。
十分に警戒しつつも、まず口封じを取り除いてやる。
「ぷはぁーっ! 助かったわ!」
「お前、一体何者だみょん? 何でこんな所に閉じ込められていたみょん?」
「そんなに一度に答えられないわ。 順を追って…」
助け出したゆっくりの視線を追って振向くと、いつの間にか村人達に囲まれていた。
そして村人達の間から進み出てきた大きなゆっくりが一匹、ドスまりさだ。
「この村の長、マリサ・メンデスよ…!」
周囲を威圧する大きさに一瞬ミョンは怯んだが、
体を反転する勢いを利用してバックキックもといヒップアタックを仕掛ける。
決まった!とミョンは確信したが、それは甘かった。
「みょんっ!?」
ミョンの渾身の一撃をドスまりさは舌で受け止めていた!
そのままミョンの体を持ち上げていき、助けたゆっくり目掛けて放り投げた。
ミョンに頭から強い衝撃が走り、そのまま意識を失ってしまった。
こうしてミョンは今日何度目かも分からない意識の断絶を迎えた…。
Chapter 1-1 END ...
……………。
この後、10時間もの間ミョンとの通信は途絶えていた。
助け出したゆっくりは何者なのか?
圧倒的な力のマリサ・メンデスを前にミョンは勝ち目があるのか?
そして気絶したミョンはどうなってしまうのか?
まずは第一幕が終わりを告げる…。
【漸くチャプター1-1が終了です。
不要な部分は省かないといつまで経っても終わりそうに無いですね…。
あと、③でも書きましたが、ミョンがユックリシティで経験した惨劇は7年前では無く、
正しくは6年前です。 完全に記憶違いしていたようです。 ご迷惑おかけしました】
最終更新:2009年05月04日 00:37